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十一章
学祭 14
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一応、記録が残るような魔道具がないかだけ確認して……
こんなこと起こす様な奴らに知られたくないしね。
確実に面倒な事になる。
当然、学園やら王国にも知られたくはない。
魔眼でも確認した感じとりあえず不自然な魔力反応はなさそうかな?
オールクリア。
死体は放置。
そのまま、倉庫を出て人目を避けつつ闘技場の客席に戻った。
少しざわついている。
まぁ、向こうの魔力は隠蔽されてたが俺のは隠してないからね。
一応自然に起こり得る現象に類似してるとはいえ。
そう起こるものでもないし。
騒ぎにはなるか。
しかし、思ったほどの混乱ではない。
俺の魔力がどうこう以前に。
王都の各地で同じようなことが起こっているのだ。
ここでは未遂で済んだけど。
他はそうも行かないだろう。
対応できる人員もいるとはいえ、どうしたって後手後手になるし。
だから、とっくに避難でも始まってると思っていたのが。
……あれ?
見る限り、そんなことはなさそう。
考えてみれば、そう迅速には行かないか。
タイムラグがあるからね。
現代と違って情報が一瞬で伝わるなんて事はない。
こっちでは魔力が吹き出しただけ。
真実はともかく、認識はこれだ。
それも一瞬だったし。
問題ないとの判断なのだろうか?
ただ、いくら情報の伝達速度が遅いとは言っても。
同じ王都内での出来事。
何も隣国や隣町に伝えるとかの話ではないのだ。
少し走らせれば着く距離感。
すでに他の場所のことは伝わっていそうな物だが。
その上でこの程度の反応、と。
ちょっと俺の認識がズレているのかもしれない。
それ以上に。
そもそもの話、ここから逃げる理由はないのか。
隠蔽の件もあって。
発動されかけた魔法は感知出来てないし。
下にいたのも俺が誰に知られる事なく殺しちゃったから。
学園は安全圏という判断。
だから、ざわざわとしつつも離れる様子がない。
こういう事か?
警備もそれなりに厳重だからね。
確かに、あと一歩で闘技場ごと吹き飛びかけたとか。
これを知らなきゃ逃げる理由もないか。
それに、だ。
よくよく考えてみれば、そもそもの問題として。
そこまで大きな騒ぎになってない説もある。
いや、ね。
確かに魔力の規模は大きかった。
それで早合点していたのだが。
でも、それを魔力結晶に頼ってるとした場合。
一発限り。
もしかしたら複数持ってる奴もいるのかもしれないけど。
それでも弾数に限りがある。
想像以上に、簡単に鎮圧されたのではなかろうか?
地下にも1人しかいなかったし。
学園は潜り込むの難しいという前提はありつつ、それにしたって1人というのは心許ない。
思い返してみれば、人手不足感もある。
そもそも一回失敗してたし。
魔眼で見た魔力。
魔法が発動していたとは限らない。
アレが全て被害を出せたわけではなさそうだ。
そう思うと、テストだったという予想。
完全な妄想ではあるが。
これ、結構確度高いのかもな。
プロモーションの意味も含めて。
本命では無かった。
そのほうが何かと納得できる。
それで良かったとはならないけどね。
テストなんてやるって事は、確実にやり切るつもりらしい。
想像以上にめんどくさい相手だ。
しかし、そうか……
銀貨のネックレスを思い出す。
さっきの庶民。
死ぬ気だったと思うんだが。
実際俺に殺されたし。
こんなことやらかすのだ、覚悟の上。
それがテストね。
黒幕に誰がいるのか知らないが。
革命が成功した未来。
あまり想像したくはないな。
でも、それならすぐには動かないと見ていいのかな?
人手も減ってるだろうし。
今回で殺された囮に限った話ではなく。
それは前もって織り込み済みだろうから。
盗賊の事も含めて。
ここに盗賊もいれば話は変わったのかもしれない。
武器も含めてもらっちゃったし。
戦力としては大幅ダウンもいい所。
その補充が済むまでは。
勝てる見込みが立つまでは動かない人間の様な気がする。
不満を持ってる人間なんていくらでもいるのだ。
誰にでもついていくとは言わないが。
力を見せれば、簡単に靡くやつも多い。
今回の騒動はあくまでプロモーション。
王国に痛手を与えられるという可能性を見せただけ。
人手を集めるだけなら簡単だ。
普通、こんな方法で集まる有象無象は役に立たないのだけど。
この技術はそんな有象無象と相性がいい。
魔力結晶から魔力を取り出し、魔法として運用する。
夢のような技術だ。
不満を持った民衆を上手い事活かしやすい。
魔法の影響でこの世界は個人が強く。
その影響で弱者は前世の世界以上にしりたげられている。
こりゃ、思ったより大事になるかもな。
ってか、これ。
図らずとも国を救っていたのでは?
盗賊あのままだったら。
今回の人員だけでも王都を火の海に出来ていた可能性すらある。
褒美が欲しいな。
チラ。
目立つの嫌だから言わないけどね。
そういうしがらみが嫌で今の生活をしているのだ。
偉そうな貴族とか。
関わるだけ損でしかない。
学園の講師なんてやってるノアはほんと凄いと思う。
苦労も多いだろうに。
その分やりがいもあるんだろうけどね。
ただ、最近頑張ってた学園祭。
これは中止だろうな。
そんな王都中が大混乱で国の危機ってほどではないにしても。
大事件には違いない。
この中で学園祭を強行したりはしないだろう。
安全策を取るしかない。
メスガキも、せっかく決勝まで勝ち進んだのに。
可哀想だとは思う。
でも、こればっかりはね。
運が悪かったと思って納得するしかない。
それどころじゃないのだし。
……まぁ、仕方なかったって奴だ。
別に、ほっとしたりはしてないよ?
あの杖使って優勝しなくて良かったとか。
そんな事は断じて思ってない。
こんなこと起こす様な奴らに知られたくないしね。
確実に面倒な事になる。
当然、学園やら王国にも知られたくはない。
魔眼でも確認した感じとりあえず不自然な魔力反応はなさそうかな?
オールクリア。
死体は放置。
そのまま、倉庫を出て人目を避けつつ闘技場の客席に戻った。
少しざわついている。
まぁ、向こうの魔力は隠蔽されてたが俺のは隠してないからね。
一応自然に起こり得る現象に類似してるとはいえ。
そう起こるものでもないし。
騒ぎにはなるか。
しかし、思ったほどの混乱ではない。
俺の魔力がどうこう以前に。
王都の各地で同じようなことが起こっているのだ。
ここでは未遂で済んだけど。
他はそうも行かないだろう。
対応できる人員もいるとはいえ、どうしたって後手後手になるし。
だから、とっくに避難でも始まってると思っていたのが。
……あれ?
見る限り、そんなことはなさそう。
考えてみれば、そう迅速には行かないか。
タイムラグがあるからね。
現代と違って情報が一瞬で伝わるなんて事はない。
こっちでは魔力が吹き出しただけ。
真実はともかく、認識はこれだ。
それも一瞬だったし。
問題ないとの判断なのだろうか?
ただ、いくら情報の伝達速度が遅いとは言っても。
同じ王都内での出来事。
何も隣国や隣町に伝えるとかの話ではないのだ。
少し走らせれば着く距離感。
すでに他の場所のことは伝わっていそうな物だが。
その上でこの程度の反応、と。
ちょっと俺の認識がズレているのかもしれない。
それ以上に。
そもそもの話、ここから逃げる理由はないのか。
隠蔽の件もあって。
発動されかけた魔法は感知出来てないし。
下にいたのも俺が誰に知られる事なく殺しちゃったから。
学園は安全圏という判断。
だから、ざわざわとしつつも離れる様子がない。
こういう事か?
警備もそれなりに厳重だからね。
確かに、あと一歩で闘技場ごと吹き飛びかけたとか。
これを知らなきゃ逃げる理由もないか。
それに、だ。
よくよく考えてみれば、そもそもの問題として。
そこまで大きな騒ぎになってない説もある。
いや、ね。
確かに魔力の規模は大きかった。
それで早合点していたのだが。
でも、それを魔力結晶に頼ってるとした場合。
一発限り。
もしかしたら複数持ってる奴もいるのかもしれないけど。
それでも弾数に限りがある。
想像以上に、簡単に鎮圧されたのではなかろうか?
地下にも1人しかいなかったし。
学園は潜り込むの難しいという前提はありつつ、それにしたって1人というのは心許ない。
思い返してみれば、人手不足感もある。
そもそも一回失敗してたし。
魔眼で見た魔力。
魔法が発動していたとは限らない。
アレが全て被害を出せたわけではなさそうだ。
そう思うと、テストだったという予想。
完全な妄想ではあるが。
これ、結構確度高いのかもな。
プロモーションの意味も含めて。
本命では無かった。
そのほうが何かと納得できる。
それで良かったとはならないけどね。
テストなんてやるって事は、確実にやり切るつもりらしい。
想像以上にめんどくさい相手だ。
しかし、そうか……
銀貨のネックレスを思い出す。
さっきの庶民。
死ぬ気だったと思うんだが。
実際俺に殺されたし。
こんなことやらかすのだ、覚悟の上。
それがテストね。
黒幕に誰がいるのか知らないが。
革命が成功した未来。
あまり想像したくはないな。
でも、それならすぐには動かないと見ていいのかな?
人手も減ってるだろうし。
今回で殺された囮に限った話ではなく。
それは前もって織り込み済みだろうから。
盗賊の事も含めて。
ここに盗賊もいれば話は変わったのかもしれない。
武器も含めてもらっちゃったし。
戦力としては大幅ダウンもいい所。
その補充が済むまでは。
勝てる見込みが立つまでは動かない人間の様な気がする。
不満を持ってる人間なんていくらでもいるのだ。
誰にでもついていくとは言わないが。
力を見せれば、簡単に靡くやつも多い。
今回の騒動はあくまでプロモーション。
王国に痛手を与えられるという可能性を見せただけ。
人手を集めるだけなら簡単だ。
普通、こんな方法で集まる有象無象は役に立たないのだけど。
この技術はそんな有象無象と相性がいい。
魔力結晶から魔力を取り出し、魔法として運用する。
夢のような技術だ。
不満を持った民衆を上手い事活かしやすい。
魔法の影響でこの世界は個人が強く。
その影響で弱者は前世の世界以上にしりたげられている。
こりゃ、思ったより大事になるかもな。
ってか、これ。
図らずとも国を救っていたのでは?
盗賊あのままだったら。
今回の人員だけでも王都を火の海に出来ていた可能性すらある。
褒美が欲しいな。
チラ。
目立つの嫌だから言わないけどね。
そういうしがらみが嫌で今の生活をしているのだ。
偉そうな貴族とか。
関わるだけ損でしかない。
学園の講師なんてやってるノアはほんと凄いと思う。
苦労も多いだろうに。
その分やりがいもあるんだろうけどね。
ただ、最近頑張ってた学園祭。
これは中止だろうな。
そんな王都中が大混乱で国の危機ってほどではないにしても。
大事件には違いない。
この中で学園祭を強行したりはしないだろう。
安全策を取るしかない。
メスガキも、せっかく決勝まで勝ち進んだのに。
可哀想だとは思う。
でも、こればっかりはね。
運が悪かったと思って納得するしかない。
それどころじゃないのだし。
……まぁ、仕方なかったって奴だ。
別に、ほっとしたりはしてないよ?
あの杖使って優勝しなくて良かったとか。
そんな事は断じて思ってない。
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