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十三章
清算 11
一応、軽い抵抗はしてみたものの。
あれよあれよと流されて。
なんか、押しに弱い娘の気持ちが少し分かった気がする。
そして。
やはりノアにはそっちの才能があるらしい。
押し切られてしまった。
それどころか、もう一つの初体験まで。
何がとは言わないが。
……うん。
今回の騒ぎで周り振り回して、多少の負い目はあったからね。
さっき、何でも聞くって言ったよねと言われ。
つい断れきれず。
あれだな。
若者の性欲貯めさせると碌なことにならないって事だ。
別にわざとやった訳じゃないのだけど。
メスガキでもないのに、ワカラセくらったんだが?
恐ろしい。
これからは気をつけないと。
って、んな話はいいのだ。
もう過ぎた事だし。
うだうだ言っていても仕方がない。
肉体的な疲労と精神的な疲労。
ダブルパンチで、このままベッドでぬくぬくしていたい所だけど。
流石にね。
メスガキと女教師を放置して夢の世界に旅立つ勇気はない。
特に女教師。
ノアへの物と同じく負い目が……
それに、さっき聞こえてきた会話から言って。
同質のものを感じる。
ノアと違って若者ではない。
しかし、性欲だけでいったらそれ以上の物をお持ちでも何ら違和感ないし。
ただでさえとんでもない目に遭ったのだ。
これ以上、無駄に刺激するのはいかがなものかと。
搾り取られて干からびてしまう。
ノアからはまだゆっくりしようよ的な視線を感じるが。
誘惑に負けるのはマズい。
これは淫魔のそれとほぼ同一である。
同意したが最後。
その未来は想像に難くない。
他の家具同様、高級そうな寝心地のいいベッドを何とか振り払い。
よろよろと抜け出す。
服を着て、鋼の意志を持って寝室を出た。
メスガキ、まだ帰ってなかったらしい。
ま、話があるって言ってたもんな。
この家に来たってことは、ほぼ間違いなくノアへの用件だろうし。
とは言っても。
ほら、結構時間経っちゃったからね。
てっきり先生に伝言頼むなりして。
既に帰宅してたりしないかな、な~んて思ったてたのだけど。
様子を見るに。
どうも、そういうつもりはなさそうだ。
先生と2人でソファーに腰掛け、おそらく紅茶でも飲んでいたのだろう。
机の上には飲みかけのティーカップ。
女教師が準備したのかな?
この家に来たの。
俺やメスガキと同じく、今日が初めてって感じだったが。
理不尽な放置くらった訳だしね。
まぁ、同僚のキッチンを多少物色するぐらいの権利はあってもいいはず。
……と、言うか。
あれ?
俺たちの事を待ってたのは間違い無いと思うのだが。
何故だろう。
2人と目が合わない。
出てきて気づかないってことはないよな。
部屋が広いって言っても、ドアの音が聞こえないって程じゃないし。
別にそっと出てきたつもりもないが?
そもそも、ぴくりと一瞬耳が反応してたし。
気づいてはいるはず。
明か。
意図的に視線を逸らされてる様な……
よくよく改めて見ると、この光景ちょっと不自然?
俺が出てきた時。
談笑するでもなく2人でソファーに腰かけて。
壁を眺めて。
一体何をしていたのだろうか。
飲みかけの紅茶も。
これ、よくよく見てみれば全く湯気が出てないし。
既に冷めちゃってるように見える。
それに、メスガキの目からハイライトが消えてる気が。
いや、以前から。
会う度に目の光が若干くすんで行ってる気はしていたのだけど。
ただそんなあからさまではなかったし。
ここまで酷くなかったはず。
今のメスガキの瞳、これじゃほぼレイプ目である。
後、先生も頬が心なしかほんのりと赤く。
息も。
冬だという事を考慮しても、水蒸気が多い様な。
……嫌な予感が。
淫乱女教師がついに生徒に手を!?
って、その可能性は流石に低いか。
そっちではなく。
そういえば、この家の防音性能。
一体、どの程度のレベル感なのだろうか。
詰所にあった、拷問室。
あそこはかなり防音に気を遣っていたのが見て取れる。
地下にあったし。
その上、壁が厚い石に覆われていた。
部屋の中での話し声も。
多分、チートを持ってた俺以外聞き取れてなかった。
言い換えれば、だ。
本気で防音に気を遣うなら。
それぐらいの対策が必要って事なのでは?
それに比べてこの家はどうよ。
確かに豪華。
でも、現代ほど技術が進んでる訳でもない。
あくまで住宅なのだ。
豪華さも。
それは、王城の様な堅牢さとは全くの別物。
家の外でも若干怪しいのに。
隣の部屋とか。
もしかして、これ。
全部、声漏れちゃってたんじゃねーの?
少し遅れて寝室から出てきたノアの方へ視線を送る。
いい笑顔だ。
肌も心なしかツヤツヤして見える。
不自然な2人の様子を見ても、気づいてないのか気にしていないのか。
特に焦りもしない。
流石、まぁ気にする様な人間なら。
こんな状況で俺のこと寝室連れ込んだりしないわな。
……
いや、俺は気にするんだが?
ごほん。
「それで、なんの用でここに来たんだ?」
気まずい。
その空気を払拭したくて、メスガキに話をふった。
元々話ありそうな感じだったし。
いや、中断させたのは誰だって話なんだが。
俺のせいではない。
不可抗力。
ノアが悪いのだ。
まぁ、メスガキと話すのも普通にアレなんだけど。
立場的に。
片思いの相手の彼氏。
しかも、一枚壁挟んでよろしくやってた直後という。
でも、仕方なくね?
沈黙に耐えられなかった。
だから、一旦無かったことにして進めようかと。
彼女もそうだったのだろう。
ハイライトの消えた瞳から察するに。
色々。
思うところはありそうだが。
普通に答えてくれた。
自分の感情を一旦押し殺して。
現状を解決する方向に舵を切ってくれたらしい。
ほんと、いい子だ。
「あ、そうでした。ノア先生に話があって来たんです」
「僕に?」
「フィオナ先生と。後、一応間男にも関係がある話で」
再びの間男呼び。
やっぱり押し殺してはいないのかもしれない。
って言うか、あのーノアさん?
先輩が、自分のとこの生徒からナチュラルに間男呼びされてますけど。
スルーでいいんです?
前はおじさん呼びですら結構怒ってた気が。
いや、何って事はないんだけどね。
うん。
どうやら。
俺は本格的に尊敬する先輩ではなくなったらしい。
まぁ、初回に反応しなかった時点で。
察してたけどね。
もしかしたら聞こえてなかった可能性もあったが。
その線も。
今の聞いてないって事はないでしょ。
「実は、犯人に心当が……」
「え、犯人って」
「はい、王都で暴れてる魔術師達の」
「……本当なの?」
「ノア先生に嘘なんて付きません」
なるほど。
そりゃ、この家来るはずだわ。
衛兵は頼りにならんし。
メスガキは、一応貴族の家の子だろうが。
おそらくは下級なのだろう。
情報があったところでどうにも出来ない。
上とのパイプは一応ありはするのかもしれない。
ただ、今はガチで緊急事態。
上級貴族も慌ただしい。
その細いパイプが機能するかどうか。
Aランク冒険者の講師。
相談する相手としてはピッタリか。
自身の想いもあるし。
そんな発見すれば。
なんて淡い期待もあったのかも。
俺の存在を知りはしても、諦めてはいなかったのだろう。
当然ショックではあっただろうが。
その結果、とんでもない場面に出会した訳だけど。
……どんまい。
なんかこのメスガキ。
ノア関連で、ずっと散々な目に遭ってる様な。
運命じゃないんだよ。
諦めろと神様が忠告しているのだ。
まぁ、恋ってのはそういう物じゃないと言われたらね。
その通りなんだけど。
そのなんだ。
あれだ、強く生きろ。
あれよあれよと流されて。
なんか、押しに弱い娘の気持ちが少し分かった気がする。
そして。
やはりノアにはそっちの才能があるらしい。
押し切られてしまった。
それどころか、もう一つの初体験まで。
何がとは言わないが。
……うん。
今回の騒ぎで周り振り回して、多少の負い目はあったからね。
さっき、何でも聞くって言ったよねと言われ。
つい断れきれず。
あれだな。
若者の性欲貯めさせると碌なことにならないって事だ。
別にわざとやった訳じゃないのだけど。
メスガキでもないのに、ワカラセくらったんだが?
恐ろしい。
これからは気をつけないと。
って、んな話はいいのだ。
もう過ぎた事だし。
うだうだ言っていても仕方がない。
肉体的な疲労と精神的な疲労。
ダブルパンチで、このままベッドでぬくぬくしていたい所だけど。
流石にね。
メスガキと女教師を放置して夢の世界に旅立つ勇気はない。
特に女教師。
ノアへの物と同じく負い目が……
それに、さっき聞こえてきた会話から言って。
同質のものを感じる。
ノアと違って若者ではない。
しかし、性欲だけでいったらそれ以上の物をお持ちでも何ら違和感ないし。
ただでさえとんでもない目に遭ったのだ。
これ以上、無駄に刺激するのはいかがなものかと。
搾り取られて干からびてしまう。
ノアからはまだゆっくりしようよ的な視線を感じるが。
誘惑に負けるのはマズい。
これは淫魔のそれとほぼ同一である。
同意したが最後。
その未来は想像に難くない。
他の家具同様、高級そうな寝心地のいいベッドを何とか振り払い。
よろよろと抜け出す。
服を着て、鋼の意志を持って寝室を出た。
メスガキ、まだ帰ってなかったらしい。
ま、話があるって言ってたもんな。
この家に来たってことは、ほぼ間違いなくノアへの用件だろうし。
とは言っても。
ほら、結構時間経っちゃったからね。
てっきり先生に伝言頼むなりして。
既に帰宅してたりしないかな、な~んて思ったてたのだけど。
様子を見るに。
どうも、そういうつもりはなさそうだ。
先生と2人でソファーに腰掛け、おそらく紅茶でも飲んでいたのだろう。
机の上には飲みかけのティーカップ。
女教師が準備したのかな?
この家に来たの。
俺やメスガキと同じく、今日が初めてって感じだったが。
理不尽な放置くらった訳だしね。
まぁ、同僚のキッチンを多少物色するぐらいの権利はあってもいいはず。
……と、言うか。
あれ?
俺たちの事を待ってたのは間違い無いと思うのだが。
何故だろう。
2人と目が合わない。
出てきて気づかないってことはないよな。
部屋が広いって言っても、ドアの音が聞こえないって程じゃないし。
別にそっと出てきたつもりもないが?
そもそも、ぴくりと一瞬耳が反応してたし。
気づいてはいるはず。
明か。
意図的に視線を逸らされてる様な……
よくよく改めて見ると、この光景ちょっと不自然?
俺が出てきた時。
談笑するでもなく2人でソファーに腰かけて。
壁を眺めて。
一体何をしていたのだろうか。
飲みかけの紅茶も。
これ、よくよく見てみれば全く湯気が出てないし。
既に冷めちゃってるように見える。
それに、メスガキの目からハイライトが消えてる気が。
いや、以前から。
会う度に目の光が若干くすんで行ってる気はしていたのだけど。
ただそんなあからさまではなかったし。
ここまで酷くなかったはず。
今のメスガキの瞳、これじゃほぼレイプ目である。
後、先生も頬が心なしかほんのりと赤く。
息も。
冬だという事を考慮しても、水蒸気が多い様な。
……嫌な予感が。
淫乱女教師がついに生徒に手を!?
って、その可能性は流石に低いか。
そっちではなく。
そういえば、この家の防音性能。
一体、どの程度のレベル感なのだろうか。
詰所にあった、拷問室。
あそこはかなり防音に気を遣っていたのが見て取れる。
地下にあったし。
その上、壁が厚い石に覆われていた。
部屋の中での話し声も。
多分、チートを持ってた俺以外聞き取れてなかった。
言い換えれば、だ。
本気で防音に気を遣うなら。
それぐらいの対策が必要って事なのでは?
それに比べてこの家はどうよ。
確かに豪華。
でも、現代ほど技術が進んでる訳でもない。
あくまで住宅なのだ。
豪華さも。
それは、王城の様な堅牢さとは全くの別物。
家の外でも若干怪しいのに。
隣の部屋とか。
もしかして、これ。
全部、声漏れちゃってたんじゃねーの?
少し遅れて寝室から出てきたノアの方へ視線を送る。
いい笑顔だ。
肌も心なしかツヤツヤして見える。
不自然な2人の様子を見ても、気づいてないのか気にしていないのか。
特に焦りもしない。
流石、まぁ気にする様な人間なら。
こんな状況で俺のこと寝室連れ込んだりしないわな。
……
いや、俺は気にするんだが?
ごほん。
「それで、なんの用でここに来たんだ?」
気まずい。
その空気を払拭したくて、メスガキに話をふった。
元々話ありそうな感じだったし。
いや、中断させたのは誰だって話なんだが。
俺のせいではない。
不可抗力。
ノアが悪いのだ。
まぁ、メスガキと話すのも普通にアレなんだけど。
立場的に。
片思いの相手の彼氏。
しかも、一枚壁挟んでよろしくやってた直後という。
でも、仕方なくね?
沈黙に耐えられなかった。
だから、一旦無かったことにして進めようかと。
彼女もそうだったのだろう。
ハイライトの消えた瞳から察するに。
色々。
思うところはありそうだが。
普通に答えてくれた。
自分の感情を一旦押し殺して。
現状を解決する方向に舵を切ってくれたらしい。
ほんと、いい子だ。
「あ、そうでした。ノア先生に話があって来たんです」
「僕に?」
「フィオナ先生と。後、一応間男にも関係がある話で」
再びの間男呼び。
やっぱり押し殺してはいないのかもしれない。
って言うか、あのーノアさん?
先輩が、自分のとこの生徒からナチュラルに間男呼びされてますけど。
スルーでいいんです?
前はおじさん呼びですら結構怒ってた気が。
いや、何って事はないんだけどね。
うん。
どうやら。
俺は本格的に尊敬する先輩ではなくなったらしい。
まぁ、初回に反応しなかった時点で。
察してたけどね。
もしかしたら聞こえてなかった可能性もあったが。
その線も。
今の聞いてないって事はないでしょ。
「実は、犯人に心当が……」
「え、犯人って」
「はい、王都で暴れてる魔術師達の」
「……本当なの?」
「ノア先生に嘘なんて付きません」
なるほど。
そりゃ、この家来るはずだわ。
衛兵は頼りにならんし。
メスガキは、一応貴族の家の子だろうが。
おそらくは下級なのだろう。
情報があったところでどうにも出来ない。
上とのパイプは一応ありはするのかもしれない。
ただ、今はガチで緊急事態。
上級貴族も慌ただしい。
その細いパイプが機能するかどうか。
Aランク冒険者の講師。
相談する相手としてはピッタリか。
自身の想いもあるし。
そんな発見すれば。
なんて淡い期待もあったのかも。
俺の存在を知りはしても、諦めてはいなかったのだろう。
当然ショックではあっただろうが。
その結果、とんでもない場面に出会した訳だけど。
……どんまい。
なんかこのメスガキ。
ノア関連で、ずっと散々な目に遭ってる様な。
運命じゃないんだよ。
諦めろと神様が忠告しているのだ。
まぁ、恋ってのはそういう物じゃないと言われたらね。
その通りなんだけど。
そのなんだ。
あれだ、強く生きろ。
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※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。