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十三章
清算 15
……暇だ。
ノア達が犯人探しに向かってから。
なんだかんだ、結構時間が経った気がする。
いつ頃戻ってくるのだろうか。
謎である。
まさか、解決したらとか?
いや、それ何日掛かるのって話だが。
流石に勘弁してほしい。
井戸に縛り付けられたまま、やることもなく。
そのせいか時間の流れもやけに遅い。
せめて酒でもあれば話は別なのだけど。
不思議なもので。
飲んでると時間が過ぎるのもあっという間。
待ち時間が苦にもならない。
気がついたら朝とか。
あるあるだ。
考えてると余計飲みたい欲が……
ちょっとぐらいなら、行けるか?
バレへん、バレへん。
そう頭の中で囁くもう1人の自分が居る。
欲に負け、アイテムボックスを使おうとした瞬間。
視線を感じた。
ノアかと思って一瞬ビクッとしたが。
なんてことない。
子供だ。
おそらく共用であろう井戸に人が縛り付けられてる訳だからね。
そりゃ、視線も集めるってもの。
俺だって気になるし。
あまり人通りが多いとは言えないけど。
通りかかる人間からは総じて視線を向けられてはいた。
ここは貴族街ではない。
あの子も多分庶民の子供だろう。
服装やら、雰囲気やら。
大方そんな感じだし。
大人は視線を向けても近寄っては来ない。
あからさまに厄介事だからね。
縛り付けられた人間に関わって良いことなど何もない。
貴族もそんなことはしないだろう。
子供も教育されてるし。
でも、庶民の子なら。
……これ、ワンチャンあるんじゃね?
縄、解いてくれたりしませんかね。
自分で解けるんだけど。
ほら、子供が親切で助けてくれたって言えば。
言い訳にはなるし。
誰へのかって、もちろんノアである。
嘘をついてもバレる気しかしないからね。
その点で言えば好都合。
お礼に屋台の飯とか奢ってやるよ。
自分の分を買うついでだが。
Win-Winだろ?
この方法、結構名案なのでは?
「あー、そこの君」
「なに?」
「お兄さんの状態見て何か思う事ない?」
「……」
「例えば、助けてあげようとか」
目が合った。
逃げられる可能性も考えてはいたが、そのつもりはなさそう。
こっちを見つめたまま。
近づくでも逃げるでもなく。
停止している。
しゃがむ。
?
動いたと思ったら、何を。
近くに落ちていたビンを拾った。
って、おい!
投げてきやがった。
子供の力だ。
山なり。
綺麗に弧を描いて腹に当たった。
避けようと思えば避けられたけど。
動くと縄が千切れるからね。
仕方ないね。
「おま!」
人が縛られてるのを良い事に。
このクソガキ。
視線を戻した時には、既に逃げ出していた。
なんだあいつ。
……まぁ、子供相手だ。
キレてもしゃーない。
大人しく。
これで追ったら、本末転倒だ。
クソガキにやり返すどうこうってのより。
ノアの方が怖い。
もうそろそろ、日が傾いてきた。
通りかかる人はいても、視線を向けられるだけ。
関わってこようとはしない。
衛兵とかならそうでもないのだろうけど。
庶民街。
ただでさえ見回りは少ないし。
今は、暴動の件もあって忙しいのだろう。
にしても、なかなか帰ってこないな。
忘れられてたりとか。
ないよな?
ちゃんと帰ってくるよね?
夜までとか。
それすら通り過ぎて、日を跨いだりとか。
流石にキツいぞ?
足音が聞こえた。
クソガキが悪戯でもしに戻ってきたのかと警戒したが。
ノア達だ。
帰ってきたらしい。
良かった。
日が落ちる前にちゃんと帰ってきてくれた。
それだって結構長かったけどな。
機嫌も良さそうだ。
戻ってきてくれたからと言って、別に解放されるとも限らないし。
このまま放置される可能性もあるからな。
機嫌は良いに越したことはない。
「先輩、ちゃんと待ってて偉いですね」
膝立ちになって、頭を撫でられる。
俺はペットではないのだが。
それに、待ってるも何も縛って置いてったのはお前だろ。
これを言ってもしょうがない。
まぁ、頭撫でられるのも別に悪い気はしないしな。
受け入れるけど。
大人しく待ってたおかげだろうか。
機嫌が良さげなのも相待って。
なんか、許してくれそうな雰囲気を感じる。
「……所で、そこに転がってる物はなんですか?」
転がってる物?
声のトーンが一段下がったような気が。
嫌な予感。
今回に限っては俺本当に何もしてないぞ。
いや、本当に。
ノアの視線の先。
そこには、無造作に捨てられた酒ビン。
えっと、これはですね。
通り掛かったクソガキに投げつけられただけで。
別に飲んでた訳じゃ。
「これは、お仕置きが必要みたいですね」
「いや……」
「言い訳は無用です」
あ、マズい。
信じてくれそうにない。
「でも、僕だけだと心許ないので。良ければフィオナ先生も一緒に」
「はい!」
嬉しそう。
なんかアイコンタクトまで取り合っちゃって。
何をするつもりだ。
ノア達が犯人探しに向かってから。
なんだかんだ、結構時間が経った気がする。
いつ頃戻ってくるのだろうか。
謎である。
まさか、解決したらとか?
いや、それ何日掛かるのって話だが。
流石に勘弁してほしい。
井戸に縛り付けられたまま、やることもなく。
そのせいか時間の流れもやけに遅い。
せめて酒でもあれば話は別なのだけど。
不思議なもので。
飲んでると時間が過ぎるのもあっという間。
待ち時間が苦にもならない。
気がついたら朝とか。
あるあるだ。
考えてると余計飲みたい欲が……
ちょっとぐらいなら、行けるか?
バレへん、バレへん。
そう頭の中で囁くもう1人の自分が居る。
欲に負け、アイテムボックスを使おうとした瞬間。
視線を感じた。
ノアかと思って一瞬ビクッとしたが。
なんてことない。
子供だ。
おそらく共用であろう井戸に人が縛り付けられてる訳だからね。
そりゃ、視線も集めるってもの。
俺だって気になるし。
あまり人通りが多いとは言えないけど。
通りかかる人間からは総じて視線を向けられてはいた。
ここは貴族街ではない。
あの子も多分庶民の子供だろう。
服装やら、雰囲気やら。
大方そんな感じだし。
大人は視線を向けても近寄っては来ない。
あからさまに厄介事だからね。
縛り付けられた人間に関わって良いことなど何もない。
貴族もそんなことはしないだろう。
子供も教育されてるし。
でも、庶民の子なら。
……これ、ワンチャンあるんじゃね?
縄、解いてくれたりしませんかね。
自分で解けるんだけど。
ほら、子供が親切で助けてくれたって言えば。
言い訳にはなるし。
誰へのかって、もちろんノアである。
嘘をついてもバレる気しかしないからね。
その点で言えば好都合。
お礼に屋台の飯とか奢ってやるよ。
自分の分を買うついでだが。
Win-Winだろ?
この方法、結構名案なのでは?
「あー、そこの君」
「なに?」
「お兄さんの状態見て何か思う事ない?」
「……」
「例えば、助けてあげようとか」
目が合った。
逃げられる可能性も考えてはいたが、そのつもりはなさそう。
こっちを見つめたまま。
近づくでも逃げるでもなく。
停止している。
しゃがむ。
?
動いたと思ったら、何を。
近くに落ちていたビンを拾った。
って、おい!
投げてきやがった。
子供の力だ。
山なり。
綺麗に弧を描いて腹に当たった。
避けようと思えば避けられたけど。
動くと縄が千切れるからね。
仕方ないね。
「おま!」
人が縛られてるのを良い事に。
このクソガキ。
視線を戻した時には、既に逃げ出していた。
なんだあいつ。
……まぁ、子供相手だ。
キレてもしゃーない。
大人しく。
これで追ったら、本末転倒だ。
クソガキにやり返すどうこうってのより。
ノアの方が怖い。
もうそろそろ、日が傾いてきた。
通りかかる人はいても、視線を向けられるだけ。
関わってこようとはしない。
衛兵とかならそうでもないのだろうけど。
庶民街。
ただでさえ見回りは少ないし。
今は、暴動の件もあって忙しいのだろう。
にしても、なかなか帰ってこないな。
忘れられてたりとか。
ないよな?
ちゃんと帰ってくるよね?
夜までとか。
それすら通り過ぎて、日を跨いだりとか。
流石にキツいぞ?
足音が聞こえた。
クソガキが悪戯でもしに戻ってきたのかと警戒したが。
ノア達だ。
帰ってきたらしい。
良かった。
日が落ちる前にちゃんと帰ってきてくれた。
それだって結構長かったけどな。
機嫌も良さそうだ。
戻ってきてくれたからと言って、別に解放されるとも限らないし。
このまま放置される可能性もあるからな。
機嫌は良いに越したことはない。
「先輩、ちゃんと待ってて偉いですね」
膝立ちになって、頭を撫でられる。
俺はペットではないのだが。
それに、待ってるも何も縛って置いてったのはお前だろ。
これを言ってもしょうがない。
まぁ、頭撫でられるのも別に悪い気はしないしな。
受け入れるけど。
大人しく待ってたおかげだろうか。
機嫌が良さげなのも相待って。
なんか、許してくれそうな雰囲気を感じる。
「……所で、そこに転がってる物はなんですか?」
転がってる物?
声のトーンが一段下がったような気が。
嫌な予感。
今回に限っては俺本当に何もしてないぞ。
いや、本当に。
ノアの視線の先。
そこには、無造作に捨てられた酒ビン。
えっと、これはですね。
通り掛かったクソガキに投げつけられただけで。
別に飲んでた訳じゃ。
「これは、お仕置きが必要みたいですね」
「いや……」
「言い訳は無用です」
あ、マズい。
信じてくれそうにない。
「でも、僕だけだと心許ないので。良ければフィオナ先生も一緒に」
「はい!」
嬉しそう。
なんかアイコンタクトまで取り合っちゃって。
何をするつもりだ。
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