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十四章
始末 10
「ほら、2人とも起きてください」
「「はーい」」
このまま、いつまでも惰眠を貪っていたい。
そんな気分ではありつつ。
自宅ではないのだ。
気心の知れた相手とはいえ、流石にね。
ノアの声に反応して、のそりと起き上がる。
このシチュエーション。
懐かしさすら感じる。
まだ眠くて、でも半分覚醒していて。
もう起きろと優しく声を掛けられる。
平日の朝。
大体、7時あたりだろうか?
母の声が部屋に響く。
顔を洗って、着替え。
朝食を食べて、歯を磨き。
気怠くも。
ちょっと学校にワクワクしていた。
そんな、過去の記憶。
……成人を迎える頃。
その声は、いつの間にか無機質な電子音になり。
時代の移り変わりとともに。
目覚まし時計は、スマホのアラームへ変化。
俺の場合。
最後、限界を迎えるまで。
この世界に転生するまで。
これが人の声に戻ることは無かった。
転生して、久々に手に入れた声も。
この世界に生まれて、もう今年で35年。
学園に入学する前までの話。
大昔だ。
重ねて、感情が揺さぶられる。
そんなエモーショナルな気分を味わいながら。
ベッドの誘惑を断つ。
まぁ、いつまでもこの上にいてもね。
ノアがその気になっても困る。
元気のない息子ではありながら。
淫魔2人の手にかかれば、その気にさせられる可能性もあるし。
そうなってしまえば最後……
腹上死というものは。
男の理想の死に方なような気もするが。
単純に、俺としてはまだ死にたくはないのだ。
横を見ると、同じように。
フィオナも上半身を起こし眠気まなこを擦る。
1人だけ惰眠を貪るつもりはないらしい。
ただ、酷く緩慢な動き。
転がるようにベッドから落ち。
伸びをして。
脱ぎ散らかした服を着直す。
別に彼女にそのつもりはないのだろうが。
昨日の光景も相まって。
その姿が、艶かしく見えて仕方がない。
ただ着替えてるだけでも強烈なのに。
脱ぎ散らかした服を着直してるからだろうか。
裏返ってるのを戻したり。
小物を、探すようにかがんだり。
動きの一つ一つが。
正直、目のやり場に困る。
が、仕方ない。
ノアの服は物理的に入らないだろうしな。
女物のとか。
当たり前に持ってそうではあるけど。
主に胸の辺りが、ね。
刺激的ではありつつ。
裸のままうろつかれるよりは目に優しいはず。
そんなくだらない事を考えていたせいだろうか?
痛っ、
ノアにケツをぶっ叩かれた。
何故俺の思考が……
いや、単純に着替えをガン見してたせいかも。
いつまでも馬鹿なこをしてないで。
俺も裸なのだ。
脱ぎ散らかした服を回収し、着替えを済ませる。
寝室を出ると、いい匂いがした。
女の子の部屋特有の香りとかではなく。
胃袋に来るタイプ。
食事を用意してくれてたらしい。
パンに、干し肉に、サラダ。
簡単なものではあるが、嬉しいよね。
実に食欲をそそられる。
かなり激しい運動をしたのだ。
腹はペコペコである。
それに、ずっと一人暮らしだったから。
温かみを感じる。
こんな食事は何年ぶりだろうか?
「いただきます」
「召し上がれ」
ノアが作った朝食を口に運ぶ。
うん、普通にうまい。
「……ど、どう?」
「美味しい」
「本当!? 良かった……」
俺が素直な感想を言うと、ノアがはにかむ。
寝起きなせいか。
特に気が利いたことも言えず、美味しいの一言だったのだが。
それでも嬉しいらしい。
その笑顔が。
なんでもない朝食に彩りを加えてくれる。
なお、フィオナは。
横で半分眠りながらボケーっと食事を口に運んでいた。
一応服は着ているが。
寝ぼけながら着替えたからだろうか。
全体的にはだけていて。
エロくもあり、だらしなくもある。
今更、イメージも何もないんのだけど。
闘技場で声を掛けられた時の彼女からは想像もできない姿。
生徒が見たらちょっとがっかりしそうだな。
主に男子生徒。
おい、しっかりしてくれ女教師。
容姿も相まって、学園にファンとか多そうだし。
綺麗で、おっとりしてて。
しかも巨乳。
男子人気間違いなし。
そういう意味じゃノアもそうか。
メスガキを始め。
貴族の子女から圧倒的な支持を集めていそうではある。
今、髪伸ばしてるし。
普段の格好でも、男人気すらあるかも。
俺殺されるのでは?
人気2トップみたいなものだ。
それを独占とか。
いや、他の先生は全く知らないんだけどね。
「それで、この後はどうするんですか?」
「あ、それなんだけど。もうそろそろ帰ろうかなって」
「……あ、やっぱりそうですよね」
俺の返答に悲しそうな顔をするノア。
でも、こればっかりはね。
仕方がない。
王都は嫌いではないが、やはり住むならウーヌである。
会えない距離でもないし。
また近いうち会いに来るから。
本当は、学園祭延期って言ってたし。
すぐ再開するならそれ見るまで残ろうかとも思ってたんだけど。
今回の暴動。
初めの想像より大規模だったからね。
ノア達のおかげで一応解決って事にはなっているが。
それでも混乱は続くだろう。
それに。
学園は国の機関なのだ。
再開しても問題ないと判断するにも時間がかかりそう。
そういえば、俺が闘技場に放置した死体。
あれも見つかってる事だしね。
学園で、実際にはテロこそ起こってはいないものの。
危うく吹っ飛ばされ掛けたの。
それも遅ればせながら把握しているかもしれないし。
慎重になりすぎって事はないだろう。
「ロルフくん、帰っちゃうんですか?」
「まぁね」
フィオナがこっちに視線を向ける。
寝ぼけてた割に。
俺らの話は聞いてたらしい。
学園で教師なんてやってるだけはある。
優秀な脳みそだ。
ちょっと残念そう。
そう思われてるなら男冥利に尽きるな。
とりあえず。
ガッカリはされてないって事だし。
行為した後、冷められたりとかね。
あるあるだから。
特にビッチは。
一度やると興味なくなるとか。
ヤリチンのクズ男。
それに近い思考をしてる人も多い。
「別に今生の別れでもないんだし、そう暗くなるなって」
ノアを慰めつつ。
色々あったが。
なんだかんだいい思い出だったな。
今回の旅をそう振り返る。
心残りといえば。
メスガキ。
彼女の決勝見れなかったのは残念だったかも。
まぁ、事情が事情だからね。
仕方がない、か。
「「はーい」」
このまま、いつまでも惰眠を貪っていたい。
そんな気分ではありつつ。
自宅ではないのだ。
気心の知れた相手とはいえ、流石にね。
ノアの声に反応して、のそりと起き上がる。
このシチュエーション。
懐かしさすら感じる。
まだ眠くて、でも半分覚醒していて。
もう起きろと優しく声を掛けられる。
平日の朝。
大体、7時あたりだろうか?
母の声が部屋に響く。
顔を洗って、着替え。
朝食を食べて、歯を磨き。
気怠くも。
ちょっと学校にワクワクしていた。
そんな、過去の記憶。
……成人を迎える頃。
その声は、いつの間にか無機質な電子音になり。
時代の移り変わりとともに。
目覚まし時計は、スマホのアラームへ変化。
俺の場合。
最後、限界を迎えるまで。
この世界に転生するまで。
これが人の声に戻ることは無かった。
転生して、久々に手に入れた声も。
この世界に生まれて、もう今年で35年。
学園に入学する前までの話。
大昔だ。
重ねて、感情が揺さぶられる。
そんなエモーショナルな気分を味わいながら。
ベッドの誘惑を断つ。
まぁ、いつまでもこの上にいてもね。
ノアがその気になっても困る。
元気のない息子ではありながら。
淫魔2人の手にかかれば、その気にさせられる可能性もあるし。
そうなってしまえば最後……
腹上死というものは。
男の理想の死に方なような気もするが。
単純に、俺としてはまだ死にたくはないのだ。
横を見ると、同じように。
フィオナも上半身を起こし眠気まなこを擦る。
1人だけ惰眠を貪るつもりはないらしい。
ただ、酷く緩慢な動き。
転がるようにベッドから落ち。
伸びをして。
脱ぎ散らかした服を着直す。
別に彼女にそのつもりはないのだろうが。
昨日の光景も相まって。
その姿が、艶かしく見えて仕方がない。
ただ着替えてるだけでも強烈なのに。
脱ぎ散らかした服を着直してるからだろうか。
裏返ってるのを戻したり。
小物を、探すようにかがんだり。
動きの一つ一つが。
正直、目のやり場に困る。
が、仕方ない。
ノアの服は物理的に入らないだろうしな。
女物のとか。
当たり前に持ってそうではあるけど。
主に胸の辺りが、ね。
刺激的ではありつつ。
裸のままうろつかれるよりは目に優しいはず。
そんなくだらない事を考えていたせいだろうか?
痛っ、
ノアにケツをぶっ叩かれた。
何故俺の思考が……
いや、単純に着替えをガン見してたせいかも。
いつまでも馬鹿なこをしてないで。
俺も裸なのだ。
脱ぎ散らかした服を回収し、着替えを済ませる。
寝室を出ると、いい匂いがした。
女の子の部屋特有の香りとかではなく。
胃袋に来るタイプ。
食事を用意してくれてたらしい。
パンに、干し肉に、サラダ。
簡単なものではあるが、嬉しいよね。
実に食欲をそそられる。
かなり激しい運動をしたのだ。
腹はペコペコである。
それに、ずっと一人暮らしだったから。
温かみを感じる。
こんな食事は何年ぶりだろうか?
「いただきます」
「召し上がれ」
ノアが作った朝食を口に運ぶ。
うん、普通にうまい。
「……ど、どう?」
「美味しい」
「本当!? 良かった……」
俺が素直な感想を言うと、ノアがはにかむ。
寝起きなせいか。
特に気が利いたことも言えず、美味しいの一言だったのだが。
それでも嬉しいらしい。
その笑顔が。
なんでもない朝食に彩りを加えてくれる。
なお、フィオナは。
横で半分眠りながらボケーっと食事を口に運んでいた。
一応服は着ているが。
寝ぼけながら着替えたからだろうか。
全体的にはだけていて。
エロくもあり、だらしなくもある。
今更、イメージも何もないんのだけど。
闘技場で声を掛けられた時の彼女からは想像もできない姿。
生徒が見たらちょっとがっかりしそうだな。
主に男子生徒。
おい、しっかりしてくれ女教師。
容姿も相まって、学園にファンとか多そうだし。
綺麗で、おっとりしてて。
しかも巨乳。
男子人気間違いなし。
そういう意味じゃノアもそうか。
メスガキを始め。
貴族の子女から圧倒的な支持を集めていそうではある。
今、髪伸ばしてるし。
普段の格好でも、男人気すらあるかも。
俺殺されるのでは?
人気2トップみたいなものだ。
それを独占とか。
いや、他の先生は全く知らないんだけどね。
「それで、この後はどうするんですか?」
「あ、それなんだけど。もうそろそろ帰ろうかなって」
「……あ、やっぱりそうですよね」
俺の返答に悲しそうな顔をするノア。
でも、こればっかりはね。
仕方がない。
王都は嫌いではないが、やはり住むならウーヌである。
会えない距離でもないし。
また近いうち会いに来るから。
本当は、学園祭延期って言ってたし。
すぐ再開するならそれ見るまで残ろうかとも思ってたんだけど。
今回の暴動。
初めの想像より大規模だったからね。
ノア達のおかげで一応解決って事にはなっているが。
それでも混乱は続くだろう。
それに。
学園は国の機関なのだ。
再開しても問題ないと判断するにも時間がかかりそう。
そういえば、俺が闘技場に放置した死体。
あれも見つかってる事だしね。
学園で、実際にはテロこそ起こってはいないものの。
危うく吹っ飛ばされ掛けたの。
それも遅ればせながら把握しているかもしれないし。
慎重になりすぎって事はないだろう。
「ロルフくん、帰っちゃうんですか?」
「まぁね」
フィオナがこっちに視線を向ける。
寝ぼけてた割に。
俺らの話は聞いてたらしい。
学園で教師なんてやってるだけはある。
優秀な脳みそだ。
ちょっと残念そう。
そう思われてるなら男冥利に尽きるな。
とりあえず。
ガッカリはされてないって事だし。
行為した後、冷められたりとかね。
あるあるだから。
特にビッチは。
一度やると興味なくなるとか。
ヤリチンのクズ男。
それに近い思考をしてる人も多い。
「別に今生の別れでもないんだし、そう暗くなるなって」
ノアを慰めつつ。
色々あったが。
なんだかんだいい思い出だったな。
今回の旅をそう振り返る。
心残りといえば。
メスガキ。
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まぁ、事情が事情だからね。
仕方がない、か。
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