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蛇足④
死闘 15
「ほれ、朝摘み山菜のランチセットな」
俺と獣っ娘が肉料理に舌鼓を打っていると、そう間を空けずに山菜のセットが出て来た。
やはりいいな。
見た目としちゃインパクトも薄く地味なものだが、おっさんになるとこういう品にハマるのだ。
若い頃は何がいいんだかさっぱりだったけど。
……しかし朝摘み、ね。
どうやら、その言い分は突き通すつもりらしい。
いや、おっちゃんが言ってただけで俺も本当のところは知らないのだが。
何故か目を合わせようとしない店主。
これを見るに、結構怪しい気がする。
なら言わなきゃ良いのに。
あくまでメニュー名だからと言い張るつもりなのだろうか?
ま、シェフの気まぐれサラダとかも大抵は気まぐれでもなんでもないし。
そういうものだ。
別に、店主に何か文句がある訳じゃない。
味も良かったしね。
ただ面白いなと。
朝摘みって、そんなに大事なんかね?
「あんちゃん。何か言いたいことがあるなら聞くが?」
「いや、なんでも」
「んじゃ大人しく食ってな」
考えてることが顔に出てたらしい。
怒られてしまった。
そんな、怒ることないじゃんね。
どっちかというと店主が……
いや、これ以上うだうだ考えてるとまた怒られそうだし辞めておくか。
山菜のセットに視線を戻す。
しかし、この間来た時にも頼んだメニューのはずだが。
これ。
内容が全然違う。
今、春だもんな。
そりゃ冬とは採れるものが違って然るべきではある。
って言うか、だ。
そもそも一年中山菜食べれるの冷静になると違和感あるよな。
温室栽培してるわけでもあるまいに。
魔力ってものがある影響かね?
生命力が強いのか、結構いろんな時期に採れるって話を聞く。
それでも、春は植物にとって快適らしく。
旬の物が多いとか。
当然、山菜に関してもこの時期はその種類が豊富。
……楽しみだ。
煮物に、サラダ。
これは生っぽくないしおそらく漬物だろうか?
後、蒸した芋がいくつか。
まずはサラダから。
新鮮な、いくつかの葉野菜を混ぜているのだろう。
ミックスベジタブル的な?
見た目としてはかなり近い印象を受ける。
にしても、癖がないな。
苦味や酸味が少なくシャキシャキとした食感、あっさりとしていて普通に美味しいサラダって感じだ。
味付けも塩と油のみ。
下茹でとかもまずしてないだろうし。
誤魔化してる様子ない。
へぇ、山菜でここまで癖がないのも珍しい気がする。
強いて癖をあげるとすれば、少しトロミを感じるだろうか?
何種類か入ってる葉野菜。
その中でも少し肉厚な葉を持ったやつだ。
でも、本当にそれぐらいである。
トロミを感じるだけでそこに変な青臭さの様な物も無い。
次は漬物の方を……
温泉街でよく見るカブに近い根菜かと思ったが、違うな。
どちらかと言えば大根か。
にしては、少し繊維が強い気もするが。
浜大根が一番近いか?
食べたことがないので、あくまで想像だけど。
確か、普通の大根に比べて辛味が強く繊維質だって話を何処かで見た覚えがある。
辛味に関しては漬物だからか、それとも元々それほど辛くないのか。
あまり感じないが。
繊維質に関しては正にって印象を受ける。
まぁ、この辺りに浜なんてないのだが。
似てるってだけでまず間違いなく別種だしな。
そこはあまり関係がない。
特徴だけあげるとあまり美味しそうに聞こえないものの、漬物だと歯応え強めで悪くない。
少々繊維が歯の隙間に挟まるのが難点だけどね。
大根おろしとか。
これ、ピッタリな気がする。
辛味が強いってのも行き過ぎなければむしろ嬉しいぐらいだし。
お土産に一本買って帰ろっかな。
そして、こっちの煮物は笹の子が近いだろうか?
肉料理に使われていた花山椒っぽい香辛料が少量ふりかけられている。
いいね。
やはりこの香りと笹の子は相性がいい。
汁の味も抜群だな。
この手のやつはえぐみが強いイメージがあったのだが。
それを全く感じさせない仕上がり。
手間かかってるんだろうな。
タケノコとか。
確か、アクを抜くだけで平気で半日とか掛かった気がする。
そして芋を頬張る。
うん、こっちは前回と変わらず。
蒸された芋だ。
やっぱ、この山菜達をおかずに芋を食べるのはおっさんの俺にも少々レベルが高い気がする。
本当地味というかなんというか。
まぁ、今日は先にお肉出して貰ってるからね。
そんなことはないのだけど。
むしろ味の濃い肉のおかげで芋が結構進む。
「……んっ」
ふと、目線を横に向けると。
獣っ娘が漬物相手にしかめっつらをしていた。
どうやら苦手だったっぽい。
俺が貰おう。
確かに、今日出されたものの中じゃ好き嫌い分かれる方か。
ただ、他はいけるらしい。
お肉ほどガツガツはいかないが、間に挟んで食べてる。
山菜自体が無理って訳じゃないご様子。
いっぱい食べて大きくなれよ。
俺と獣っ娘が肉料理に舌鼓を打っていると、そう間を空けずに山菜のセットが出て来た。
やはりいいな。
見た目としちゃインパクトも薄く地味なものだが、おっさんになるとこういう品にハマるのだ。
若い頃は何がいいんだかさっぱりだったけど。
……しかし朝摘み、ね。
どうやら、その言い分は突き通すつもりらしい。
いや、おっちゃんが言ってただけで俺も本当のところは知らないのだが。
何故か目を合わせようとしない店主。
これを見るに、結構怪しい気がする。
なら言わなきゃ良いのに。
あくまでメニュー名だからと言い張るつもりなのだろうか?
ま、シェフの気まぐれサラダとかも大抵は気まぐれでもなんでもないし。
そういうものだ。
別に、店主に何か文句がある訳じゃない。
味も良かったしね。
ただ面白いなと。
朝摘みって、そんなに大事なんかね?
「あんちゃん。何か言いたいことがあるなら聞くが?」
「いや、なんでも」
「んじゃ大人しく食ってな」
考えてることが顔に出てたらしい。
怒られてしまった。
そんな、怒ることないじゃんね。
どっちかというと店主が……
いや、これ以上うだうだ考えてるとまた怒られそうだし辞めておくか。
山菜のセットに視線を戻す。
しかし、この間来た時にも頼んだメニューのはずだが。
これ。
内容が全然違う。
今、春だもんな。
そりゃ冬とは採れるものが違って然るべきではある。
って言うか、だ。
そもそも一年中山菜食べれるの冷静になると違和感あるよな。
温室栽培してるわけでもあるまいに。
魔力ってものがある影響かね?
生命力が強いのか、結構いろんな時期に採れるって話を聞く。
それでも、春は植物にとって快適らしく。
旬の物が多いとか。
当然、山菜に関してもこの時期はその種類が豊富。
……楽しみだ。
煮物に、サラダ。
これは生っぽくないしおそらく漬物だろうか?
後、蒸した芋がいくつか。
まずはサラダから。
新鮮な、いくつかの葉野菜を混ぜているのだろう。
ミックスベジタブル的な?
見た目としてはかなり近い印象を受ける。
にしても、癖がないな。
苦味や酸味が少なくシャキシャキとした食感、あっさりとしていて普通に美味しいサラダって感じだ。
味付けも塩と油のみ。
下茹でとかもまずしてないだろうし。
誤魔化してる様子ない。
へぇ、山菜でここまで癖がないのも珍しい気がする。
強いて癖をあげるとすれば、少しトロミを感じるだろうか?
何種類か入ってる葉野菜。
その中でも少し肉厚な葉を持ったやつだ。
でも、本当にそれぐらいである。
トロミを感じるだけでそこに変な青臭さの様な物も無い。
次は漬物の方を……
温泉街でよく見るカブに近い根菜かと思ったが、違うな。
どちらかと言えば大根か。
にしては、少し繊維が強い気もするが。
浜大根が一番近いか?
食べたことがないので、あくまで想像だけど。
確か、普通の大根に比べて辛味が強く繊維質だって話を何処かで見た覚えがある。
辛味に関しては漬物だからか、それとも元々それほど辛くないのか。
あまり感じないが。
繊維質に関しては正にって印象を受ける。
まぁ、この辺りに浜なんてないのだが。
似てるってだけでまず間違いなく別種だしな。
そこはあまり関係がない。
特徴だけあげるとあまり美味しそうに聞こえないものの、漬物だと歯応え強めで悪くない。
少々繊維が歯の隙間に挟まるのが難点だけどね。
大根おろしとか。
これ、ピッタリな気がする。
辛味が強いってのも行き過ぎなければむしろ嬉しいぐらいだし。
お土産に一本買って帰ろっかな。
そして、こっちの煮物は笹の子が近いだろうか?
肉料理に使われていた花山椒っぽい香辛料が少量ふりかけられている。
いいね。
やはりこの香りと笹の子は相性がいい。
汁の味も抜群だな。
この手のやつはえぐみが強いイメージがあったのだが。
それを全く感じさせない仕上がり。
手間かかってるんだろうな。
タケノコとか。
確か、アクを抜くだけで平気で半日とか掛かった気がする。
そして芋を頬張る。
うん、こっちは前回と変わらず。
蒸された芋だ。
やっぱ、この山菜達をおかずに芋を食べるのはおっさんの俺にも少々レベルが高い気がする。
本当地味というかなんというか。
まぁ、今日は先にお肉出して貰ってるからね。
そんなことはないのだけど。
むしろ味の濃い肉のおかげで芋が結構進む。
「……んっ」
ふと、目線を横に向けると。
獣っ娘が漬物相手にしかめっつらをしていた。
どうやら苦手だったっぽい。
俺が貰おう。
確かに、今日出されたものの中じゃ好き嫌い分かれる方か。
ただ、他はいけるらしい。
お肉ほどガツガツはいかないが、間に挟んで食べてる。
山菜自体が無理って訳じゃないご様子。
いっぱい食べて大きくなれよ。
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