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8章 付与の商会の準備
8-5. 観光
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カリラスさんを連れてモクリーク観光に行くことになったのだが、そもそも観光はどこに行けばいいのだろう。
カリラスさんの役目を考えるとサネバは外せない。カークトゥルスには入れないが、サネバの街は案内しておいたほうがいいだろう。それから王都も行くと、カザナラに戻ってくる頃には季節が移り変わって秋になりそうだ。
カリラスさんは教会関係者のカードを持っているが、どうせなら話のネタにモクリークの上級ダンジョンに潜ってみたいというので、冒険者ギルドで登録した。ドガイでの登録は引退した時に破棄されている。
そして来たのは、ブランのお気に入り、ゾヤラのブロキオンだ。もう魔剣いらないのに。
「お、新しいパーティーメンバーか?」
「いや、ドガイでパーティーメンバーだったカリラスだ。用事があってモクリークに来たので案内中だ。今後ときどき来るから何かあったら頼む」
「案内で上級ダンジョンかよ。すげえな」
「カリラスです。もう引退したけど、モクリークの上級ダンジョンに一度潜ってみたくて、アレックスにお願いしたんだ」
アルがカリラスさんを地元のSランクに紹介している。今後カリラスさんだけでモクリーク内を移動することもあるだろうから、Sランクと知り合っておくといいだろう。
セーフティーエリアではドガイのダンジョンの情報や、アルの昔の話、先日僕たちがドガイに行ったときの話で盛り上がっている。カリラスさんはすごく社交的で、コミュニケーション能力が高いようで、初対面の冒険者からも話を聞き出している。
アルはいつも情報交換以外ではあまり話に加わらずに、テント内で僕の相手をしてくれるけど、こうやってみんなと話しているのも楽しそうだから、今度から僕も頑張って加わってみようかな。
「ユウ、疲れたか?」
「ううん、アルが楽しそうだなと思ってた」
「ユウくん、いい子だねえ。俺もアレックスがモクリークで楽しくやっているようで安心したよ」
その言葉にアルがちょっと照れているのが、なんだか感動した。周りの冒険者たちも、アルの珍しい表情に驚いている。アルはいつも僕を守らなければと気を張っている部分があるような気がするけど、カリラスさんの前では弟みたいだ。
「兄さん、ほんとに仲が良かったんだな」
「アレックスは俺のために奴隷になったんだ。でもユウくんに出会えたから、結果的にはよかったのかな」
「そうだったんだな」
「アレックスのこと、なんかあったら助けてやってくれな」
感動で涙が出そうだ。アルの願いはちゃんと叶って、今こうして2人がまた一緒にダンジョンにいることが嬉しい。そこに僕も一緒にいることがもっと嬉しい。
あの時アルに出会えて本当によかった。
カリラスさんもいるので、3人でブランに乗ることはできず、歩いて中層に到達した。中層の浅いところにシリウスのみんながいると聞いたから、どこかで会えるだろう。
「なあ、俺このまま行って大丈夫か?」
「ブランがいるから問題ない」
「上層を少し見たら引き返すものだと思ってたんだけど」
「ここの最下層のボスがブランのお気に入りなので、付き合ってください」
行きたくないけど行くしかないから、道連れにしたい。出来ればシリウスのみんなもだ。
セーフティーエリアに入ると、いくつかのテントの中に、見知った顔を見つけた。テントの前にいるのはスリナザルくんだ。キリシュくんとコーチェロくんはテントの中みたいだ。スリナザルくんに、カリラスさんを紹介していると、2人もテントから出てきたので、同じように紹介して、それから最下層に誘った。ブランに守られて行くのは寄生のようだからと渋っているが、アルが前回会った後にすでに2回行っているから、急ぎでなければ僕に付き合ってほしいと説得してくれて、何とか一緒に行ってくれることになった。
コーチェロくんたちは僕が最下層の首なし騎士が嫌いなことも、あそこがブランの遊び場であることも知っているので、付き合ってくれるようだ。迷惑かけてごめんね。
それから順調に潜って、もうすぐ最下層だ。下層に入ってからはアルしか戦闘せず、僕たちはブランに守られて見学だ。
「アレックス、本当に強くなったな」
「ブランがアルのギリギリを見極めて戦わせるので、強くなったみたいです。アルが怪我するのはやめて欲しいんですけどね」
「モクリーク最強なんじゃないか?」
「いえ、獣道っていう獣人4人のパーティーがいるんですけど、彼らのほうが強いってアルが言ってました」
「マジかよ」
シリウスのみんなも納得のようだから、やっぱり獣道は強いんだな。
アルがモンスターを倒しきって戻ってきたので、怪我がないか入念にチェックする。ブランに聞いても少々の怪我は怪我に入らないようで教えてくれない。この後首なし騎士と対戦するんだから、小さな傷からでもばい菌が入ると困る。
全身チェックに満足したら、アルが苦笑しながら僕の額にチュッとキスをした。カリラスさんとシリウスのみんなの前なのに、と真っ赤になっていると、カリラスさんがシリウスに質問している。
「いつもこんな感じ?」
「いつもより控えめですね」
「ドガイの時からは考えられないわ。冷たくあしらってたのに」
「ドガイからアルさんの知り合いが来て、揉めたことがあったんですよ」
詳しく聞かせて、とその情報にカリラスさんが喰いついている。あの時は確かにシリウスのみんなにも迷惑かけたけど、こんな風にいじられると恥ずかしい。コーチェロくんが、僕がアルの元カノに嫉妬してひとりで別荘に籠って、でも仲直りして指輪を贈ったことを説明すると、カリラスさんが元カノ?と不思議な顔をしている。
「お前、付き合ってたヤツなんていなかっただろ?」
「セレナだ」
「え、あいつは、いろんな男とその時だけってのだろ」
「Sランクになったからたかりに来たんだろ」
そういう人だったんだ。なんとなく身体の関係だけって感じのことは聞いたけど、なんていうか、そこまで乱れた感じだとは思ってなかった。セレナさんもだが、それを相手にしていたアルもだ。
今はユウだけだから疑わないでくれ、というアルをじーっと見ていると、カリラスさんまでアルを擁護し始めた。別に疑ってないけど、アルが昔そんな感じだったということが意外なだけだ。
「ユウくん、許さなくていいと思うよ。だいたいあんな風に現れて、ぶっ飛ばせばよかったのに」
「キリシュくん?」
「ソマロの元カノがよりを戻しに来たら、俺なら確実に息の根を止めるね」
キリシュくんが過激なことを言っている。狼の獣人は嫉妬深いって言うのはこういうことか。
コーチェロくんが、息の根を止めるのはやめよーねー、とやる気のない感じで止めている。止めても無駄だけど、俺は止めたからね、というパフォーマンスのようだ。3人は幼馴染だから狼獣人の生態に慣れているんだろう。
ダンジョンのセーフティーエリアでもないところでする話じゃないだろうとスリナザルくんに言われ、セーフティーエリアに移動した。一番年下のスリナザルくんが一番冷静だ。
後は最下層のボス部屋だけだが、カリラスさんに先に中のことを教えて心の準備をしてもらわないといけない。アルがブランがいるから異常なことが起きると説明している。
ここの最下層だけは、入りたくないという気持ちが僕の全身から溢れているのに、どんな時でも僕を優先してくれるブランが僕の願いを聞いてくれない。命の危険もない、ただ生理的に受け付けないというのは、ブランにとって考慮するほどのことじゃないみたいだ。悔しい。
ここで1泊するか聞かれたが、嫌なことはさっさと終わらせたいので、すぐに行きたいと主張して、出発した。
「なんだよ、これ!」
「魔剣が見られるぞ」
「そういう問題か?!」
ブランが相変わらず楽しそうだなー。噛みついては投げ、馬を転がし、この戦闘を心から楽しんでいるのが分かる。シリウスの3人も、相変わらず強いなと言いながら見ている。
アルのために首なし騎士を2体だけ残して、ブランが帰って来た。僕が抱き着かないのを知っているから、前回からちょっと離れたところに居てくれるようになった。守ってもらってるのに申し訳ないと思うけど、でもちょっと無理。ほんとにごめん。そのふわふわの毛の間に何かが入り込んでいそうな気がするのだ。
ブランから交代したアルが、前にここで出した魔剣を使って、危なげなく2体とも倒した。そして現れた宝箱を、アルがカリラスさんに開けさせたが、中にはまた魔剣が入っていた。ブランが後1本だと張り切っているが、もうブランだけで攻略してくれないかな。
「すげえな、魔剣だ」
「持って行くか?」
「いや、俺もう引退してるからな」
でもちょっと振ってみたい、とカリラスさんが魔剣を振っている。
ちなみに魔剣は、血を吸いそうな名前だがそんなことはなくて、使用する人が込めた魔力以上の威力が出る剣の総称が魔剣だそうだ。自分の魔力を剣に沿わせることは、魔力を含んだ素材で作られた剣であれば可能だが、自分の込めた魔力以上の効果は出ないそうだ。
カリラスさんが満足したところで、転移陣に乗って、地上に帰還した。
みんなは攻略報告に行くが、僕は宿でお風呂だ。何と言われようとお風呂なのだ。そのためにドロップ品は全てマジックバッグに入れたし、離脱のための準備に抜かりはない。
カリラスさんの役目を考えるとサネバは外せない。カークトゥルスには入れないが、サネバの街は案内しておいたほうがいいだろう。それから王都も行くと、カザナラに戻ってくる頃には季節が移り変わって秋になりそうだ。
カリラスさんは教会関係者のカードを持っているが、どうせなら話のネタにモクリークの上級ダンジョンに潜ってみたいというので、冒険者ギルドで登録した。ドガイでの登録は引退した時に破棄されている。
そして来たのは、ブランのお気に入り、ゾヤラのブロキオンだ。もう魔剣いらないのに。
「お、新しいパーティーメンバーか?」
「いや、ドガイでパーティーメンバーだったカリラスだ。用事があってモクリークに来たので案内中だ。今後ときどき来るから何かあったら頼む」
「案内で上級ダンジョンかよ。すげえな」
「カリラスです。もう引退したけど、モクリークの上級ダンジョンに一度潜ってみたくて、アレックスにお願いしたんだ」
アルがカリラスさんを地元のSランクに紹介している。今後カリラスさんだけでモクリーク内を移動することもあるだろうから、Sランクと知り合っておくといいだろう。
セーフティーエリアではドガイのダンジョンの情報や、アルの昔の話、先日僕たちがドガイに行ったときの話で盛り上がっている。カリラスさんはすごく社交的で、コミュニケーション能力が高いようで、初対面の冒険者からも話を聞き出している。
アルはいつも情報交換以外ではあまり話に加わらずに、テント内で僕の相手をしてくれるけど、こうやってみんなと話しているのも楽しそうだから、今度から僕も頑張って加わってみようかな。
「ユウ、疲れたか?」
「ううん、アルが楽しそうだなと思ってた」
「ユウくん、いい子だねえ。俺もアレックスがモクリークで楽しくやっているようで安心したよ」
その言葉にアルがちょっと照れているのが、なんだか感動した。周りの冒険者たちも、アルの珍しい表情に驚いている。アルはいつも僕を守らなければと気を張っている部分があるような気がするけど、カリラスさんの前では弟みたいだ。
「兄さん、ほんとに仲が良かったんだな」
「アレックスは俺のために奴隷になったんだ。でもユウくんに出会えたから、結果的にはよかったのかな」
「そうだったんだな」
「アレックスのこと、なんかあったら助けてやってくれな」
感動で涙が出そうだ。アルの願いはちゃんと叶って、今こうして2人がまた一緒にダンジョンにいることが嬉しい。そこに僕も一緒にいることがもっと嬉しい。
あの時アルに出会えて本当によかった。
カリラスさんもいるので、3人でブランに乗ることはできず、歩いて中層に到達した。中層の浅いところにシリウスのみんながいると聞いたから、どこかで会えるだろう。
「なあ、俺このまま行って大丈夫か?」
「ブランがいるから問題ない」
「上層を少し見たら引き返すものだと思ってたんだけど」
「ここの最下層のボスがブランのお気に入りなので、付き合ってください」
行きたくないけど行くしかないから、道連れにしたい。出来ればシリウスのみんなもだ。
セーフティーエリアに入ると、いくつかのテントの中に、見知った顔を見つけた。テントの前にいるのはスリナザルくんだ。キリシュくんとコーチェロくんはテントの中みたいだ。スリナザルくんに、カリラスさんを紹介していると、2人もテントから出てきたので、同じように紹介して、それから最下層に誘った。ブランに守られて行くのは寄生のようだからと渋っているが、アルが前回会った後にすでに2回行っているから、急ぎでなければ僕に付き合ってほしいと説得してくれて、何とか一緒に行ってくれることになった。
コーチェロくんたちは僕が最下層の首なし騎士が嫌いなことも、あそこがブランの遊び場であることも知っているので、付き合ってくれるようだ。迷惑かけてごめんね。
それから順調に潜って、もうすぐ最下層だ。下層に入ってからはアルしか戦闘せず、僕たちはブランに守られて見学だ。
「アレックス、本当に強くなったな」
「ブランがアルのギリギリを見極めて戦わせるので、強くなったみたいです。アルが怪我するのはやめて欲しいんですけどね」
「モクリーク最強なんじゃないか?」
「いえ、獣道っていう獣人4人のパーティーがいるんですけど、彼らのほうが強いってアルが言ってました」
「マジかよ」
シリウスのみんなも納得のようだから、やっぱり獣道は強いんだな。
アルがモンスターを倒しきって戻ってきたので、怪我がないか入念にチェックする。ブランに聞いても少々の怪我は怪我に入らないようで教えてくれない。この後首なし騎士と対戦するんだから、小さな傷からでもばい菌が入ると困る。
全身チェックに満足したら、アルが苦笑しながら僕の額にチュッとキスをした。カリラスさんとシリウスのみんなの前なのに、と真っ赤になっていると、カリラスさんがシリウスに質問している。
「いつもこんな感じ?」
「いつもより控えめですね」
「ドガイの時からは考えられないわ。冷たくあしらってたのに」
「ドガイからアルさんの知り合いが来て、揉めたことがあったんですよ」
詳しく聞かせて、とその情報にカリラスさんが喰いついている。あの時は確かにシリウスのみんなにも迷惑かけたけど、こんな風にいじられると恥ずかしい。コーチェロくんが、僕がアルの元カノに嫉妬してひとりで別荘に籠って、でも仲直りして指輪を贈ったことを説明すると、カリラスさんが元カノ?と不思議な顔をしている。
「お前、付き合ってたヤツなんていなかっただろ?」
「セレナだ」
「え、あいつは、いろんな男とその時だけってのだろ」
「Sランクになったからたかりに来たんだろ」
そういう人だったんだ。なんとなく身体の関係だけって感じのことは聞いたけど、なんていうか、そこまで乱れた感じだとは思ってなかった。セレナさんもだが、それを相手にしていたアルもだ。
今はユウだけだから疑わないでくれ、というアルをじーっと見ていると、カリラスさんまでアルを擁護し始めた。別に疑ってないけど、アルが昔そんな感じだったということが意外なだけだ。
「ユウくん、許さなくていいと思うよ。だいたいあんな風に現れて、ぶっ飛ばせばよかったのに」
「キリシュくん?」
「ソマロの元カノがよりを戻しに来たら、俺なら確実に息の根を止めるね」
キリシュくんが過激なことを言っている。狼の獣人は嫉妬深いって言うのはこういうことか。
コーチェロくんが、息の根を止めるのはやめよーねー、とやる気のない感じで止めている。止めても無駄だけど、俺は止めたからね、というパフォーマンスのようだ。3人は幼馴染だから狼獣人の生態に慣れているんだろう。
ダンジョンのセーフティーエリアでもないところでする話じゃないだろうとスリナザルくんに言われ、セーフティーエリアに移動した。一番年下のスリナザルくんが一番冷静だ。
後は最下層のボス部屋だけだが、カリラスさんに先に中のことを教えて心の準備をしてもらわないといけない。アルがブランがいるから異常なことが起きると説明している。
ここの最下層だけは、入りたくないという気持ちが僕の全身から溢れているのに、どんな時でも僕を優先してくれるブランが僕の願いを聞いてくれない。命の危険もない、ただ生理的に受け付けないというのは、ブランにとって考慮するほどのことじゃないみたいだ。悔しい。
ここで1泊するか聞かれたが、嫌なことはさっさと終わらせたいので、すぐに行きたいと主張して、出発した。
「なんだよ、これ!」
「魔剣が見られるぞ」
「そういう問題か?!」
ブランが相変わらず楽しそうだなー。噛みついては投げ、馬を転がし、この戦闘を心から楽しんでいるのが分かる。シリウスの3人も、相変わらず強いなと言いながら見ている。
アルのために首なし騎士を2体だけ残して、ブランが帰って来た。僕が抱き着かないのを知っているから、前回からちょっと離れたところに居てくれるようになった。守ってもらってるのに申し訳ないと思うけど、でもちょっと無理。ほんとにごめん。そのふわふわの毛の間に何かが入り込んでいそうな気がするのだ。
ブランから交代したアルが、前にここで出した魔剣を使って、危なげなく2体とも倒した。そして現れた宝箱を、アルがカリラスさんに開けさせたが、中にはまた魔剣が入っていた。ブランが後1本だと張り切っているが、もうブランだけで攻略してくれないかな。
「すげえな、魔剣だ」
「持って行くか?」
「いや、俺もう引退してるからな」
でもちょっと振ってみたい、とカリラスさんが魔剣を振っている。
ちなみに魔剣は、血を吸いそうな名前だがそんなことはなくて、使用する人が込めた魔力以上の威力が出る剣の総称が魔剣だそうだ。自分の魔力を剣に沿わせることは、魔力を含んだ素材で作られた剣であれば可能だが、自分の込めた魔力以上の効果は出ないそうだ。
カリラスさんが満足したところで、転移陣に乗って、地上に帰還した。
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