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世界を越えてもその手は 続6章 災禍の中の希望 3
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◆あふれの野営地(10. リネの遊び)
「テオ、状況は?」
「アレックス、来たのか。お前は強制依頼は免除だろう」
「ああ。だがたまたまゾヤラにいたからな」
「神獣様は?」
「どこかに遊びに行った。人がいるところは攻撃しないようにと、口うるさく言ってある」
「……そうか。状況はよくないな。お前には正直に言うが、どれだけ避難の時間を稼いで、住民の犠牲を減らせるか、そういう戦いだ。軍の精鋭部隊をタオガガの街に向かわせているが、正直、住民の生存は厳しいと思っている。逃げ出す時間もなくモンスターが街に入ってしまった。次の街のイミズからは避難を進めている。そこまでで食い止めて、ゾヤラはなんとしても死守したい」
「テオも避難したほうがいいんじゃないか?」
「まさか。ここで私が避難すれば、前線は維持できないだろう」
「そこまでか」
「ああ。兵士たちも人間だ。絶望的なこの状況で踏みとどまっているんだ。私が逃げたと知れたら瓦解する」
「とりあえず、ポーションと食料を渡しておく。物資を積んだ馬車も到着している。ユウがゾヤラにいるから、物資は心配するな」
「おお、ありがたい。だがいいのか? 軍の物資は運ばないと、テイマー殿は言っていただろう?」
「軍にじゃない。テオ、お前にだ。お前がどう使うかは、自由だ」
「感謝する。このマジックバッグは後で返す。支払いは後ほど必ず」
「ああ。教会と調整してくれ」
「アレックス、いざとなったらお前は逃げろ。神獣様のお怒りを買って持ちこたえる力は、今のこの国にはない。お前のためにじゃない。この国のためにだ」
「……分かった」(俺に何かあっても、リネは怒らないと思うが、ブランがどうするか分からないな)
「申し上げます! 神獣様が、上級ダンジョン『キリヌス』の中に入られました!」
「なんだと!?」
「……まったく。あれほど人のいるところには行くなと言ったのに」
「あ、あの、ダンジョン内に人はいるかと確認され、いないとダンジョン前の者が答えました。ダメだったでしょうか……?」
「アレックス、もうダンジョン内で生き延びている人間はいないだろう。気にするな」(いたとしても、神獣様の攻撃に巻き込まれたのか、モンスターにやられたのか、区別はつかないしな)
「気を遣わせて悪い」
「それで、ダンジョンの様子はどうだ?」
「中からあふれてくるモンスターが、減ってきています」
「中で神獣様がモンスターと戦っていらっしゃるのか。ありがたい」
「テオ、ダンジョン入り口から、兵士と冒険者の撤退も考えておいてくれ。何をするか分からん」
「ダンジョンの中にいらっしゃるのにか?」
「ダンジョンが壊れないと保証できない。俺はリネの全力を知らない」
((神獣様なら、それもあり得るのか……))
「……そうだな。上級ダンジョン前の者たちには少し下がるように指示を出せ」
「俺たちはキリヌス前だ」
「まあそうだろうな。出てくるモンスターはすべて倒そう」
「リネが中に入ったらしい。ダンジョンから出てくるモンスターは減っているそうだ。巻き込まれる可能性があるから、入り口には近づきすぎないでくれ」
「巻き込まれるって……」
「ダンジョンを壊すかもしれない。階層をぶち抜けるらしいからな(ブランができるんだから、リネもできるだろう)」
「それって、ちょっと離れたくらいで避けられるのか?」
「……」
(((聞かなかったことにしよう)))
「よし、街には一匹も行かせないぞ!」
「ここは魔剣の出番だ! 前線が下がるなら、人も散らばるだろうし、混戦で人に当てる心配もないな!」
「憧れの魔剣を使って、頑張るぞー!」
((やけっぱちだな))
◆あふれたダンジョン近く(10. リネの遊び)
『わーい、モンスターがいっぱいだ。えい! それ! やー! わーい、たのしー!』
「神獣様だ!」
「神獣様が助けに来てくださった!」
『あ、人間がいた。もー、邪魔だなあ』
『お、ここから出てきてるのか。ねえ、中って人間いる?』
「うるさい。今はそれどころじゃないんだ!」
『中に人間がいるか聞いてるんだけど』
「だから今はそれどころじゃ、え? は? 神獣様?」
『人間、中にいる?』
「い、いないと思います」
『じゃあ攻撃してもいいよね。あ、入ってこないでね。人間を傷つけると怒られちゃうから』
「は、はあ」
『いっくぞー!』
「だれか、本部に報告しろ!」
「斬っても斬っても、終わらない」
「援軍もなかなか来ないし、さすがに今回は厳しいか……」
「二つ同時なんて、聞いたことがない」
「もう逃げたい」
「逃げるってどこにだよ」
「逃げた瞬間に死ぬな」
「どこ見てもモンスターがいるしな」
「なあ、出てくるモンスターが、減ったと思わないか? こうしてしゃべる余裕ができたわけだし」
「そういえば。終わりか?」
「いや、早いだろう。まだ上層のモンスターだ。下層のモンスターが出てくるには、まだまだ時間がかかる」
「だけど、少し休憩できる」
「のど乾いた」
「腹減った」
「今のうちに、食べとくか」
「おい、聞いたか? 神獣様がダンジョンに入ったらしいぞ」
「まじか」
「天の助け!」
「もしかして、モンスターが減ってるの、神獣様のおかげか?」
「中でモンスターを倒しているのか。ありがたい」
「少し休んだら、頑張ろ」
◆あふれの野営地(10. リネの遊び)
「このポーションの山、どこからでてきたんだ? ゾヤラの薬師ギルドはこんなに貯めてたのか?」
「たまたまゾヤラに氷花がいたんだ」
「ってことは、最初から使いたい放題じゃないか!」
「ああ、水も食べものもあるし、今回は武器まで山ほどあるぞ」
「おおー。ギルドが本気だ」
「二つ同時なんて初めてだし、ギルドも最初から全力なんだろ」
「こっちは現場で命張ってんだから、それくらいの気概は見せてもらわないとな」
「国軍に魔剣部隊も来てんのか?」
「いないらしいが、獣道が来たから、魔剣はあるぞ」
「氷花の剣士もな」
「軍もいるし、これはもしかして、なんとかなるんじゃないか?」
「前線に行くので、ポーションをもらいたい」
「心苦しいんですが、後方支援が到着するまでは、いま配られている分でしのいでください」
「もう届いていると聞いた」
「ガセじゃないですか? こんなに早く来るわけがありません」
「氷花がゾヤラにいたから、物資はすでに届いていて心配ないと冒険者が言っていたが」
「彼らは軍には分けてくれないでしょう」
「そうだった……。強硬派は本当に余計なことしてくれたな」
「ポーション届きました!」
「どこから!?」
「氷花の剣士が持ってきて、軍にも分けてくれました! 馬車に山盛りですよ」
「ありがたい」
「今すぐ用意します!」
◆あふれた上級ダンジョン「キリヌス」前(10. リネの遊び)
「疲れた」
「ポール、大丈夫か?」
「魔力切れもだが、慣れない剣で戦い続けるのはしんどいな」
「他に魔剣と相性のいいやつはいるか?」
「そうだね。みんな使って試してみて。それで、下層の魔物が出てくるまでに何人かは慣れておいてよ」
「順番に回すか」
「俺も使いたい!」
「俺も俺も」
「焦るな。どうせ十日は続くんだ。機会はいくらでもあるぞ」
「あふれが続くのがちょっとうれしいなんて、初めてだ」
「いやまて」
「まあ、それくらい軽い感じのほうがいいかもな」
「今回ばかりは、たしかに」
「テオ、状況は?」
「アレックス、来たのか。お前は強制依頼は免除だろう」
「ああ。だがたまたまゾヤラにいたからな」
「神獣様は?」
「どこかに遊びに行った。人がいるところは攻撃しないようにと、口うるさく言ってある」
「……そうか。状況はよくないな。お前には正直に言うが、どれだけ避難の時間を稼いで、住民の犠牲を減らせるか、そういう戦いだ。軍の精鋭部隊をタオガガの街に向かわせているが、正直、住民の生存は厳しいと思っている。逃げ出す時間もなくモンスターが街に入ってしまった。次の街のイミズからは避難を進めている。そこまでで食い止めて、ゾヤラはなんとしても死守したい」
「テオも避難したほうがいいんじゃないか?」
「まさか。ここで私が避難すれば、前線は維持できないだろう」
「そこまでか」
「ああ。兵士たちも人間だ。絶望的なこの状況で踏みとどまっているんだ。私が逃げたと知れたら瓦解する」
「とりあえず、ポーションと食料を渡しておく。物資を積んだ馬車も到着している。ユウがゾヤラにいるから、物資は心配するな」
「おお、ありがたい。だがいいのか? 軍の物資は運ばないと、テイマー殿は言っていただろう?」
「軍にじゃない。テオ、お前にだ。お前がどう使うかは、自由だ」
「感謝する。このマジックバッグは後で返す。支払いは後ほど必ず」
「ああ。教会と調整してくれ」
「アレックス、いざとなったらお前は逃げろ。神獣様のお怒りを買って持ちこたえる力は、今のこの国にはない。お前のためにじゃない。この国のためにだ」
「……分かった」(俺に何かあっても、リネは怒らないと思うが、ブランがどうするか分からないな)
「申し上げます! 神獣様が、上級ダンジョン『キリヌス』の中に入られました!」
「なんだと!?」
「……まったく。あれほど人のいるところには行くなと言ったのに」
「あ、あの、ダンジョン内に人はいるかと確認され、いないとダンジョン前の者が答えました。ダメだったでしょうか……?」
「アレックス、もうダンジョン内で生き延びている人間はいないだろう。気にするな」(いたとしても、神獣様の攻撃に巻き込まれたのか、モンスターにやられたのか、区別はつかないしな)
「気を遣わせて悪い」
「それで、ダンジョンの様子はどうだ?」
「中からあふれてくるモンスターが、減ってきています」
「中で神獣様がモンスターと戦っていらっしゃるのか。ありがたい」
「テオ、ダンジョン入り口から、兵士と冒険者の撤退も考えておいてくれ。何をするか分からん」
「ダンジョンの中にいらっしゃるのにか?」
「ダンジョンが壊れないと保証できない。俺はリネの全力を知らない」
((神獣様なら、それもあり得るのか……))
「……そうだな。上級ダンジョン前の者たちには少し下がるように指示を出せ」
「俺たちはキリヌス前だ」
「まあそうだろうな。出てくるモンスターはすべて倒そう」
「リネが中に入ったらしい。ダンジョンから出てくるモンスターは減っているそうだ。巻き込まれる可能性があるから、入り口には近づきすぎないでくれ」
「巻き込まれるって……」
「ダンジョンを壊すかもしれない。階層をぶち抜けるらしいからな(ブランができるんだから、リネもできるだろう)」
「それって、ちょっと離れたくらいで避けられるのか?」
「……」
(((聞かなかったことにしよう)))
「よし、街には一匹も行かせないぞ!」
「ここは魔剣の出番だ! 前線が下がるなら、人も散らばるだろうし、混戦で人に当てる心配もないな!」
「憧れの魔剣を使って、頑張るぞー!」
((やけっぱちだな))
◆あふれたダンジョン近く(10. リネの遊び)
『わーい、モンスターがいっぱいだ。えい! それ! やー! わーい、たのしー!』
「神獣様だ!」
「神獣様が助けに来てくださった!」
『あ、人間がいた。もー、邪魔だなあ』
『お、ここから出てきてるのか。ねえ、中って人間いる?』
「うるさい。今はそれどころじゃないんだ!」
『中に人間がいるか聞いてるんだけど』
「だから今はそれどころじゃ、え? は? 神獣様?」
『人間、中にいる?』
「い、いないと思います」
『じゃあ攻撃してもいいよね。あ、入ってこないでね。人間を傷つけると怒られちゃうから』
「は、はあ」
『いっくぞー!』
「だれか、本部に報告しろ!」
「斬っても斬っても、終わらない」
「援軍もなかなか来ないし、さすがに今回は厳しいか……」
「二つ同時なんて、聞いたことがない」
「もう逃げたい」
「逃げるってどこにだよ」
「逃げた瞬間に死ぬな」
「どこ見てもモンスターがいるしな」
「なあ、出てくるモンスターが、減ったと思わないか? こうしてしゃべる余裕ができたわけだし」
「そういえば。終わりか?」
「いや、早いだろう。まだ上層のモンスターだ。下層のモンスターが出てくるには、まだまだ時間がかかる」
「だけど、少し休憩できる」
「のど乾いた」
「腹減った」
「今のうちに、食べとくか」
「おい、聞いたか? 神獣様がダンジョンに入ったらしいぞ」
「まじか」
「天の助け!」
「もしかして、モンスターが減ってるの、神獣様のおかげか?」
「中でモンスターを倒しているのか。ありがたい」
「少し休んだら、頑張ろ」
◆あふれの野営地(10. リネの遊び)
「このポーションの山、どこからでてきたんだ? ゾヤラの薬師ギルドはこんなに貯めてたのか?」
「たまたまゾヤラに氷花がいたんだ」
「ってことは、最初から使いたい放題じゃないか!」
「ああ、水も食べものもあるし、今回は武器まで山ほどあるぞ」
「おおー。ギルドが本気だ」
「二つ同時なんて初めてだし、ギルドも最初から全力なんだろ」
「こっちは現場で命張ってんだから、それくらいの気概は見せてもらわないとな」
「国軍に魔剣部隊も来てんのか?」
「いないらしいが、獣道が来たから、魔剣はあるぞ」
「氷花の剣士もな」
「軍もいるし、これはもしかして、なんとかなるんじゃないか?」
「前線に行くので、ポーションをもらいたい」
「心苦しいんですが、後方支援が到着するまでは、いま配られている分でしのいでください」
「もう届いていると聞いた」
「ガセじゃないですか? こんなに早く来るわけがありません」
「氷花がゾヤラにいたから、物資はすでに届いていて心配ないと冒険者が言っていたが」
「彼らは軍には分けてくれないでしょう」
「そうだった……。強硬派は本当に余計なことしてくれたな」
「ポーション届きました!」
「どこから!?」
「氷花の剣士が持ってきて、軍にも分けてくれました! 馬車に山盛りですよ」
「ありがたい」
「今すぐ用意します!」
◆あふれた上級ダンジョン「キリヌス」前(10. リネの遊び)
「疲れた」
「ポール、大丈夫か?」
「魔力切れもだが、慣れない剣で戦い続けるのはしんどいな」
「他に魔剣と相性のいいやつはいるか?」
「そうだね。みんな使って試してみて。それで、下層の魔物が出てくるまでに何人かは慣れておいてよ」
「順番に回すか」
「俺も使いたい!」
「俺も俺も」
「焦るな。どうせ十日は続くんだ。機会はいくらでもあるぞ」
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