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1.教育実習初日
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慣れないリクルートスーツに身を包み、大学三年生の白石由宇は緊張した面持ちで母校の校門をくぐる。現在時刻は生徒の登校時間よりも少し早いようで、グラウンドで朝練に励む女子高生たちの元気な声が冷えた朝の空気を揺らす。秋の始まりを告げる冷えた風が結わえた由宇の髪を撫でた。
今日は教育実習の初日。彼女の大学での本来の目的は管理栄養士の国家試験を合格すること。だが、大学のカリキュラム上、栄養教諭の免許もとることが可能だった。教育者になりたい、なんて熱意を持っているわけではない。とれるモノはとっておこう、そんな気持ちで教職課程をとることにしたのが由宇の本音である。
大体の場合が小学校で行われることが多い短期間の教育実習。しかし、由宇が通っていた小学校は実習を受け入れていなかった。中学校も同様の理由で断られてしまい、由宇は苦肉の策で母校の高校に出向いた。そこで意外にもあっさりとOKが貰えてしまった。
少子化の煽りを受けて生徒の数が減ってしまっているため、名門校とはいえ私立女子校も色々な取り組み、チャレンジをしていきたいとのことで逆に興味を持たれたようだ。由宇自体は在籍中に優等生とされる部類ではなかったため、半ば諦めていた。不幸中の幸い、ということもあるらしい。
夏期休暇が終わる頃に、実習に備えて夏の間明るく染めていた髪を黒く染め直し、入学時に作ったスーツに久々に腕を通せば少しキツくなっていて、準備段階で既に気が重くなっていた。由宇は中途半端な気持ちで教員免許をとろうとするのではなかったと薄ら後悔もしたが、懐かしい母校にワクワクする気持ちがないわけではない。
「じゃあ白石先生は三年二組に入って貰いましょうか。私たち教員より歳がずっと近いでしょうし、進路に悩んでる子たちの話を聞いてくれると助かります。よろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそ未熟者ではありますが一週間よろしくお願いします」
「では職員室で挨拶をして、担任の先生と朝のショートホームルームから教室に入る段取りでいきましょう」
入校小は事前訪問時に渡されていたため、到着次第、応接室で待つようにと指示を貰っていた。今学期の実習生は由宇だけらしく、在学中に直接話したことのなかった校長と挨拶を交わす。
どこの校長も話が長いなんて揶揄されることが多いが、要点をまとめて生徒に対しても物腰柔らかな彼女に対して元から好感を持っていた。応接室にある黒革のソファーはやけに腰が深く沈んで、慣れないことには変わりないが、由宇の緊張が少し解れる。
『三年生』か。と由宇は先ほど告げられた学年を頭の中で繰り返し唱えてみる。予想外だった。主要科目の担当でもない由宇は、受験生と直接関わることなく二年生辺りに割り当てられるものだと予想していた。
三年生には、もう長く顔を合わせていない幼馴染みがいる。五つあるクラスの中から彼女の居るクラスを偶然にも引き当てるなんてことはないだろうけど。何組だっただろうかと頭の引き出しを探るが、母親づてに聞いたのはこの学校に入学したという情報だけ。
「白石先生、緊張してないですか?栄養教諭関連の話はあまりわかってあげられないけど、一人で心細いでしょう」
「ありがとうございます。正直緊張はしてます。けど、気合いはめちゃめちゃ入ってるので」
三年二組の担任の小田先生。教師になって五年目の彼女は現代文を担当しているそうで、人の感情の機微に聡いことから生徒の信頼も厚い。薄桃色のカーディガンに包まれた丸みのある肩も、彼女のおおらかさの象徴にすら思えてくる。
校長よりも歳の近い若手の先生の前で由宇もつい言葉を崩してしまっていた。職員室での挨拶は卒なくこなしたつもりだったが、心配させてしまったようだ。教室に向かう道中で心配そうに顔を覗き込む小田に由宇は明るく返す。
実際人見知りもさしてしなければ、新しい環境に溶け込むのが苦手な方ではない。意思表示もはっきりできる、どちらかといえば明るいとされる人間。ただ、先ほど過った『不安』が由宇の表情に影を落としていた。
「今日から一週間このクラスでお世話になります。教育実習生の白石由宇です。あまり聞き慣れないとは思うんですが、担当科目は栄養科です。みなさんとは歳も近いし、恋や進路相談はもちろん、管理栄養士の卵としてダイエットの相談にも乗れるので、気軽に声をかけてくれると嬉しいです」
もう少しピリピリしているのではないかと由宇は考えていたが、三年二組の生徒たちは素直に彼女の挨拶に聞き入り拍手を返してくれた。物珍しさもあるのかもしれない。
教室も由宇が通っていた頃と大きく変わらず、生徒同士で協力して作った古語の語呂合わせや、日本史の年表が貼り出されいた。テスト期間や校内模試の時は撤去されるため、どんどんヘタっていって最後はボロボロになるけど、みんな愛着持つんだよな。なんて感傷に浸って。由宇は挨拶の最中教室全体を見回していた。
そして視界に彼女を捉えてしまった。目が合った瞬間思わず目を逸らしてしまったけれど、表情の変化が少ない彼女も目を丸くしてしまっていたのを見るに、随分驚いていたのだろう。
彼女の名前は藍田奈々子。由宇よりも三つ年下の、素直で真っ直ぐな、それでいてどこか掴み所のない女の子。華奢で、まくり上げられた袖から伸びる手首は相変わらず細い。性格と同じくらい真っ直ぐな艶のある長い髪にふわりと緩く巻かれた前髪。女の子らしさの体現というか、きっちり形良く締められたられたネクタイといい、隙のない姿が奈々子らしい。大人っぽくなったな、なんて親戚のおじさんのような感想が由宇の頭に浮かぶ。
幼馴染みとはいえ学年が違えば、歳を重ねるごとに同級生と遊ぶことが多くなって、何となく疎遠になってしまうことが多い。だが、当時の由宇と奈々子は違った。確かにわざわざ会う約束をして出かけることはなかった。由宇が中学に上がってからは学校で顔を合わせることもない。
奈々子も中学生になり、由宇は高校へ進学した頃だろうか。部活終わり、帰り道の途中にある公園で黄色いブランコに揺れる奈々子を見つけた。
再び二人の交流が始まったのはそれからだった。
体育会系の部活で帰りが遅くなる由宇を奈々子が待つことが多かったが、雨の日以外はそこで合流して取り留めのない話をして。由宇が子供っぽいのか奈々子が落ち着いているのか、歳の差を感じない。奈々子と二人で過ごす時間は由宇にとって大切なものになっていた。
何より幼い頃と変わらずキラキラとした目で由宇の話を聞く奈々子に悪い気はしなかったし、抜け落ちていた時間を取り戻すのが心地よかった。
が、由宇が高校三年になった頃にその関係が突如として終わりを告げた。自然に疎遠になってしまったのではなく、決定的な事件が二人の間に起きたのだ。
「今日一日は授業の見学と机間指導をメインに行ってもらうので、堅く構えないでくださいね。休み時間はなるべく生徒と話をするようにしてあげてください」
小田先生に耳打ちされて由宇は姿勢を正す。そうだ、教育実習に来ている。前例のない受け入れをしてもらったのだから、それなりに実のある研究授業にしなければならない。そのためにも先生方の指導の技術を見て学び、モノにする。浮き足立っている場合ではないのだ。
ちらりと後ろから三番目、窓際の席に座る奈々子をちらりと見やるが、ぼんやりと窓の外を眺めている。いきなりの幼馴染みの登場で驚きはしたが、彼女にとってはとっくに過去の出来事なのかもしれない。少し傷ついている自分がいることに由宇は驚いた。
「起立」
日直の挨拶の声がまた危うく脱線しかけていた由宇を現実に引き戻し、メモをとるために準備したノートを開く。
感傷に浸っている間もない。心の中に暗雲が立ちこめたまま、由宇の教育実習が幕を開けた。
今日は教育実習の初日。彼女の大学での本来の目的は管理栄養士の国家試験を合格すること。だが、大学のカリキュラム上、栄養教諭の免許もとることが可能だった。教育者になりたい、なんて熱意を持っているわけではない。とれるモノはとっておこう、そんな気持ちで教職課程をとることにしたのが由宇の本音である。
大体の場合が小学校で行われることが多い短期間の教育実習。しかし、由宇が通っていた小学校は実習を受け入れていなかった。中学校も同様の理由で断られてしまい、由宇は苦肉の策で母校の高校に出向いた。そこで意外にもあっさりとOKが貰えてしまった。
少子化の煽りを受けて生徒の数が減ってしまっているため、名門校とはいえ私立女子校も色々な取り組み、チャレンジをしていきたいとのことで逆に興味を持たれたようだ。由宇自体は在籍中に優等生とされる部類ではなかったため、半ば諦めていた。不幸中の幸い、ということもあるらしい。
夏期休暇が終わる頃に、実習に備えて夏の間明るく染めていた髪を黒く染め直し、入学時に作ったスーツに久々に腕を通せば少しキツくなっていて、準備段階で既に気が重くなっていた。由宇は中途半端な気持ちで教員免許をとろうとするのではなかったと薄ら後悔もしたが、懐かしい母校にワクワクする気持ちがないわけではない。
「じゃあ白石先生は三年二組に入って貰いましょうか。私たち教員より歳がずっと近いでしょうし、進路に悩んでる子たちの話を聞いてくれると助かります。よろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそ未熟者ではありますが一週間よろしくお願いします」
「では職員室で挨拶をして、担任の先生と朝のショートホームルームから教室に入る段取りでいきましょう」
入校小は事前訪問時に渡されていたため、到着次第、応接室で待つようにと指示を貰っていた。今学期の実習生は由宇だけらしく、在学中に直接話したことのなかった校長と挨拶を交わす。
どこの校長も話が長いなんて揶揄されることが多いが、要点をまとめて生徒に対しても物腰柔らかな彼女に対して元から好感を持っていた。応接室にある黒革のソファーはやけに腰が深く沈んで、慣れないことには変わりないが、由宇の緊張が少し解れる。
『三年生』か。と由宇は先ほど告げられた学年を頭の中で繰り返し唱えてみる。予想外だった。主要科目の担当でもない由宇は、受験生と直接関わることなく二年生辺りに割り当てられるものだと予想していた。
三年生には、もう長く顔を合わせていない幼馴染みがいる。五つあるクラスの中から彼女の居るクラスを偶然にも引き当てるなんてことはないだろうけど。何組だっただろうかと頭の引き出しを探るが、母親づてに聞いたのはこの学校に入学したという情報だけ。
「白石先生、緊張してないですか?栄養教諭関連の話はあまりわかってあげられないけど、一人で心細いでしょう」
「ありがとうございます。正直緊張はしてます。けど、気合いはめちゃめちゃ入ってるので」
三年二組の担任の小田先生。教師になって五年目の彼女は現代文を担当しているそうで、人の感情の機微に聡いことから生徒の信頼も厚い。薄桃色のカーディガンに包まれた丸みのある肩も、彼女のおおらかさの象徴にすら思えてくる。
校長よりも歳の近い若手の先生の前で由宇もつい言葉を崩してしまっていた。職員室での挨拶は卒なくこなしたつもりだったが、心配させてしまったようだ。教室に向かう道中で心配そうに顔を覗き込む小田に由宇は明るく返す。
実際人見知りもさしてしなければ、新しい環境に溶け込むのが苦手な方ではない。意思表示もはっきりできる、どちらかといえば明るいとされる人間。ただ、先ほど過った『不安』が由宇の表情に影を落としていた。
「今日から一週間このクラスでお世話になります。教育実習生の白石由宇です。あまり聞き慣れないとは思うんですが、担当科目は栄養科です。みなさんとは歳も近いし、恋や進路相談はもちろん、管理栄養士の卵としてダイエットの相談にも乗れるので、気軽に声をかけてくれると嬉しいです」
もう少しピリピリしているのではないかと由宇は考えていたが、三年二組の生徒たちは素直に彼女の挨拶に聞き入り拍手を返してくれた。物珍しさもあるのかもしれない。
教室も由宇が通っていた頃と大きく変わらず、生徒同士で協力して作った古語の語呂合わせや、日本史の年表が貼り出されいた。テスト期間や校内模試の時は撤去されるため、どんどんヘタっていって最後はボロボロになるけど、みんな愛着持つんだよな。なんて感傷に浸って。由宇は挨拶の最中教室全体を見回していた。
そして視界に彼女を捉えてしまった。目が合った瞬間思わず目を逸らしてしまったけれど、表情の変化が少ない彼女も目を丸くしてしまっていたのを見るに、随分驚いていたのだろう。
彼女の名前は藍田奈々子。由宇よりも三つ年下の、素直で真っ直ぐな、それでいてどこか掴み所のない女の子。華奢で、まくり上げられた袖から伸びる手首は相変わらず細い。性格と同じくらい真っ直ぐな艶のある長い髪にふわりと緩く巻かれた前髪。女の子らしさの体現というか、きっちり形良く締められたられたネクタイといい、隙のない姿が奈々子らしい。大人っぽくなったな、なんて親戚のおじさんのような感想が由宇の頭に浮かぶ。
幼馴染みとはいえ学年が違えば、歳を重ねるごとに同級生と遊ぶことが多くなって、何となく疎遠になってしまうことが多い。だが、当時の由宇と奈々子は違った。確かにわざわざ会う約束をして出かけることはなかった。由宇が中学に上がってからは学校で顔を合わせることもない。
奈々子も中学生になり、由宇は高校へ進学した頃だろうか。部活終わり、帰り道の途中にある公園で黄色いブランコに揺れる奈々子を見つけた。
再び二人の交流が始まったのはそれからだった。
体育会系の部活で帰りが遅くなる由宇を奈々子が待つことが多かったが、雨の日以外はそこで合流して取り留めのない話をして。由宇が子供っぽいのか奈々子が落ち着いているのか、歳の差を感じない。奈々子と二人で過ごす時間は由宇にとって大切なものになっていた。
何より幼い頃と変わらずキラキラとした目で由宇の話を聞く奈々子に悪い気はしなかったし、抜け落ちていた時間を取り戻すのが心地よかった。
が、由宇が高校三年になった頃にその関係が突如として終わりを告げた。自然に疎遠になってしまったのではなく、決定的な事件が二人の間に起きたのだ。
「今日一日は授業の見学と机間指導をメインに行ってもらうので、堅く構えないでくださいね。休み時間はなるべく生徒と話をするようにしてあげてください」
小田先生に耳打ちされて由宇は姿勢を正す。そうだ、教育実習に来ている。前例のない受け入れをしてもらったのだから、それなりに実のある研究授業にしなければならない。そのためにも先生方の指導の技術を見て学び、モノにする。浮き足立っている場合ではないのだ。
ちらりと後ろから三番目、窓際の席に座る奈々子をちらりと見やるが、ぼんやりと窓の外を眺めている。いきなりの幼馴染みの登場で驚きはしたが、彼女にとってはとっくに過去の出来事なのかもしれない。少し傷ついている自分がいることに由宇は驚いた。
「起立」
日直の挨拶の声がまた危うく脱線しかけていた由宇を現実に引き戻し、メモをとるために準備したノートを開く。
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