愛を知らないAランク冒険者は最愛を手に入れる

sae

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離れないで-1※※

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 なんてことのない平凡だった私の生きる世界がまるで光に満たされていくようだ。


「んぁあんっ!」
「……っ、はぁ」

 ジルの汗が額に滲んで頬を伝い流れる落ちた。同時に熱い体が私の体にかぶさって、抱きしめてくる。


「ジル……から、だ……」
「あ?」
「からだ……へ、き?」
「なに?」
「あ……あばら……」
「……ああってお前……心配すんの俺のことなわけ?」

 あばらが折れて腫れて完治していない人の心配よりしないといけないことがあるのか。


「自分の心配しろや」
「え……んあっ!」

 濡れた部分に押し入ってくる異物感に腰が跳ねた。


「人の心配して余裕だなぁ……何されても平気?」
「なにって……なに、するの」
「なにしようか」
「……」

 返答に困って固まったらジルがフッと微笑む。その笑顔が破壊的にかっこよくてまた固まる。ジルってこんな風に笑ったっけ?こんな笑顔するの?なんだか初めて見る笑顔で受け止めるのに心の準備がいる、それくらいトキメク笑顔を投げてくるから。


「お前さぁ……それ、何されてもいいって顔してんぞ」
「……」
「アリシア?なんか言って」

 チュウっと口にキスされたら心臓がギュッと潰れそう。


「何されても……いい」
「……」
「ジルの体に、負担にならないことなら……なんでも、いい……」
「まてこら。煽んな」
「あお、煽ってない!ジルが聞いたんでしょお?言えって言ったのジルぅんむっ!」

 キスが激しい。息ができなくなる、それくらい口に含んで舌を舐め上げるから喉奥まで届きそうだ。


「んあっぁ」
「可愛すぎるな、お前」
「んんんっ!」

 ジルの腕が身体に巻き付く。巻き取られるみたいに包まれてジルの身体に潰されそう。そんな強く抱きしめて平気?骨は?痛みは?ジルの体の負担にならないのか、そればかり気になって……でもやめてって言ってあげられない。


 抱きしめて。


 そう思う私は……ダメな女だ。わがままで、自己中で……欲ばかり。でもこんな私をジルは抱きしめてくれる。それがどうしようもなく嬉しくて。


「ぁ……ジルぅ……」
「……うん?」
「はぁ、ぁ……どうしよ……」

 胸がいっぱいだよ。抱きしめられたら、そんな瞳で見つめられたら溢れてくる。


「っ、あ……もっと……そばにいて」

 隙間もないくらい……抱きしめて離さないでほしい。ジルの腕に包まれてジルの熱に触れて感じたいの。

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