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第6話
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「思い出したの?」
「ん、あっ」
グッと体重がかけられて重くのしかかってくる熱に息が詰まる。引くついて求める場所に触れられると熱が高まる。それでもその先まで突き進んでくれない。焦らすみたいに添わせて熱だけ絡ませるから。
「そうだよ? 風香さんが言ったんだよ。私のこと抱きしめてよって、私が欲しいなら好きにしてって。いっぱいしていいよって言ってくれた」
「……」
「だから俺、欲しかったからした。抱いた、もうめっちゃ抱いた。欲しい、今も、今だって……こんなか挿れて一緒に気持ちよくなりてぇよ。でも……」
でも……そう言って言葉を切ってまっすぐ見つめてくる瞳に吸い込まれる。
「俺だってさ、言わせたいんだよ。俺に抱かれたいって。俺を欲しいって……彼氏じゃない、俺んこと見てよ」
「……」
「抱かれたいのは俺にだからって。その場繋ぎみたいなんヤだよ。寂しさ埋めるだけの場所にいたくねぇよ。俺は、俺だって……誰だって目の前の相手に求められてぇよ」
その言葉が胸を突く。
見つめたいのは過去じゃない、未来だ。
今だ。
私の腕が背中に回るのは必然のことで。たくましい若い肌、スベスベの透き通るような綺麗な肌が私の肌に吸いついていく。熱い身体、熱に重さが加わるとダメだ。抱きしめられている感がすごい。包まれていると嫌でも感じる。その体感を心地いいと思ったら、もう無理だ。
「ほしいよ、わたしも」
この抱きしめてくれる腕に寄り添いたい。
「このまま、ひとつになりたい」
外だけじゃ足りない、中までも。
「ほしい」
「俺も欲しい。風香さんのこと、全部」
名前を呼ばれたらダメだ、たまらなくなった。人として、私を受け入れると言ってくれる、その思いが伝わって涙が溢れる。
「なまえ、おしえて……」
「律」
「りつ、くん?」
律……その名前に、覚えがある。
「あ、ん」
「めっちゃ濡らしてんじゃん、可愛い」
可愛いと、囁きながら口づけてくるのは反則だ。激しい貪るようなキスをしながら腰を打ちつけてきて、可愛いと連呼なんかしないでほしい。
「あん! あっ!」
「きもちーね」
重い身体が身動きできないようにホールドしてくる。ただ激しく揺さぶられて身体だけじゃない脳内も揺れてまともな思考が働かない。それよりも単純に気持ち良くて。汗ばむほどのセックス、もっとと求められるような運動量を感じるようなセックスなんて何年ぶり? そもそもそんな情熱的なセックスなんか体験したことがあっただろうか。
「ああー! んあっ」
「声すげぇエロいんだもんな。あんあん言ってめっちゃ可愛いし」
「ふ、ああっ」
「化粧取れたらそんな可愛い顔してさ、でもこんなエロい声で喘ぐんだもんな? もっとって締めつけて足絡めてくんのもくそエロい」
「んああ、あっ」
汗が舞い散る。雫が弾けるみたいでライトに反射して結晶みたいに見えた。自分の視界がキラキラと輝くように眩しいのはなんで? 目の前が知らなかった世界に引き込まれたみたいな錯覚を起こす。
「あん、だめ、むりっ! きもちいい、むりぃ」
「俺もー……すげえ気持ちいんだよね。あーやば、もうイきそ……」
「イッて……わたしのなかで、イッてほしっ……」
「くそっ、可愛いなっ。マジでめちゃくちゃにしちゃうじゃん」
「んんっ!」
そのままギュッと包まれて奥の奥に届かせるようにギュウっと抱きしめられて押さえつけられるように抱かれたら一瞬意識が飛んでいた。
「ん、あっ」
グッと体重がかけられて重くのしかかってくる熱に息が詰まる。引くついて求める場所に触れられると熱が高まる。それでもその先まで突き進んでくれない。焦らすみたいに添わせて熱だけ絡ませるから。
「そうだよ? 風香さんが言ったんだよ。私のこと抱きしめてよって、私が欲しいなら好きにしてって。いっぱいしていいよって言ってくれた」
「……」
「だから俺、欲しかったからした。抱いた、もうめっちゃ抱いた。欲しい、今も、今だって……こんなか挿れて一緒に気持ちよくなりてぇよ。でも……」
でも……そう言って言葉を切ってまっすぐ見つめてくる瞳に吸い込まれる。
「俺だってさ、言わせたいんだよ。俺に抱かれたいって。俺を欲しいって……彼氏じゃない、俺んこと見てよ」
「……」
「抱かれたいのは俺にだからって。その場繋ぎみたいなんヤだよ。寂しさ埋めるだけの場所にいたくねぇよ。俺は、俺だって……誰だって目の前の相手に求められてぇよ」
その言葉が胸を突く。
見つめたいのは過去じゃない、未来だ。
今だ。
私の腕が背中に回るのは必然のことで。たくましい若い肌、スベスベの透き通るような綺麗な肌が私の肌に吸いついていく。熱い身体、熱に重さが加わるとダメだ。抱きしめられている感がすごい。包まれていると嫌でも感じる。その体感を心地いいと思ったら、もう無理だ。
「ほしいよ、わたしも」
この抱きしめてくれる腕に寄り添いたい。
「このまま、ひとつになりたい」
外だけじゃ足りない、中までも。
「ほしい」
「俺も欲しい。風香さんのこと、全部」
名前を呼ばれたらダメだ、たまらなくなった。人として、私を受け入れると言ってくれる、その思いが伝わって涙が溢れる。
「なまえ、おしえて……」
「律」
「りつ、くん?」
律……その名前に、覚えがある。
「あ、ん」
「めっちゃ濡らしてんじゃん、可愛い」
可愛いと、囁きながら口づけてくるのは反則だ。激しい貪るようなキスをしながら腰を打ちつけてきて、可愛いと連呼なんかしないでほしい。
「あん! あっ!」
「きもちーね」
重い身体が身動きできないようにホールドしてくる。ただ激しく揺さぶられて身体だけじゃない脳内も揺れてまともな思考が働かない。それよりも単純に気持ち良くて。汗ばむほどのセックス、もっとと求められるような運動量を感じるようなセックスなんて何年ぶり? そもそもそんな情熱的なセックスなんか体験したことがあっただろうか。
「ああー! んあっ」
「声すげぇエロいんだもんな。あんあん言ってめっちゃ可愛いし」
「ふ、ああっ」
「化粧取れたらそんな可愛い顔してさ、でもこんなエロい声で喘ぐんだもんな? もっとって締めつけて足絡めてくんのもくそエロい」
「んああ、あっ」
汗が舞い散る。雫が弾けるみたいでライトに反射して結晶みたいに見えた。自分の視界がキラキラと輝くように眩しいのはなんで? 目の前が知らなかった世界に引き込まれたみたいな錯覚を起こす。
「あん、だめ、むりっ! きもちいい、むりぃ」
「俺もー……すげえ気持ちいんだよね。あーやば、もうイきそ……」
「イッて……わたしのなかで、イッてほしっ……」
「くそっ、可愛いなっ。マジでめちゃくちゃにしちゃうじゃん」
「んんっ!」
そのままギュッと包まれて奥の奥に届かせるようにギュウっと抱きしめられて押さえつけられるように抱かれたら一瞬意識が飛んでいた。
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