季節奏でる君の想い〜春の季節〜

泉 鷹斗

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桜咲く下で君と〜第2章〜

桜咲く前の宿泊会後編

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「春ちゃんどう?お口に会うかな。」
「はい!すごく美味しいです。無限に食べられちゃいます。」
「春ちゃんはいい子ね。好きなだけ食べてね。おかわりたくさんあるから。」とよくあるテンプレトークを隣で聞き流しながら夕飯を食べていた。無限に食えるわけないだろって心の中で思いながら食事をしてると、「いてっ!」突然足に衝撃が走った。前を見ると春が何考えてるか分かってるんだぞと言わんばかりの顔でこちらを見てきた。怖いわ、なんで俺の心の中の声がわかんだよ。斉◯楠雄かよとかしょうもないギャグを考えながら足の痛みに耐えていると、「どうしたの?」と春から言われた。いや、やってるのお前だからな。私知らないよみたいに言いやがってしばいたろか。って言おうと思ったが春の言ったら分かるよなと言わんばかりに殺気のようなものを放っていたため「舌を噛みました。」と嘘をつくしかなかった。本当にこいつは怒らせないようにしとかないとと心の中に誓ったのだった。食事が終わりソファーに座りながらくつろいでいると「春ちゃん今日はどこで寝る?」と母さんが言っていた。流石にもういい歳だ、俺の性欲が暴走するのを1%でも防ぐために俺はリビングで寝るから俺の部屋で寝れば?って言おうとしていた。していたのに、「翔と一緒に寝るから大丈夫です。」は?ふざけんな、歳を考えろよ。普通ダメに決まってるのに、「あらそう?それならお布団出さなくていいわね。」とか言って話を進めてやがる。どうやら家は普通じゃなかったらしい、、、
「おい、お前何してんだよ。」俺の部屋に戻ってきたと思ったらベットの上に置いてあった本を読んでいる。片付けても一緒だと思ってたら案の定やっぱり読んでやがる。「この絵の人スタイルいいね。」春はすこし不満そうにこちらを見ながら言ってきた。そりゃあスタイルいい人か悪い人ならいい人のがいいに決まってるんだよな。けど、本人は気づいていないかもしれないけど春は結構スタイルがいい。多分家の学校の中でも上位にいると思う。けど何故か本人はそれに気づいていない。「そうかな?普通だと思うけど。」決して目を合わせずにそう言うと「こういう可愛い人が好きなんだ。」春はすこし拗ねてそうだった。そうな姿を見ていたら「お前のが絶対可愛いけどな。」つい口にしていてしまっていた。しまった!春があまりにも見てられない顔してたから口が滑らせた。恐る恐る春の方を見ると、春は耳まで真っ赤にしてこちらを見ていた。「あの~春さん?どうしましたか?」硬直してる春にそう言うと「な、なんでもない!明日早いからもう寝よ!」顔を真っ赤にした春はそう言うと布団に潜って寝る体制にはいってしまった。怒ったのかな?いくら口滑らせたからってそんな顔真っ赤にしてまでってひどくね、泣いちゃうよもう。まあいいか、明日も怒ってたら謝れば、とりあえず俺も寝るか。けど明日って何か予定あったっけな?そう考えてたら眠気が襲い始めたので明日考えると思い俺は眠りについた。
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