相原伊織 詩集

相原伊織

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真っ黒い

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白いと黒いを行き来して。
内なる黒に、ころされる。
真っ黒い、真っ黒い。


春告草は焼け落ちて。
左近の桜、右近の橘。
忠実、追憶、燃えた梅。
花屑ばかりが、忘れ得ぬ。
春。夏、秋、冬、真っ黒い。


黒白こくびゃくの階調に委ねども。
行き着く先は、黒か白。
白にも灰にも留まれぬ。
時刻はいつでも午前三時で、真っ黒い、真っ黒い。


世は鈍色にびいろ
黒でもなければ、白でもない。
白でも有って、黒でも有る。
白いと黒いを行き来して。
道中鈍色映らぬか。


目には映れど、許し得ぬ。
白にも灰にも留まれぬ。
花屑ばかりが忘れ得ぬ。
真っ黒い、真っ黒い。


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