君と君…オレと私…君と私

SINRA

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前日

彩月の家

彩月「ご馳走様…」

柚月「もぉいいの?あまり食べてないじゃない?」

彩月「えぇ…」

彩月父「どぉしたんだ?」

柚月「……さぁ。」

コンコン

柚月「彩月、入るわよ。」

ガチャ

彩月「お母さん?」

柚月「どぉしたの?」

彩月「なんでもないわ。」

柚月「なんでもないって顔じゃないわね。」

彩月「・・・」

柚月「…凛ちゃんと何かあった?」

彩月「⁉︎どぉして?」

柚月「わかるわよ…ソワソワして、何があったの?」

彩月「凛、お母さんとあまり上手くいってないみたいで……修学旅行の時、お母さんと偶然会って…その後から元気がなくて…どぉしたらいいのか…」

柚月「そぉ、でもそれで彩月が落ち込むのは違う気がするなぁ。」

彩月「え?」

柚月「今辛いのは彩月じゃなくて凛ちゃんでしょ。なら彩月は凛ちゃんの事を良く見ておかないと!」

彩月「よく見る?」

柚月「そぉ、落ち込んでる時って無気力になりやすいから、顔色見たりお弁当を作ってるかとか。」

彩月「お弁当?」

柚月「凛ちゃんは普段お弁当を持ってくるんでしょ?それがパンとかおにぎりだったら家での食生活も今は手を抜いてるかもしれないわね。」

彩月「……」

柚月「小さな事から支えてあげたらいいのよ。」

彩月「小さな事から…」



凛の部屋


彩月(冷蔵庫は…あまりないわね…ちょっと買い物行ってこないと…)

彩月「もしもし、母さん?今日凛の家に泊まろうと思うの。うん、うん、今から買い物に行くところ。うん、わかった。ありがとう。」


彩月の家

彩月父「彩月はどぉした?」

柚月「今日は友達の家に泊まるって。」

彩月父「えっ明日学校あるだろ⁉︎」

柚月「今から買い物行くついでに寄るって。」

彩月父「えっそぉいう問題?」

柚月「そぉゆう問題。」

彩月父「そっかぁ…そぉゆう…問題かぁ…」

柚月(反対してるはずなのに…これじゃ背中押してるわよね…)



凛の家

ガチャ

凛「スゥー スゥー」

トントントントン
グツグツグツ

彩月「凛。起きて。凛。」

凛「んん…あ、れ…寝てた…?」

彩月「えぇグッスリと。ご飯出来たから食べましょう。」

凛「えっ?ご飯って今何時?」

彩月「21時(9時)前よ。」

凛「もぉそんな時間⁉︎彩月送らないと!」

彩月「今日は泊まるわ。母さんにもそぉ連絡したから。それより食べましょう、冷めてしまうわ。」

凛「えっ?泊まる?なんで?」

彩月「いいから早く食べなさい!」

凛「はい!」
何故か怒られた。

凛「いただきます。……美味しい…。」
ホッとする味。

彩月「冷蔵庫ほとんど何も入ってなかったじゃない。ちゃんと食べてたの?」

凛「⁉︎たっ食べてたよ…」

彩月「インスタントばかり?」

凛「………」
目を逸らしてしまう。

彩月「今日はこれ食べたらもぉ寝なさい。」

凛「でも後片付けとか…」

彩月「いいわよ。それくらいやるから。凛はゆっくり疲れをとって。」

凛「……うん、ありがとう。」

彩月「どぉいたしまして。」

食事が終わりオレは横になった。
しばらくするとシャワーの音が聞こえてきた。

ガチャと扉が開きそのままベットに座り
凛の頭を撫で、布団に入った。

凛「彩月?」

彩月「起きてたの?」

凛「うん。」

彩月「早く寝なさい。」

凛「この状況で寝るなんてお天道様が許しても私が許さないよ!」

彩月「私は許しません!」
とつき返された。

凛「うぅ…」

彩月「元気になったらね。」
と腕枕をし頭を撫でた。

凛「……えっ?」
(聞き間違い…じゃないよね…?)
と興奮しかけたところで頭を叩かれた。



凛「ん…んん~。」
寝ぼけながら体を起こした。

彩月「おはよう。」
テーブルに朝食を並べている彩月を見ると。


『「おはよう。」

「ご飯できてるから・・・」』


彩月「ご飯できてるから先に顔を洗ってきなさい。」

凛「・・・」

彩月「凛?」

凛「えっあぁうん、そぉするよ。」
(懐かしいな…)

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