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7 許し、歩み、家族に。(6)
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彩月の家
凛「お邪魔します。」
柚月「……いらっしゃい。」
彩月「母さん、お願いがあるんだけど。」
柚月「何?改まって?」
彩月「うん、今度みんなで山にキャンプをしに行こうって話になって、母さんに保護者として付いて来てほしいんの。」
柚月「キャンプ?あぁ思い出作り?」
彩月「うん。来てくれる?」
柚月「良いわよ。改まって言うから何かと思ったわ!」
彩月「良かった。」
凛「それと、私達の事について話しがしたいです。」
彩月「⁉︎」
柚月「………外で話しましょうか…」
凛「⁉︎…はい。わかりました。」
柚月「彩月は家にいなさい。」
彩月「私も行くわ!」
柚月「あなたは後!」
彩月「…後?」
柚月「えぇ話しが終わったら彩月からも話を聞くわ。」
凛「でもこれは私たちの事で、」
柚月「言いたい事はわかるわ。お願い、彩月がいると私も困るから…」
凛「…分かりました。」
彩月「でも!」
凛「出来ない話しもあるよ。待ってて。」
彩月「凛…分かったわ…」
柚月「ありがとう。」
公園
柚月「ありがとう、おじいちゃん。」
凛「……もぉおじいちゃんじゃないです。」
柚月「……そぉは言ってもおじいちゃんでしょ…」
凛「……まだ記憶はあるのは確かだけど、今の父さんと母さんに涼川凛として生きるって誓ったんです。それに……」
柚月「それに?」
凛「……最近…昔の事が、ぼやけているって言うか…生まれる前の事が…思い出せないんです…」
柚月「記憶が消えているって言うこと⁉︎」
凛「分かりません…鮮明に覚えていたことが思い出せない…」
柚月「……それはいつから?」
凛「……凛として生きるって決めた辺りからだと思います…」
柚月「おじいちゃんではなく凛として今を生きると決めてから……」
凛「父さんが言ってたんですけど、体に精神が合わせている、って言うのかな?年相応になっているって。もしかしたら記憶も凛だけの記憶になってきているのかなって…」
柚月「……仮にそぉだとして、あなたと彩月が付き合うのを許すとでも思っているの?」
凛「私は1人の人として彩月を好きになりました!この気持ちは揺るぎません!お願いします!彩月と堂々と付き合わせてください!」
深く、深く頭を下げた。
柚月「勢いで言ってもダメよ…」
凛「…………」
柚月「………」
凛「………」
柚月「………はぁ……最初から、分かっていたの…」
凛「?」
顔を上げた。
柚月「おじいちゃんが彩月の事を不幸にはしない…幸せにしてくれるって…でもこの先も大変な事があるのよ?分かりきっているのに…」
凛「大丈夫です。一つずつ乗り越えていけますよ。人生ってそんなもんじゃないですか。」
柚月「あの日、あなたと彩月の会話を聞いた時、彩月がどれほどあなたの事を想っているかを知ったわ…止めても無駄な事も分かってた…でも私はあの子の親なの!普通に恋してそのうち結婚するって思ってたのに、それが女の子を好きになるなんて思ってなかったから…」
凛「それが普通の事なんだと思います…私も男ならって何度も思いましたよ…でも、今の父さんと母さんが産んでくれた。感謝しかないのに、そんな事思ってしまった自分が許せない…女として産まれた事を嘆いても仕方ないから、どぉ幸せを掴むかを考えるようにしました。」
柚月「……お…凛ちゃんはこれからも彩月の事を1番に考えてるのね…」
凛「それが私に出来る事だから…」
柚月「……はぁ…分かったわ…彩月が幸せならそれで良いわ…」
凛「……ありがとうございます!」
再び深く頭を下げた。
彩月の家
柚月「ただいま。」
彩月「母さん!凛!」
柚月「彩月いらっしゃい。」
彩月「…うん。」
リビングで彩月とテーブルに着き柚月と話した。
柚月「彩月、これから先も色々な事があるわ。それでもあなたは凛ちゃんといられる?」
彩月「はい。何故だか分からないけど、イメージが出来るの。何年、何十年先も凛と一緒にいる気がするの。それに…」
柚月「それに?」
彩月「子どもなんて産んだ事もないのに、知ってるの…子どもが出来た時の喜びを。」
凛「?」
柚月「?どぉいうこと?」
彩月「分からない…説明できないのだけれど、知ってるの。」
私と柚月は顔を見合わせた。
柚月「気のせいとかじゃないの?」
彩月「分からないの…何かに共感しただけなのかも知れない。でもその感覚が分かる気がするの…」
柚月「彩月は今まで1人でいる事が多かったから他の人の気持ちに敏感なのかも知らないわね…」
彩月「そぉ…なのかしら…」
凛「…うん…どぉだろう…でもその答えもこれから探していこう。まだまだ始まったばかりなんだから!」
彩月「ええ…」
柚月「父さんにはそのうち私から言うわ…その時が来たらね。」
彩月「ありがとう!母さん!」
凛「ありがとうございます!」
私達にはまだまだ色々な事があると思う。
でも、これから少しずつ前へと誓った。
凛「お邪魔します。」
柚月「……いらっしゃい。」
彩月「母さん、お願いがあるんだけど。」
柚月「何?改まって?」
彩月「うん、今度みんなで山にキャンプをしに行こうって話になって、母さんに保護者として付いて来てほしいんの。」
柚月「キャンプ?あぁ思い出作り?」
彩月「うん。来てくれる?」
柚月「良いわよ。改まって言うから何かと思ったわ!」
彩月「良かった。」
凛「それと、私達の事について話しがしたいです。」
彩月「⁉︎」
柚月「………外で話しましょうか…」
凛「⁉︎…はい。わかりました。」
柚月「彩月は家にいなさい。」
彩月「私も行くわ!」
柚月「あなたは後!」
彩月「…後?」
柚月「えぇ話しが終わったら彩月からも話を聞くわ。」
凛「でもこれは私たちの事で、」
柚月「言いたい事はわかるわ。お願い、彩月がいると私も困るから…」
凛「…分かりました。」
彩月「でも!」
凛「出来ない話しもあるよ。待ってて。」
彩月「凛…分かったわ…」
柚月「ありがとう。」
公園
柚月「ありがとう、おじいちゃん。」
凛「……もぉおじいちゃんじゃないです。」
柚月「……そぉは言ってもおじいちゃんでしょ…」
凛「……まだ記憶はあるのは確かだけど、今の父さんと母さんに涼川凛として生きるって誓ったんです。それに……」
柚月「それに?」
凛「……最近…昔の事が、ぼやけているって言うか…生まれる前の事が…思い出せないんです…」
柚月「記憶が消えているって言うこと⁉︎」
凛「分かりません…鮮明に覚えていたことが思い出せない…」
柚月「……それはいつから?」
凛「……凛として生きるって決めた辺りからだと思います…」
柚月「おじいちゃんではなく凛として今を生きると決めてから……」
凛「父さんが言ってたんですけど、体に精神が合わせている、って言うのかな?年相応になっているって。もしかしたら記憶も凛だけの記憶になってきているのかなって…」
柚月「……仮にそぉだとして、あなたと彩月が付き合うのを許すとでも思っているの?」
凛「私は1人の人として彩月を好きになりました!この気持ちは揺るぎません!お願いします!彩月と堂々と付き合わせてください!」
深く、深く頭を下げた。
柚月「勢いで言ってもダメよ…」
凛「…………」
柚月「………」
凛「………」
柚月「………はぁ……最初から、分かっていたの…」
凛「?」
顔を上げた。
柚月「おじいちゃんが彩月の事を不幸にはしない…幸せにしてくれるって…でもこの先も大変な事があるのよ?分かりきっているのに…」
凛「大丈夫です。一つずつ乗り越えていけますよ。人生ってそんなもんじゃないですか。」
柚月「あの日、あなたと彩月の会話を聞いた時、彩月がどれほどあなたの事を想っているかを知ったわ…止めても無駄な事も分かってた…でも私はあの子の親なの!普通に恋してそのうち結婚するって思ってたのに、それが女の子を好きになるなんて思ってなかったから…」
凛「それが普通の事なんだと思います…私も男ならって何度も思いましたよ…でも、今の父さんと母さんが産んでくれた。感謝しかないのに、そんな事思ってしまった自分が許せない…女として産まれた事を嘆いても仕方ないから、どぉ幸せを掴むかを考えるようにしました。」
柚月「……お…凛ちゃんはこれからも彩月の事を1番に考えてるのね…」
凛「それが私に出来る事だから…」
柚月「……はぁ…分かったわ…彩月が幸せならそれで良いわ…」
凛「……ありがとうございます!」
再び深く頭を下げた。
彩月の家
柚月「ただいま。」
彩月「母さん!凛!」
柚月「彩月いらっしゃい。」
彩月「…うん。」
リビングで彩月とテーブルに着き柚月と話した。
柚月「彩月、これから先も色々な事があるわ。それでもあなたは凛ちゃんといられる?」
彩月「はい。何故だか分からないけど、イメージが出来るの。何年、何十年先も凛と一緒にいる気がするの。それに…」
柚月「それに?」
彩月「子どもなんて産んだ事もないのに、知ってるの…子どもが出来た時の喜びを。」
凛「?」
柚月「?どぉいうこと?」
彩月「分からない…説明できないのだけれど、知ってるの。」
私と柚月は顔を見合わせた。
柚月「気のせいとかじゃないの?」
彩月「分からないの…何かに共感しただけなのかも知れない。でもその感覚が分かる気がするの…」
柚月「彩月は今まで1人でいる事が多かったから他の人の気持ちに敏感なのかも知らないわね…」
彩月「そぉ…なのかしら…」
凛「…うん…どぉだろう…でもその答えもこれから探していこう。まだまだ始まったばかりなんだから!」
彩月「ええ…」
柚月「父さんにはそのうち私から言うわ…その時が来たらね。」
彩月「ありがとう!母さん!」
凛「ありがとうございます!」
私達にはまだまだ色々な事があると思う。
でも、これから少しずつ前へと誓った。
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