魔法剣士のはじめての冒険

くま太郎 雅臣

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12 黒の宝石

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 ヴァリエッタは宝石が何なのか調べるため、森の奥にある屋敷へ戻っていった、ヴァリエッタも4人も初めて見る宝石だった。

「町の復興もだいぶ進んだわね」
「もう4日目じゃぞ 宝石の調査は進んでおるのか?」
「大丈夫じゃないか? ところでカゲトラは何であそこにいたの?」
「里の掟で13歳になったら修行の旅に出なくちゃいけないので」
「なに!妾と同じ歳じゃと・・」
「クロスさん、この人何なんですか?何で変な喋り方して・・」
「だ 黙れよ小僧!燃やしてやろうかのう」
「はい はい!2人ともやめなさい!」

 リエリーとカゲトラの仲はあまり良くないようだ、4人が騒いでいると森の方からヴァリエッタが歩いてきた。

「み・・みなさん・・結果がでました・・よ」
「ヴァリエッタさんどうしたの?」
「は・・はは・・一睡もせず・・がんばり・・まし・・」

 引きつった顔で森から出てきたヴァリエッタは、徹夜が苦手だったようで、結果を言う前に寝てしまった、夕方に目を覚まし4人は驚愕した。

「皆さん、すいません・・私、徹夜が苦手なんです」
「だ 大丈夫ですよ、それにしても賢者の石なんて存在したんですね」
「私も学校の図書館にある古い本の中でしか見た事がないわ」
「それともう一つ・・皆さんが戦ったエルフドラゴンなんですが・・数年前に絶滅してます」

 4人はこの結果でこれからの事を相談した、カゲトラは「修行中なのでこれからも旅は続けますよ」リエリーも「妾も強くなる為、城を出たのじゃ」カナは「何だか面白そうだから私は前に進むわ」と3人は旅を続けると言い、クロスは悩んでいた。

「結果が出るまで4日・・あんたが悩んで2日・・良い加減、覚悟決めたら?」
「う~~ん・・でもな~」

 カナはクロスを説得し何とか旅の続行が決まった、その頃リエリーとカゲトラは森の中央で修行をしていた。

「風遁 風刃連弾!」
「フン!そんな技、妾に当たらんわ!炎塵爆破エクスプロージョン!」

 2人は修行を終えクロス達の元へ戻ってきた、クロスは2人に旅を続ける事を告げた。

「クロスさん!これからもヨロシクお願いします」
「なんじゃ!おぬしもついてくるのか?」
「ダメなのか、チビ助!」
「な なんじゃと~!」

 ヴァリエッタと町の人に別れを告げ、フォレスティンを後にした4人は次の町ノビネスを目指した。

「ところでリエリー」
「なんじゃ?」
「エルフドラゴンを倒した時の魔法って?」
「えっ!あっ・・ま 魔法なんか使ったのかのぉ~ 妾ではなく助けに来た人が倒したんじゃないのか・・」
「そうなのか、なら良いや俺の見間違いだな」

 リエリーは何かを隠してるようだったが、特に気にする事なく旅を続けた、その頃別の場所では不穏な動きがあったようだった。

「グリエルさま~~♪ 報告ですよ~♪」
「なんだ、アリスか」
「エルフドラゴン♪ ヤラレちゃいましたよ♪」
「実験の邪魔をする奴は、消さなければならんな 」
「ははっ♪ どうします♪」
「心配するな、次の実験はもう始まってる」

 4人は、黒い何かが動き出したのをまだ知らなかった。

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