魔法剣士のはじめての冒険

くま太郎 雅臣

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28 死闘クリスタ王国

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 カナ達がダイアスに戻る少し前、クリスタの外には1人の少女がウロウロしていた。

「あれがクリスタね♪」

 少女の名はアリス・メデューサ、黒の教団幹部の1人、不死者の女王アンデット・クイーンの異名を持つ少女。

「アリスよクリスタ王は炎帝の異名を持つ、武神、鬼姫と三強の一角油断するなよ」
「大丈夫ですよぉ~♪私は簡単に死にませんからねぇ~♪あははっ♪」

 アリスが手を叩くと一筋の影が地面を覆う、影から出てきたのはゾンビ、グール、スケルトン、マミーの軍勢だった。

「あははっ♪私のカワイイ下部達、クリスタ王国をメチャクチャにしちゃって~~♪」

 その頃クリスタ城では異変を感じた兵士達が国民に避難指示を出していた。

「クリス、例のものは?」
「安心してください、ヴァリエッタ様の所へ移動済みです」

 アンデットの軍勢は街を襲い、その中をウロウロとアリスが歩く。

「お嬢ちゃん!逃げ遅れたのか?」
「お兄さんはクリスタ兵?」
「そうだ、ここは危ない早くこっちへ」

 少女を助けようと腕を引っ張るクリスタ兵、少女に触れた途端、石化の呪いで固まってしまった、他の兵士達が石化する所を見て少女を囲む。

「お前は何者だ!」
「あははっ♪あなた達には用は無いの♪」

 危険を感じた兵士達が一斉に斬りつける、1人の兵士の剣が少女の腕を切り落とした。

「あ~~っ♪私の腕に何するのぉ~~♪」

 少女は自分の腕を拾い再生した、これを見た兵士達は腰が引けてしまい動けなくなっていた。

「な・・なんだこいつ・・」
「あははっ♪失礼な人たち私はアリスよ♪」
「ば・・化け物め」
「あははっ♪あなた達、全員死んで♪」

 アリスが腕を振った途端、闇が兵士達に覆い、飲み込んでしまった。
 街を抜け、クリスタ城の中へ入り王室についたアリスを待っていたのは、メイド長クリスだった。

「あなたが元凶ですね」
「あははっ♪それが何?」
「消えてもらいます、双剣技 氷刃六連!」
「あははっ♪そんな技で私は殺れないわぁ~~♪」
「これならどうだ!炎塵爆破エクスプロージョン!」

 炎帝の炎がアリスを襲う、強烈な爆破で吹き飛んだがアリスは無傷だった、それでもクリスと炎帝は攻撃を続けた。

「クリスタ王、あの敵」
「あまり考えたくはないが、不死身かもしれん」
「あなたは何者だ!」
「あははっ♪私は黒の教団幹部の1人不死者の女王アンデット・クイーンアリス・メデューサよぉ~~♪」
「黒の教団?アンデット・クイーンだと」
「不死身・・アンデットなら私の出番ですね」

 柱の影から銀髪の女性が出てきた、リエリーの母メルディアだった。
 メルディアはプリーストで手には大きな十字架の武器を持っていた、呪文を唱え十字架は青の光りに包まれた、十字架を飛ばしアリスの前で7個に分裂し光はアリスを襲う、アンデット系の敵には絶大の効果がありアリスは火傷のような傷を負った、眼の色が黒から赤に変わったアリスは闇の中に手を入れ細身の剣を取り出した。

「あははっ♪そこのプリーストお前は死刑だ!!」

 アリスの体が闇に消え、メルディアの背後に闇が現れた時には細身の剣は心臓を貫いていた、石化の呪いで石になったメルディアを蹴り飛ばした、粉々に砕けたメルディアを見た炎帝は怒り任せでアリスを攻撃するが、炎帝もメルディア同様、剣で刺されてしまった。

「あははっ♪炎帝に質問です、炎の神殿はどこ?」
「ははっ・・答えるわけないだろ」
「クリスタ王から離れろ!」

 クリスが助けようと向かったが、返り討ちにあってしまった。

「クリス・・ダイアスに・・行け・・私はもう・・」

 クリスは王室を飛び出し、ダイアスに着いたが体力が底をつき倒れこむ、町の人が駆け寄り声をかけてきた、その中にリエリーの姿を見たクリスは涙を流した。

「リ・・リエリー・・さま」







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