魔法剣士のはじめての冒険

くま太郎 雅臣

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27 伝説の戦士?

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 クロスは里の中をウロウロしていた。

 里って割には結構広いな、カゲトラは修行に行っちゃったし暇だな。

「おい!そこの若いの」
「ん?」
「お前じゃ」

 老人はクロスに頼み事があったようだ、クロスは「話は聞くけど無理ならやらないよ」と言い老人の話を聞いた。

「実はな森の奥にいるワシの友人を助けてほしいんじゃ」
「助ける?」
「大事な武器を落としたみたいでの」
「そうなんだ、モンスターと戦わないんだったらそのお願い引き受けますよ」
「助かるわい」

 老人の話では森の奥の小さな家に落とし主が住んでいるとの話だった、クロスは森に入り家を探した。

 あの爺さんの話だとココをまっすぐって言ったよな、しかしこんな所にクー・フー・リンがいるなんて。

 クロスは伝説の槍戦士に会えると思いワクワクしていた。

 どんな人かな、怖い感じかな、もしかしてスッッッゴイ美少女かも、緊張してきた~~~~。

 しばらく歩き少し広めの草原に出た、真ん中には小さな家があった。

 家がある、コレかな?でも人の気配がない、留守?

 ドアノブに手をかけると鍵が開いていた、ゆっくりドアを開け中を確認した。

「すいませ~~ん 誰かいますか~」

 反応が無い、でも人が住んでる感じがするから留守なのか、中にいたらそのうち帰ってくるかな。

 家の中に入り、帰りを待つことにしたクロスは机の上に写真立てがあるのを見つけ、中の写真を見た。

「うっわー、この子がクー・フー・リンか?」

 写真に写っていたのは、小柄の女の子で美少女だった。

「我が家に無断で入るのは誰だ!!」

 玄関から声がして、クロスは振り返る。

「貴様、泥棒だな」
「えっ・・いや・・違いますよ」

 里の老人からのお願いで来たことを話し、誤解が解けた所で本題の落とし物の話をした。

「落とし物って?」
「大切な槍なんだブー」
「ブー?」

 何だ?ブー?小柄だけど仮面をしてるから顔が見れないな。

「あの、槍の特徴とかは?」
「全体的に赤だブー」
「ブー?」

 2人は外に出て、家の周りから探し始めたが見つからなかった。

「ありませんね~」
「無いブー」

 他の場所を探そうとした時、突風が吹き外に干していた洗濯物が2人の顔に覆いかぶさった。

「うわっ!」
「ブー!」

 洗濯物を顔から取り2人の眼に映ったのは、真っ赤な物干し竿、よく見ると槍だった。

「あったブーよかったブー」

 槍が見つかった喜びで仮面を外した小柄の人、それを見たクロスは驚きで声を失った。

「どうしたんだ?」
「あっ・・あのぉ~・・クー・フー・リンさん?」
「違うブー、我が名はブー・ブー・リン、イノブタの獣人だブー」
「その槍は?」
「ケイポロクだブー」

 ブー・ブー・リンは男の子だった、写真に写っていた女の子だと思ったクロスは肩を落とした。

「写真の子は?」
「あの子はこの前まで里に来てた子だブー、名前は・・・忘れたブー」

 お願いを終えたクロスは里の戻り老人に報告した。

「おぉ~見つかったのか、よかった、これは御礼じゃ」
「えっ・・あっ・・ありがとうございます」

「あれっ?お兄さん、あの老人と知り合いかい?」
「違いますよ」
「そうなんだ、あの人クー・フー・リンだよ」
「????」

 クロスは振り返って見たが老人の姿は見えなかった。




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