魔法剣士のはじめての冒険の外伝

くま太郎 雅臣

文字の大きさ
10 / 10

10 金色の騎士

しおりを挟む
 まだ魔王がいた頃、世界は恐怖に脅えていた、町を出ると魔王直結のモンスターが襲ってきて、魔王軍に逆らうとすぐ処刑されていた。そんなある日、各土地の若く有能な戦士達は複数のパーティーを組み魔王軍に挑んだ、中には単独で挑むものや特殊能力でモンスターを操るものといろんな戦士が現れた、魔王軍に対抗する術を身につけた戦士達は魔王軍を半分以上蹴散らす事に成功する、そんな時1つのパーティーが魔王城の場所を見つけ、戦闘は激化した。

「あの林の先にある建物が魔王城だ!」
「よし、俺たちで魔王討伐しようぜ」

 複数のパーティー、約20人が魔王城を襲撃した、玉座の間まで魔王軍やモンスターがいたが全て倒し魔王がいる玉座の間まで着くと体制を整え中に入った、玉座の間に居たのはーーー

   ★      ★      ★

 各土地の戦士が立ち上がった時、とある山奥でひっそりと暮らしていた1人の青年がいた、魔王にも見離された土地、世界の裾と呼ばれる場所、周りには小さな川と山だけの土地、モンスターもいるが人を襲わない穏やかな物ばかりいる所。青年は剣術も魔法もモンスターから教わり毎日を過ごしていた、そんなある日、長老と言われるモンスターから言われた一言が青年を動かした。

「そろそろ山を降りて冒険でもしたらどうだ?」
「えぇ~、外の世界は魔王軍がいるでしょ」
「だから、冒険して外の世界がどうなってるのか見てきたらどうだと言っているんだ」
「ん~でもなぁ~」

 青年は悩んでいた、考え事をする時はいつも川の近くにある石の上に座る事が癖になっていた、石の上で考えていると、モンスターの女の子が1人近づいてきてこう告げた。

「ねぇ~、冒険に出るの?」
「まだわからない」
「そうなんだ、ここにいるモンスター達ね元は魔王軍だったり魔王城の近くに住んでた人たちだったんだよ」
「知ってる、長老から聞いた」
「多分ね、長老達は今の魔王を止めて欲しいんだと思う」

 女の子のモンスターは長老からは聞いていない魔王とはどういう人なのかを聞き驚愕した、それを聞いた青年は冒険に出る決心をし長老に報告した。

「おお、冒険に出てくれるか」
「はい、話は聞いたんだけど、本当?」
「あぁ、魔王の事か・・本当だ」
「だったら早く行かないと」
「あぁ~待て待て、名前決めてないよな」
「そうだね、俺の名前・・どうしよう」

 青年は長老に拾われた身、子供の頃から育てられたが名前は無かった、ここで長老や剣術と魔法の先生、モンスターの女の子達が集まり、名前はどうしようの会議が始まった。

「それぞれ名前は出たかな?」
「長老、出た名前書いていきますね」

 女の子はみんなが出した名前を書いていった、数ある名前から青年が選んだのは『クロス』だった、剣と杖を重ねた状態がクロスしているからこの名前にしたと言う、剣術の先生は魔法も使うからもう1つ付けてはと言い魔法の先生が昔、城の近くに魔法に長けた一族がいた話をした。

「それじゃ、決まりだな」
「そうですね」
「今日からお前はクロス・ヴァーミリオンだ」

 名前が決まった次の日、青年クロス・ヴァーミリオンは山を出て冒険の旅に出発した。

「それじゃみんな、行ってくる」
「ああ、元気でな」









 
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

はぁ……潔く……散るか……

#Daki-Makura
ファンタジー
バカ息子(王太子)がやりおった…… もうじき友がやってくる…… はぁ……潔く……散るか……

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

四季
恋愛
明日結婚式でした。しかし私は見てしまったのです――非常に残念な光景を。……ではさようなら、婚約は破棄です。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

私が……王太子……のはずだったのに??

#Daki-Makura
ファンタジー
最愛と朝を迎えたら……城下が騒がしい……?? 一体……何が起きているのか……??

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

処理中です...