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メイドになった方が良い、2つの理由。
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⚪︎⚪︎⚪︎
『へー! レナたんって言うんだぁ! かわよっ! 子爵家のお嬢たまなんだ! これからもよろしくしてクレメンス! でへへ!』
『マッマもパッパも若すぎるンゴ! 6人の子持ちってマジでござるか! イッツミラコー!』
『妹マリアたんもかわえぇ!これはなかなかのキュートな魔性属性ですな!将来が楽しみですぞ!
お勉強はイマイチで、マナーは嫌い。性格は典型的なお嬢様で、少し傲慢ですな!自分のことを可愛いとわかっているタイプでござるな…。
ま、可愛いからオールOKですぞ!』
『弟エリックたんきゃわわ!其方が神か!?神なのですねぇ!!ピギャー!!笑顔がキャワイイから将来モテモテになりそうですな!』
『え!? この家、全然お金ないでござるな! 帳簿が真っ赤ですぞ!』
『むむ! こうなったのは1番目の姉君と、2番目の姉君と、3番目の姉君の嫁ぎ先が原因なのですな…』
『このままだと謀反を疑われるから、経済的援助は受けられないし、王家からは睨まれていて、他領から嫉妬の嫌がらせも受けている。
な、なんだか大変でござるな…。
ま、どうでも良いでござるな! そんなことより今日もレナたん可愛えぇ! チュッチュ!』
お分かり頂けただろうか?
もうダメなのである。
気が付いた時には、我が家の家族構成、内部情勢、経済状況、個人情報。
貴族の間では絶対に守らなければいけない情報の数々が、何もかも知られてしまっている。
この状況は、本当によろしくない。
もしこの情報が外部に漏れれば、我が家は簡単に没落するだろう。
もちろん私だって、こんなにも追い込まれた状況になるまで、何も対策をしなかった訳ではない。
奇妙な声の主が悪魔や幽霊なのであれば、神聖なる場所は苦手だろうと、教会や神聖なる土地と呼ばれる場所へ、熱心に足を運び、真剣に女神様に祈りを捧げ、感謝を伝え、懇願し続けた。
ちなみに「そんな回りくどい事をしないで、悪魔払いやお祓い、解呪をすれば良いのではないか?」と、思う人がいるかもしれないが、これは絶対に出来ない。
戦場やダンジョンに行きもしない貴族の令嬢が、悪魔や幽霊が取り憑かれ、呪われていると噂になれば、貴族令嬢としての未来は永劫閉ざされる。
良くて追放。悪くて火破り。
もちろんどちらも没落とセットだ。
だから、現状とれる最善の策が、聖地巡礼とお祈りという、もっとも手軽で、もっとも原始的な手段のみなのだ。
けれど、そんな私の決死の努力も効果は虚しくて、
『教会!ステンドグラス綺麗!まじ神聖!涙出そうぴゃー!生えて良かったお』
『神官様カッケェ!!潔癖ぽいとこが堪らぬん!ムッハァー!!!いい匂いしそう!!』
『聖女たんとかもいるでござるか??会ってみてぇ!!』
こんな感じで、毎回大はしゃぎをされている。
…もちろん全て私の頭の中での話だ。
聖地巡礼にはまるで意味がない事を悟る頃には、熱心な信仰が認められたのか、使える人が極めて少ない特異魔法である、“治癒”の魔法が……私に新しく生えた。
「女神様ありがとうございます。
でも、そうじゃないのです。そうじゃないのです!
治癒の能力など要りません!お返ししますから、どうか、どうか頭の中の変な奴を取り除いて頂きたい!!」と、声を大にして言いたかった。
だが、もちろん口には出さなかった。いや、出せなかった。
せっかくの女神様からのお恵みに文句を言い、女神様のご機嫌を損ねたりしたら、それこそ今後の(除霊や悪魔払いを行って頂けるであろう)可能性まで潰してしまうだろう。
というか、「いきなり治癒魔法が生えるってそんな事あるの?」とは、思ったのだけれど、確かに使えるようになっていたのだから、そんな事があったのだろう…。
何なら、変な声が頭の中に聞こえ続けるよりは、はるかに現実的な気さえしている。
⚪︎⚪︎⚪︎
そんな訳で最近の私は、いきなり変なものが生え出して、訳がわからないおかしな状態になってしまっている。
そしてそれは、厄介なことに、対処不能で、周囲にどんな影響が及ぶのかも予想が出来ない。
言わば【未曾有の脅威】とも呼べる出来事が、私の身に起こっているのだ。
そんな厄介な爆弾を抱えた私が、大切な家族と一緒にいて、「家族には、決して害を及ばさない」と、楽観視する事は、とてもではないが出来なかった。
だから私にとって、外部へ働きに出る事はとても好条件であった。
長くなったが、これが、私が働きに出るのが良い理由だ。
⚪︎⚪︎⚪︎
もう一つの、王城で働くのが良い理由だが、こちらもやはり私の頭の中の変な声に起因している。
これはあくまで噂なので、信憑性は定かではないのだが、この国の第二王子は呪われており、不気味な悪魔付きだという噂があるのだ。
もちろん政治的な意図があったり、噂なので事実とは異なるかも知れないけれど、もしかしたら第二王子殿下は同じ悩みを抱える同志なのかも知れないのだ。
1子爵家の令嬢であれば、王子殿下なんて死ぬまでに一目見れれば良い方であるが、王城で働くメイドであれば、話は変わってくる。
王子の実家が、私の職場になるのだ。
いくら王城が広かろうとも、顔を合わせる機会があるかもしれないし、なんなら奇跡が起こってお話しなんかも出来たりするかもしれない。
呪われていようが、悪魔付きであろうが、腐っても王子なんだから国内最高峰の治療体制のはず。
もしかしたら治療に便乗して…なんて事も出来るかもしれない。
こちらは望み薄ではあるが、この可笑しな声から解放される可能性があるのであれば、どんなことでも挑戦するべきであろう。
だから今回の就職で「家を出る事」と「王城で働ける事」は、私にとって、2つの意味で渡りに船と言えるのであったのだ。
『へー! レナたんって言うんだぁ! かわよっ! 子爵家のお嬢たまなんだ! これからもよろしくしてクレメンス! でへへ!』
『マッマもパッパも若すぎるンゴ! 6人の子持ちってマジでござるか! イッツミラコー!』
『妹マリアたんもかわえぇ!これはなかなかのキュートな魔性属性ですな!将来が楽しみですぞ!
お勉強はイマイチで、マナーは嫌い。性格は典型的なお嬢様で、少し傲慢ですな!自分のことを可愛いとわかっているタイプでござるな…。
ま、可愛いからオールOKですぞ!』
『弟エリックたんきゃわわ!其方が神か!?神なのですねぇ!!ピギャー!!笑顔がキャワイイから将来モテモテになりそうですな!』
『え!? この家、全然お金ないでござるな! 帳簿が真っ赤ですぞ!』
『むむ! こうなったのは1番目の姉君と、2番目の姉君と、3番目の姉君の嫁ぎ先が原因なのですな…』
『このままだと謀反を疑われるから、経済的援助は受けられないし、王家からは睨まれていて、他領から嫉妬の嫌がらせも受けている。
な、なんだか大変でござるな…。
ま、どうでも良いでござるな! そんなことより今日もレナたん可愛えぇ! チュッチュ!』
お分かり頂けただろうか?
もうダメなのである。
気が付いた時には、我が家の家族構成、内部情勢、経済状況、個人情報。
貴族の間では絶対に守らなければいけない情報の数々が、何もかも知られてしまっている。
この状況は、本当によろしくない。
もしこの情報が外部に漏れれば、我が家は簡単に没落するだろう。
もちろん私だって、こんなにも追い込まれた状況になるまで、何も対策をしなかった訳ではない。
奇妙な声の主が悪魔や幽霊なのであれば、神聖なる場所は苦手だろうと、教会や神聖なる土地と呼ばれる場所へ、熱心に足を運び、真剣に女神様に祈りを捧げ、感謝を伝え、懇願し続けた。
ちなみに「そんな回りくどい事をしないで、悪魔払いやお祓い、解呪をすれば良いのではないか?」と、思う人がいるかもしれないが、これは絶対に出来ない。
戦場やダンジョンに行きもしない貴族の令嬢が、悪魔や幽霊が取り憑かれ、呪われていると噂になれば、貴族令嬢としての未来は永劫閉ざされる。
良くて追放。悪くて火破り。
もちろんどちらも没落とセットだ。
だから、現状とれる最善の策が、聖地巡礼とお祈りという、もっとも手軽で、もっとも原始的な手段のみなのだ。
けれど、そんな私の決死の努力も効果は虚しくて、
『教会!ステンドグラス綺麗!まじ神聖!涙出そうぴゃー!生えて良かったお』
『神官様カッケェ!!潔癖ぽいとこが堪らぬん!ムッハァー!!!いい匂いしそう!!』
『聖女たんとかもいるでござるか??会ってみてぇ!!』
こんな感じで、毎回大はしゃぎをされている。
…もちろん全て私の頭の中での話だ。
聖地巡礼にはまるで意味がない事を悟る頃には、熱心な信仰が認められたのか、使える人が極めて少ない特異魔法である、“治癒”の魔法が……私に新しく生えた。
「女神様ありがとうございます。
でも、そうじゃないのです。そうじゃないのです!
治癒の能力など要りません!お返ししますから、どうか、どうか頭の中の変な奴を取り除いて頂きたい!!」と、声を大にして言いたかった。
だが、もちろん口には出さなかった。いや、出せなかった。
せっかくの女神様からのお恵みに文句を言い、女神様のご機嫌を損ねたりしたら、それこそ今後の(除霊や悪魔払いを行って頂けるであろう)可能性まで潰してしまうだろう。
というか、「いきなり治癒魔法が生えるってそんな事あるの?」とは、思ったのだけれど、確かに使えるようになっていたのだから、そんな事があったのだろう…。
何なら、変な声が頭の中に聞こえ続けるよりは、はるかに現実的な気さえしている。
⚪︎⚪︎⚪︎
そんな訳で最近の私は、いきなり変なものが生え出して、訳がわからないおかしな状態になってしまっている。
そしてそれは、厄介なことに、対処不能で、周囲にどんな影響が及ぶのかも予想が出来ない。
言わば【未曾有の脅威】とも呼べる出来事が、私の身に起こっているのだ。
そんな厄介な爆弾を抱えた私が、大切な家族と一緒にいて、「家族には、決して害を及ばさない」と、楽観視する事は、とてもではないが出来なかった。
だから私にとって、外部へ働きに出る事はとても好条件であった。
長くなったが、これが、私が働きに出るのが良い理由だ。
⚪︎⚪︎⚪︎
もう一つの、王城で働くのが良い理由だが、こちらもやはり私の頭の中の変な声に起因している。
これはあくまで噂なので、信憑性は定かではないのだが、この国の第二王子は呪われており、不気味な悪魔付きだという噂があるのだ。
もちろん政治的な意図があったり、噂なので事実とは異なるかも知れないけれど、もしかしたら第二王子殿下は同じ悩みを抱える同志なのかも知れないのだ。
1子爵家の令嬢であれば、王子殿下なんて死ぬまでに一目見れれば良い方であるが、王城で働くメイドであれば、話は変わってくる。
王子の実家が、私の職場になるのだ。
いくら王城が広かろうとも、顔を合わせる機会があるかもしれないし、なんなら奇跡が起こってお話しなんかも出来たりするかもしれない。
呪われていようが、悪魔付きであろうが、腐っても王子なんだから国内最高峰の治療体制のはず。
もしかしたら治療に便乗して…なんて事も出来るかもしれない。
こちらは望み薄ではあるが、この可笑しな声から解放される可能性があるのであれば、どんなことでも挑戦するべきであろう。
だから今回の就職で「家を出る事」と「王城で働ける事」は、私にとって、2つの意味で渡りに船と言えるのであったのだ。
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