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1話完結
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俺はロボットに追われていた。追ってくるロボットは身長3メートルはある。当然だけど、俺よりもずっと身長が上なのだ。ロボットはラバーコーティングされた手にナイフを持ち息も切らせず、逃げる俺を追ってくる。
周囲には誰もいない。無人の荒野だ。俺を助けてくれそうな者は、どこにもいない。俺は汗まみれになって、走り続けた。すでに腿はパンパンに張っている。息は荒く、いつロボットに殺されてもおかしくない。
頭のてっぺんからつま先まで金属でできたロボットに土下座したって、心を動かすはずもなかった。無理もない。こいつは俺を殺すようプログラミングされたのだ。丸腰で、何の武器も持ってない俺が敵う相手じゃない。
金属製の足が、背後の大地を駆け足で踏みしめる音が、響いてくる。俺は凍りつくような戦慄を感じた。何で、こんな目にあわなくてはいけないんだ。悪いのは、みんな亜美なのだ。
あんなに惚れあった仲なのに、別れようとか言いだしやがって。別に俺だって殺すつもりはなかったんだ。何度もメール出したのに返信ないから、亜美を待ちぶせて問いつめた。
あの女、俺がしつこいんで警察にチクったとか言いやがったんで、思わず首をしめちまっただけなんだ。逮捕された俺はストーカー殺人で有罪になった。
その場合現代つまり22世紀の法律ではストーカーと化したロボットに追われたあげく、そのロボットの手で死刑になるんだと。
周囲には誰もいない。無人の荒野だ。俺を助けてくれそうな者は、どこにもいない。俺は汗まみれになって、走り続けた。すでに腿はパンパンに張っている。息は荒く、いつロボットに殺されてもおかしくない。
頭のてっぺんからつま先まで金属でできたロボットに土下座したって、心を動かすはずもなかった。無理もない。こいつは俺を殺すようプログラミングされたのだ。丸腰で、何の武器も持ってない俺が敵う相手じゃない。
金属製の足が、背後の大地を駆け足で踏みしめる音が、響いてくる。俺は凍りつくような戦慄を感じた。何で、こんな目にあわなくてはいけないんだ。悪いのは、みんな亜美なのだ。
あんなに惚れあった仲なのに、別れようとか言いだしやがって。別に俺だって殺すつもりはなかったんだ。何度もメール出したのに返信ないから、亜美を待ちぶせて問いつめた。
あの女、俺がしつこいんで警察にチクったとか言いやがったんで、思わず首をしめちまっただけなんだ。逮捕された俺はストーカー殺人で有罪になった。
その場合現代つまり22世紀の法律ではストーカーと化したロボットに追われたあげく、そのロボットの手で死刑になるんだと。
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