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第44話 新たなる艦
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3隻のチャマンカ軍の巡洋艦は、ワランファ准将らの乗るショードファ軍の宇宙戦艦に向けてワープミサイルを発射した。
ワープミサイルは発車直後にマイクロ・ワープして、ショードファ艦を取り巻くシールド内にワープアウトし、打撃を与えた。
地震のような衝撃が、ショードファ艦を激しく揺るがす。
当然ショードファ艦も反撃してワープミサイルを巡洋艦に叩きこむが、なにぶん1対3なので分が悪い。
その時である。突然チャマンカ艦隊の後方に1隻の戦艦がワープアウトした。
その艦は、ダラパシャイ軍の物だった。
ダラパシャイ軍はチャマンカ軍の指揮下に入っている。どうやら援軍らしい。
すでに不利なのに、さらに援軍が来たのである。ワランファ准将の焦燥は深かった。
彼は今ショードファ艦のブリッジにいる。
ザースコ少佐とデールン少尉、地球人の瀬戸口、結菜、ジョン、チャン、ボリスの姿もある。
「なにあの宇宙船、まるでカニみたいな形してる」
ホロ映像で映しだされたダラパシャイ艦を観ながら結菜が指をさした。
彼女の言及通りダラパシャイ艦は意識的にそう設計したのか無意識なのかはわからぬが、そのフォルムは地球のカニに似たダラパシャイ人そのものの体型に似ている。
カニの両手のはさみに当たる部分がミサイル発射口となっており、進行方向に突きだしていた。
その発射口から無数のミサイルが飛びだす。
それはワープすると意外な事にチャマンカ軍の宇宙巡洋艦3隻のシールド内に実体化し、チャマンカ艦隊を襲撃する。
「中央の巡洋艦のシールドが消えました」
艦橋のシートに着いたザースコ少佐がホロモニターを見ながらワランファに報告する。
「ダラパシャイ艦の攻撃で、シールド発生装置が破壊されたようです」
「ありったけのレーザーを、中央の巡洋艦にぶちこむんだ」
ワランファが命令した。ザースコが脳波で艦のAIに、ビーム攻撃を指示。
見えない無数のレーザーが艦全体の砲塔から放たれて、中央の敵艦に集中する。敵艦はやがて爆発し、漆黒の宇宙に四散した。
「ダラパシャイ艦から通信が入ってます」
通信シートに座ったデールン少尉が報告する。ブリッジに地球のカニのような姿をしたダラパシャイ人のホログラムが現れた。
「こちらはズロッシャイ中佐指揮下のドンシャイ少佐です。中佐の命令で加勢に来ました」
「しかしダラパシャイ軍は、チャマンカ軍の指揮下にあるはずだが」
ワランファが、異を唱えた。
「現在我々は、クーデター派に加担してます。つまり我々は、チャマンカ正規軍とは敵対関係にあるのです」
ブリッジ内にどよめきが走る。
ワープミサイルは発車直後にマイクロ・ワープして、ショードファ艦を取り巻くシールド内にワープアウトし、打撃を与えた。
地震のような衝撃が、ショードファ艦を激しく揺るがす。
当然ショードファ艦も反撃してワープミサイルを巡洋艦に叩きこむが、なにぶん1対3なので分が悪い。
その時である。突然チャマンカ艦隊の後方に1隻の戦艦がワープアウトした。
その艦は、ダラパシャイ軍の物だった。
ダラパシャイ軍はチャマンカ軍の指揮下に入っている。どうやら援軍らしい。
すでに不利なのに、さらに援軍が来たのである。ワランファ准将の焦燥は深かった。
彼は今ショードファ艦のブリッジにいる。
ザースコ少佐とデールン少尉、地球人の瀬戸口、結菜、ジョン、チャン、ボリスの姿もある。
「なにあの宇宙船、まるでカニみたいな形してる」
ホロ映像で映しだされたダラパシャイ艦を観ながら結菜が指をさした。
彼女の言及通りダラパシャイ艦は意識的にそう設計したのか無意識なのかはわからぬが、そのフォルムは地球のカニに似たダラパシャイ人そのものの体型に似ている。
カニの両手のはさみに当たる部分がミサイル発射口となっており、進行方向に突きだしていた。
その発射口から無数のミサイルが飛びだす。
それはワープすると意外な事にチャマンカ軍の宇宙巡洋艦3隻のシールド内に実体化し、チャマンカ艦隊を襲撃する。
「中央の巡洋艦のシールドが消えました」
艦橋のシートに着いたザースコ少佐がホロモニターを見ながらワランファに報告する。
「ダラパシャイ艦の攻撃で、シールド発生装置が破壊されたようです」
「ありったけのレーザーを、中央の巡洋艦にぶちこむんだ」
ワランファが命令した。ザースコが脳波で艦のAIに、ビーム攻撃を指示。
見えない無数のレーザーが艦全体の砲塔から放たれて、中央の敵艦に集中する。敵艦はやがて爆発し、漆黒の宇宙に四散した。
「ダラパシャイ艦から通信が入ってます」
通信シートに座ったデールン少尉が報告する。ブリッジに地球のカニのような姿をしたダラパシャイ人のホログラムが現れた。
「こちらはズロッシャイ中佐指揮下のドンシャイ少佐です。中佐の命令で加勢に来ました」
「しかしダラパシャイ軍は、チャマンカ軍の指揮下にあるはずだが」
ワランファが、異を唱えた。
「現在我々は、クーデター派に加担してます。つまり我々は、チャマンカ正規軍とは敵対関係にあるのです」
ブリッジ内にどよめきが走る。
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