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第46話 相田一佐
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チャマンカ人が襲来するまで日本の総理大臣だった笠岡は、都内にある自分の邸宅にいた。
彼の前にはやはりチャマンカ人がやってくるまで陸上自衛隊にいた相田一佐が向かい合ったソファーに腰かけている。
「日本初の宇宙巡洋艦の乗り心地は、どうかね」
笠岡は、相田に聞いた。
「まだ、慣れません。地球人用に開発されたと言いましても、製造したのはチャマンカのクマ共ですから。宇宙空間自体にも慣れません。陸上自衛隊からチャマンカ帝国宇宙軍の地球人部隊に配属されると思いませんでしたし」
「階級は、そのまま自衛隊同様一佐だそうだな」
「その通りです。自衛隊の階級を、そのまま引き継いでます。チャマンカ帝国政府の指示です」
現在地球にある人口1億人以上の国から徴兵されて、チャマンカ宇宙軍の地球人部隊に配属されていた。
人口1億人以上の国は1隻の宇宙巡洋艦に30人の乗員を派遣する形になっていた。
なので日本人が乗る宇宙巡洋艦が1隻地球人部隊に加わっている。
そのため現在中国人部隊とインド人部隊が14隻ずつ、アメリカ3隻、インドネシア、パキスタン、ナイジェリア、ブラジルが2隻ずつ、バングラデシュ、ロシア、メキシコ、エチオピア、フィリピン、エジプトが日本同様1隻ずつの巡洋艦に派遣した軍人を乗せていた。
なので現在地球人部隊は合計46隻の巡洋艦から成り立っている。
46隻の宇宙艦隊はチャマンカ人が乗る宇宙戦艦を旗艦とし、旗艦の指令で動く手筈になっていた。
ゆえに合計47隻から構成されている。
チャマンカ政府の話を信じるなら、地球人の乗る46隻の巡洋艦には自爆装置が搭載されていた。
この装置の起動をできるのは旗艦のチャマンカ人の艦長のみで、そのため地球人の乗る艦は、反乱が起こせないようになっている。
チャマンカ政府はショードファ星人の残党狩りや、帝国内の反乱を鎮圧するため地球人を利用しようとしていたのだ。
「ところで総理、例の件ですが」
相田は笠岡に話を向けた。正確に言えば笠岡は今総理大臣ではない。
日本の政治は東京にあるチャマンカ総督府によってコントロールされていたが、相田は普通に総理と呼んでいた。
「わかっておる。現在宇宙艦隊に人員を派遣している各国の、心ある実力者達と秘かに連携をとっている。皆、志は我らと同じだ。自爆装置がある以上面従腹背できゃつらに従わねばならんが、隙あらば反乱を起こし、地球の独立を回復しようと考えておる。その日のためにも君達には日々の訓練に邁進し、時来れば地球人からなる宇宙艦隊で、チャマンカ人の艦隊と、戦うケースも覚悟せねばな」
笠岡は眉をひそめると、決然とそう表明する。
彼の前にはやはりチャマンカ人がやってくるまで陸上自衛隊にいた相田一佐が向かい合ったソファーに腰かけている。
「日本初の宇宙巡洋艦の乗り心地は、どうかね」
笠岡は、相田に聞いた。
「まだ、慣れません。地球人用に開発されたと言いましても、製造したのはチャマンカのクマ共ですから。宇宙空間自体にも慣れません。陸上自衛隊からチャマンカ帝国宇宙軍の地球人部隊に配属されると思いませんでしたし」
「階級は、そのまま自衛隊同様一佐だそうだな」
「その通りです。自衛隊の階級を、そのまま引き継いでます。チャマンカ帝国政府の指示です」
現在地球にある人口1億人以上の国から徴兵されて、チャマンカ宇宙軍の地球人部隊に配属されていた。
人口1億人以上の国は1隻の宇宙巡洋艦に30人の乗員を派遣する形になっていた。
なので日本人が乗る宇宙巡洋艦が1隻地球人部隊に加わっている。
そのため現在中国人部隊とインド人部隊が14隻ずつ、アメリカ3隻、インドネシア、パキスタン、ナイジェリア、ブラジルが2隻ずつ、バングラデシュ、ロシア、メキシコ、エチオピア、フィリピン、エジプトが日本同様1隻ずつの巡洋艦に派遣した軍人を乗せていた。
なので現在地球人部隊は合計46隻の巡洋艦から成り立っている。
46隻の宇宙艦隊はチャマンカ人が乗る宇宙戦艦を旗艦とし、旗艦の指令で動く手筈になっていた。
ゆえに合計47隻から構成されている。
チャマンカ政府の話を信じるなら、地球人の乗る46隻の巡洋艦には自爆装置が搭載されていた。
この装置の起動をできるのは旗艦のチャマンカ人の艦長のみで、そのため地球人の乗る艦は、反乱が起こせないようになっている。
チャマンカ政府はショードファ星人の残党狩りや、帝国内の反乱を鎮圧するため地球人を利用しようとしていたのだ。
「ところで総理、例の件ですが」
相田は笠岡に話を向けた。正確に言えば笠岡は今総理大臣ではない。
日本の政治は東京にあるチャマンカ総督府によってコントロールされていたが、相田は普通に総理と呼んでいた。
「わかっておる。現在宇宙艦隊に人員を派遣している各国の、心ある実力者達と秘かに連携をとっている。皆、志は我らと同じだ。自爆装置がある以上面従腹背できゃつらに従わねばならんが、隙あらば反乱を起こし、地球の独立を回復しようと考えておる。その日のためにも君達には日々の訓練に邁進し、時来れば地球人からなる宇宙艦隊で、チャマンカ人の艦隊と、戦うケースも覚悟せねばな」
笠岡は眉をひそめると、決然とそう表明する。
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