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「あまがみのみこと」第十六章:暴かれる盟約の根源
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「あまがみ」の【聖歌セイクリッド・カンティクル・レゾナンス~開かれる・活路示す旋律~】が示した退却路は混乱する戦場の兵士たちに奇妙な秩序をもたらし奇跡的な生還の道を開いた「アッシュ」は
その光景に驚愕しながらも旋律が生み出した活路を守るべく
「【グレンダン紅蓮断】」
紅い炎を纏う斬撃と共に迫り来る異形の兵士たちと複数の敵兵を剣技で焼き裂きなぎ払い混乱の中を突破していく
しかし「リーネ」は裁定者の追撃を掻い潜りながら兄とは異なる方向に王国の本陣へと去っていった彼女の目的が単なる兄への復讐ではないことを「アッシュ」は感じ取っていた
激しい戦闘の末「アッシュ」と「あまがみ」そして僅かな護衛兵たちは辛うじて戦場を離脱し荒廃した古城の廃墟へと身を隠し疲労困憊で息も絶え絶えの兵士たちが倒れ込む中「あまがみ」は自らの音色がもたらした真相を暴いた代償は
あまりにも大き過ぎたのではないか真実の重さに押し潰されそうになっていた
「アッシュ」は深く息を吐きながら「あまがみ」の傍らに膝をついた彼の顔には戦いの傷と故郷の惨劇を再び見たことによる苦痛の跡が深く刻まれている
「あまがみ様…」
「「アッシュ」……私……私の歌声は……本当にこれで良かったの?……」
「あまがみ」は震える声で問いかけた事実を暴くことが新たな混乱を生んだのではないかという葛藤に苛まれていた「アッシュ」は「あまがみ」の手を強く握り
「君の歌声は……この国の腐敗を……隠されていた物事を明らかにした……実際に起こった事を知ることは決して間違いじゃない……俺は「リーネ」の言葉の真実を知りたい……そして……君の歌声がもたらす全ての意味を理解したい……たとえ……それが……どれほど残酷な結果であったとしても……君と共に立ち向かうと誓ったからだ……」
彼の瞳には揺るぎない決意が宿っていた、その時
森の静寂を破り廃墟の奥から「リーネ」の冷たい声が響いた
「愚かな……まだ……その偽りの希望に縋るか兄上……」
「リーネ」が数体の異形兵士を引き連れて姿を現したのだ彼らは追撃してきたのではなく
まるで何かを告げるかのように静かに佇んでいる
その中の一体が進み出ると彼らの武器から不気味な輝きが消えヘルメットのようなものを外した現れたのは
これまで見たことのない、しかしどこか人間らしい顔立ちの者だった
「リーネ」は王国側の将軍の一人を縄で縛り血まみれで意識を失ったまま引きずってきた
「「リーネ」!……なぜここに!そして……その者たちは一体!?……」
「アッシュ」は驚愕し「リーネ」は王国側の将軍を地面に放り投げ冷ややかに言葉を放つ
「こいつは盟約の儀式に立ち会った一人だ王族がどうやって……その力を得てきたのか……全て……こいつの口から吐かせてやる……」
彼女は異形兵士の一人を示した
「彼らこそ歴史の修正者であり真実の裁定者だ彼らは……その事実を引き出す術を持つ……」
異形兵士が将軍の額に奇妙な輝きを放つ結晶を押し当てると将軍の口から
まるで自身の意志ではないかのように、かすれた声で言葉が漏れ始めた
「我らの目的は……この世界に蔓延る偽りを打ち砕き歪んだ歴史を正すことにあるお前たちの王族は己の権力を得るために太古の魔族と契約を結び純粋な血統を持つ一族を贄として捧げた……その盟約こそが……この世界の歪みの根源なのだ……」
その言葉と共に異形兵士は「アッシュ」の故郷を襲った魔物たちの幻影を再び空中に映し出した
それは「あまがみ」の【聖歌セイクリッド・カンティクル~花ひらく・真実の幻影~】が見せた脳裏のイメージよりも遥かに鮮明で
まるで実際にその場にいるかのような臨場感があった
「この王国の支配は数百年にも及ぶ偽りの上に築かれている……そして……お前たちが魔族と呼ぶ存在もまた真の姿を歪められた存在に過ぎない我らの目的は……その偽りの盟約を完全に破棄し世界を真の均衡へと導くことにある王国側の人間を優先的に狙っているのは王族の権力そのものを排除し回収あるいは確保するためのものだ……」
「アッシュ」は、その映像に息を呑んだ
「……父も……母も……」
彼は、その言葉の全てが真実であることに全身の血が凍るような感覚を覚え膝から崩れ落ち故郷の惨劇がより鮮明にフラッシュバックする「リーネ」の言葉の後悔の意味を今
骨身に染みて理解した異形兵士は「アッシュ」と「あまがみ」の顔をじっと見つめ考えを巡らせ言葉を発する
「歌姫よお前の歌声には……その真実を人々に知らしめる力がある……そして……その歌声は偽りの盟約によって囚われた真の魔族の魂を解放する鍵と……なるだろう……」
これだけの力を長時間にわたり使いながらも「あまがみ」の身体には疲労の兆候が見えなかった
それは彼女の歌唱がこの極限状態を経て、その本質をさらに深く覚醒させた証だったのかもしれない
あるいは彼女の深淵に触れる部分が真の魔族の魂に直接共鳴し
その隠された力と結びついているため身体的な消耗とは異なる形で力が供給されている可能性もあった
いずれにせよ彼女の絹の歌声は、もはや彼女自身の意思を超えた計り知れない存在へと変貌しつつあり
しかし、その深奥の力が彼女の未来にどのような代償をもたらすのか
それはまだ誰にも分からない「あまがみ」は「アッシュ」の苦痛に満ちた姿を見て、その悲痛な真相を受け止めなければならないと悟った彼女の朗唱は今その真実の重みに耐え
それでも前を向くための力を求めていた天に向かって深く息を吸い込み決意のまろやかで艶やかな詩吟を放った
「希望の光よ~闇を照らせ~失われた夢を~取り戻せ~【聖歌セイクリッド・カンティクル~花ひらく・真実の幻影~】」
彼女の洗練された美しい歌声は今まさに特定の意図を乗せて廃墟全体に響き渡る
それは王国側将軍から紡がれる誠の言葉をさらに明確にすると同時に「アッシュ」の心に未来への微かな光を灯し始め
ただ傷を癒すだけでなく絶望の中でも生き抜く意志と抗う力を呼び起こし豊かで温かみのある音色「リーネ」もまた
その滑らかな歌声に僅かな動揺を見せたが、すぐに表情を引き締めて
「裁定は……まだ終わらない……」
「リーネ」は呟き兄から視線を外した真実が完全に暴かれた今「アッシュ」と「リーネ」の絆は決定的に対立するか
あるいは新たな形で結びつき直すのか大きな岐路に立たされていた
その光景に驚愕しながらも旋律が生み出した活路を守るべく
「【グレンダン紅蓮断】」
紅い炎を纏う斬撃と共に迫り来る異形の兵士たちと複数の敵兵を剣技で焼き裂きなぎ払い混乱の中を突破していく
しかし「リーネ」は裁定者の追撃を掻い潜りながら兄とは異なる方向に王国の本陣へと去っていった彼女の目的が単なる兄への復讐ではないことを「アッシュ」は感じ取っていた
激しい戦闘の末「アッシュ」と「あまがみ」そして僅かな護衛兵たちは辛うじて戦場を離脱し荒廃した古城の廃墟へと身を隠し疲労困憊で息も絶え絶えの兵士たちが倒れ込む中「あまがみ」は自らの音色がもたらした真相を暴いた代償は
あまりにも大き過ぎたのではないか真実の重さに押し潰されそうになっていた
「アッシュ」は深く息を吐きながら「あまがみ」の傍らに膝をついた彼の顔には戦いの傷と故郷の惨劇を再び見たことによる苦痛の跡が深く刻まれている
「あまがみ様…」
「「アッシュ」……私……私の歌声は……本当にこれで良かったの?……」
「あまがみ」は震える声で問いかけた事実を暴くことが新たな混乱を生んだのではないかという葛藤に苛まれていた「アッシュ」は「あまがみ」の手を強く握り
「君の歌声は……この国の腐敗を……隠されていた物事を明らかにした……実際に起こった事を知ることは決して間違いじゃない……俺は「リーネ」の言葉の真実を知りたい……そして……君の歌声がもたらす全ての意味を理解したい……たとえ……それが……どれほど残酷な結果であったとしても……君と共に立ち向かうと誓ったからだ……」
彼の瞳には揺るぎない決意が宿っていた、その時
森の静寂を破り廃墟の奥から「リーネ」の冷たい声が響いた
「愚かな……まだ……その偽りの希望に縋るか兄上……」
「リーネ」が数体の異形兵士を引き連れて姿を現したのだ彼らは追撃してきたのではなく
まるで何かを告げるかのように静かに佇んでいる
その中の一体が進み出ると彼らの武器から不気味な輝きが消えヘルメットのようなものを外した現れたのは
これまで見たことのない、しかしどこか人間らしい顔立ちの者だった
「リーネ」は王国側の将軍の一人を縄で縛り血まみれで意識を失ったまま引きずってきた
「「リーネ」!……なぜここに!そして……その者たちは一体!?……」
「アッシュ」は驚愕し「リーネ」は王国側の将軍を地面に放り投げ冷ややかに言葉を放つ
「こいつは盟約の儀式に立ち会った一人だ王族がどうやって……その力を得てきたのか……全て……こいつの口から吐かせてやる……」
彼女は異形兵士の一人を示した
「彼らこそ歴史の修正者であり真実の裁定者だ彼らは……その事実を引き出す術を持つ……」
異形兵士が将軍の額に奇妙な輝きを放つ結晶を押し当てると将軍の口から
まるで自身の意志ではないかのように、かすれた声で言葉が漏れ始めた
「我らの目的は……この世界に蔓延る偽りを打ち砕き歪んだ歴史を正すことにあるお前たちの王族は己の権力を得るために太古の魔族と契約を結び純粋な血統を持つ一族を贄として捧げた……その盟約こそが……この世界の歪みの根源なのだ……」
その言葉と共に異形兵士は「アッシュ」の故郷を襲った魔物たちの幻影を再び空中に映し出した
それは「あまがみ」の【聖歌セイクリッド・カンティクル~花ひらく・真実の幻影~】が見せた脳裏のイメージよりも遥かに鮮明で
まるで実際にその場にいるかのような臨場感があった
「この王国の支配は数百年にも及ぶ偽りの上に築かれている……そして……お前たちが魔族と呼ぶ存在もまた真の姿を歪められた存在に過ぎない我らの目的は……その偽りの盟約を完全に破棄し世界を真の均衡へと導くことにある王国側の人間を優先的に狙っているのは王族の権力そのものを排除し回収あるいは確保するためのものだ……」
「アッシュ」は、その映像に息を呑んだ
「……父も……母も……」
彼は、その言葉の全てが真実であることに全身の血が凍るような感覚を覚え膝から崩れ落ち故郷の惨劇がより鮮明にフラッシュバックする「リーネ」の言葉の後悔の意味を今
骨身に染みて理解した異形兵士は「アッシュ」と「あまがみ」の顔をじっと見つめ考えを巡らせ言葉を発する
「歌姫よお前の歌声には……その真実を人々に知らしめる力がある……そして……その歌声は偽りの盟約によって囚われた真の魔族の魂を解放する鍵と……なるだろう……」
これだけの力を長時間にわたり使いながらも「あまがみ」の身体には疲労の兆候が見えなかった
それは彼女の歌唱がこの極限状態を経て、その本質をさらに深く覚醒させた証だったのかもしれない
あるいは彼女の深淵に触れる部分が真の魔族の魂に直接共鳴し
その隠された力と結びついているため身体的な消耗とは異なる形で力が供給されている可能性もあった
いずれにせよ彼女の絹の歌声は、もはや彼女自身の意思を超えた計り知れない存在へと変貌しつつあり
しかし、その深奥の力が彼女の未来にどのような代償をもたらすのか
それはまだ誰にも分からない「あまがみ」は「アッシュ」の苦痛に満ちた姿を見て、その悲痛な真相を受け止めなければならないと悟った彼女の朗唱は今その真実の重みに耐え
それでも前を向くための力を求めていた天に向かって深く息を吸い込み決意のまろやかで艶やかな詩吟を放った
「希望の光よ~闇を照らせ~失われた夢を~取り戻せ~【聖歌セイクリッド・カンティクル~花ひらく・真実の幻影~】」
彼女の洗練された美しい歌声は今まさに特定の意図を乗せて廃墟全体に響き渡る
それは王国側将軍から紡がれる誠の言葉をさらに明確にすると同時に「アッシュ」の心に未来への微かな光を灯し始め
ただ傷を癒すだけでなく絶望の中でも生き抜く意志と抗う力を呼び起こし豊かで温かみのある音色「リーネ」もまた
その滑らかな歌声に僅かな動揺を見せたが、すぐに表情を引き締めて
「裁定は……まだ終わらない……」
「リーネ」は呟き兄から視線を外した真実が完全に暴かれた今「アッシュ」と「リーネ」の絆は決定的に対立するか
あるいは新たな形で結びつき直すのか大きな岐路に立たされていた
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