「あまがみのみこと」

あまがみのみこと

文字の大きさ
21 / 67

「あまがみのみこと」第二十章:砕かれた復讐と歌声の代償

しおりを挟む
「リーネ」の衝撃的な言葉は「アッシュ」の心を深く突き刺し復讐心を完全に打ち砕いた故郷の惨劇と両親と一族の死その全てが自分たち一族の血筋を糧とする贄の儀式だったという残酷な事実が彼を再び深い絶望の淵に突き落とす故郷を滅ぼした王族と太古の魔族への憎しみは無力な自分自身への憤りへと変わり「アッシュ」は膝から崩れ落ち震える手で剣を手放した

その傍らで「あまがみ」は「銀髪の少女」の苦痛を歌声で癒し魂を解放しようと歌声を響かせていた歌声が強まれば強まる程「あまがみ」の身体から力が吸い取られていくのが感じられる

すると結界そのものが意志を持ったかのように反応し始めた七色の光が収束し新たな守護者が生み出されていく

それは彼らがこれまで戦ってきた異形兵士たちとは違い王族の紋章を身につけた、より強大な力を持つ存在だった

「盟約の侵犯は許されぬ真の魔族を解放する者は……この世界を滅ぼす存在となるだろう……」

守護者たちは「アッシュ」と「あまがみ」に向かって一斉に剣を構えた

その圧倒的な力に「アッシュ」は再び剣を手に取る

「俺が……俺たちが間違っているのか?……」

「アッシュ」が葛藤する中「リーネ」は裁定者たちを指揮し守護者たちとの激しい戦いを開始する彼女は「あまがみ」の歌声を守るため

そしてこの世界の歪みを正すため全てを犠牲にする覚悟で戦っていた

「兄上……今は迷っている暇はない!歌姫を守れ!この子を……そしてこの世界を救うために……兄上の力が必要なのだ!」

「リーネ」の悲痛な叫びに「アッシュ」は我に返った彼は復讐のためではなく「あまがみ」と「リーネ」そして一族の魂を救うために

この剣を振るう事を決意する彼の瞳に迷いはなく絶望の底から立ち上がった彼は新たな覚悟と共に守護者たちに立ち向かっていく
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

踏み台(王女)にも事情はある

mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。 聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。 王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。

愛されない妻は死を望む

ルー
恋愛
タイトルの通りの内容です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

二十年仕えた王女が私を敵に売った。それでも守ることにした

セッシー
ファンタジー
二十年間、王女殿下の護衛騎士として仕えた。その殿下が、私を敵に売った。 牢の中で事実を知り、一分考えて——逃げることにした。殿下の目的を、まだ果たしていないから。 裏切りの真相を確かめるため、一人王都へ戻る護衛騎士の話。

処理中です...