「あまがみのみこと」

あまがみのみこと

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「あまがみのみこと」第二十一章:希望の光と風前の灯火

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「アッシュ」は「リーネ」の叫びに突き動かされ剣を構え守護者たちとの戦いに身を投じた

もはや彼の剣には迷いはなく復讐の憎しみを晴らすための凶器ではない

その一振りの軌道は以前よりも遥かに鋭く、そして重い

「【アーク・ガーディアン・ブレード】」

剣と放電により敵を薙ぎ払う「アッシュ」の鮮やかな剣技として守るべき者たちを包む希望の光だった彼の剣が守護者の甲冑にぶつかるたび火花が散る

「【聖歌セイクリッド・カンティクル】【コウハンセンリツ光絆旋律】」

その光は「あまがみ」と「アッシュ」の力が共鳴するように輝きを増していく

しかし守護者たちの躍動は圧倒的だった彼らは王族の紋章から放たれる光の刃を操り「アッシュ」の動きを完全に読んでいた一撃また一撃と「アッシュ」は防戦一方に追い込まれていく

「盟約の力は歌声によって弱まっている今が好機だ兄上!」

守護者の一体が「アッシュ」に致命的な一撃を放とうとした

その瞬間「リーネ」が援護の剣技を差し伸べる

「【フロスト・エクリプス】」

剣に氷を纏い攻撃を弾き守護者の足元を凍りつかせ「アッシュ」の前に立ちはだかった彼女の身体からは異形の力が迸り、その瞳はさらに深く冷たい光を放っている

「リーネ」は異形兵士たちと共に守護者の一体を足止めし「アッシュ」に進むべき道を開いた「アッシュ」は「リーネ」と「あまがみ」の歌声が作り出すわずかな隙を突いて「銀髪の少女」の元へと突き進む

「歌姫の歌声を止めるわけにはいかない……そのためなら……この身がどうなろうと……」


「リーネ」は背を向けたまま叫ぶ、その言葉は

まるで自分の命を削り悲痛な響きを帯びていた「リーネ」は「あまがみ」と「アッシュ」を守るため盾となる

「【ヴェール・オブ・デクリプション】」

「リーネ」は自身の限界を超えて戦っていることに気づく

しかし少女の身体を縛る光の鎖は強固で「アッシュ」の剣では刃が立たなかった、その時「あまがみ」が苦痛に顔を歪めながらも、さらに昇華

「永劫の魂に降り注ぐ~暁光の浄化そして解放~【聖歌セイクリッド・カタルシス・リベレーション】」

極限の旋律に至ってでも「銀髪の少女」の魂を解放しようと

なお音色を強め、ますます力強く響き渡ってゆき結界全体を揺るがすほどの強大な力を持っていたが同時に「あまがみ」の身体からは血が流れ始め彼女の命が削られている事を物語っていた

その吟詠と引き換えに彼女の身体は透き通るように薄くなり消えかかっているように見えた

「やめろ!「あまがみ様」!」

「アッシュ」の制止を振り切るように「あまがみ」は少女の魂を解放するために自らの命を燃やし尽くそうとする彼女の歌声によって光の鎖がわずかに

ひび割れた瞬間「アッシュ」は迷いなく自身の血を剣に滴らせ、そのひび割れに剣を突き立てる

「俺の血で……この鎖を断ち切る!……」

「アッシュ」の一族の血と「あまがみ」の歌声

二つの力が結界の鎖にぶつかり眩いばかりの光を放った

その光は守護者たちを退かせ少女の魂を包み込む

しかし「アッシュ」と「あまがみ」は、その力の反動で意識を失いかけていた

「アッシュ」は絶望的な状況を前に再び無力感に襲われ「リーネ」は身を犠牲にして戦い「あまがみ」は命を削っている

このままでは二人とも失ってしまう彼は自分の剣だけでは

この状況を打開できないことを悟り一念発起する

それは自らも贄となる事で二人に力を与えるという思いを定め危険な賭けの決意を固め

その決心が三人の命運を次の局面へと導こうとしていた
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