「あまがみのみこと」

あまがみのみこと

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「あまがみのみこと」「並木道」第二章:動き出した時間

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彼との思い出に囚われ時間が止まったかの様に感じていた「みこと」

彼のいない日々は「みこと」にとって色を失った世界だった

楽しかった思い出は白黒の写真の様に色褪せ彼の言葉だけが心の中で今でも木霊している

「時が止まるまで君を忘れない」

その言葉が「みこと」の心の奥深くに鋭い棘として刺さった

しかし「みこと」は気づいた彼の思い出を大切にしながらも立ち止まって

ばかりいては、いけないと立ち止まったままの自分に彼はきっと悲しい顔をするだろう

そう思うと胸の奥が、じんわりと温かくなった

「このままじゃだめだ」

そう決意した日「みこと」は思い出があり、いつもは避けてきた彼と二人で歩いた並木道を初めて自分の足で歩いた

秋麗かに落ち葉を踏みしめる足音や色づいた木の葉が風に揺れてカサカサと奏で

もう寂しくない冬の訪れを告げる希望の調べのように感じられた

「時が止まるまで君を忘れない」

彼の言葉が今は違う意味を持って聞こえてくる

彼のいない世界で自分らしく生きる事それこそが彼が「みこと」に託した本当の約束だったのかもしれない

空を見上げると冬の訪れを告げる澄み切った空が広がっていた

「みことは」ポケットから彼の写真を取り出した満面の笑みを浮かべる彼

「ありがとう」

そう呟いて「みこと」は静かに写真をポケットにしまった

「今は色褪せた夢の続き追いかけて」

その言葉が「みこと」の心を奮い立たせた彼のいない世界で「みこと」は

もう一度わたしは夢を追いかける事を決意する
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