九情承太郎の「この映画を勧めるぜ」

九情承太郎

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武蔵ーむさしー

武蔵―むさしー 前編 至高域殺陣の数々に、惚れた

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 武蔵―むさしー
 日本が世界に誇る剣豪・宮本武蔵の映画です。
 『艦これ』の大和型二番艦武蔵じゃありません。
 F G Oの武蔵ちゃんでは、ありません。
 元横綱の武蔵丸も、全く関係ありません。
 二刀流で無双する、あの武蔵です。
 『刃牙』で烈海王を倒した、あの武蔵です。
 時代劇ファンなら絶対に知っている『蠢動―しゅんどうー』の三上康雄監督の、最新作2019年現在です。
 
 最初にこの映画の事を知った時は、

「上映時間120分? 二時間で、宮本武蔵をやるの?! 中村錦之助(萬屋錦之助)が五部作もかけたネタを?
 大河ドラマやテレ東の新春ワイド時代劇十二時間ドラマでやるような題材を、120分で!?
 …何かを削ったのかな、こりゃあ」

 と、やや要らぬ心配をしながらも、映画館(さらば有楽町スバル座)へ。
 
 上映後。

 完璧以上の出来映えに惚れ惚れしながらパンフレットを買い、有楽町スバル座の美しい赤い絨毯の上を歩くのもこれが最後かと感慨にも耽りつつ、上映前に感じた心配をすっかり忘れておりました。
 だって、満足しちゃったもの。
 このエッセイを書いている最中に、この心配を思い出しました(笑)。
 半年遅れで、三上康雄監督が従来の武蔵から何を省いて作品をシェイプアップしたのか、気付きました。

 おつう恋人又八ギャグ担当がいなかった!!(今更)。 

 宮本武蔵のイメージに永年浸透していた吉川英治の影響から脱却した、画期的な作品なのです。
 実際、此れが上手くいった。
 武蔵が何故に強かったのかを掘り下げる路線を徹底し、ドラマ性たっぷりの殺陣で観る者を得心させる構成です。
 この殺陣が、魅せる魅せる。
 次に宮本武蔵を作る人が可哀想に思える程に、桁違いの出来です。

 まだセカンドラン上映されている地方も有りますので、お見逃しないよう。
 つーか、観ないうちにネタバレ有りの後編を読まないでね。
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