27 / 64
ミッドサマー
ミッドサマー 前編 ホルガ村というよりキュゥべえ村?
しおりを挟む
『へレディタリー 継承』でホラー映画ファンにトラウマを刻みまくったアリ・アスター監督の、長編ホラー映画二作目です。
観ていますか『へレディタリー 継承』を?
未見の場合は、ホラー映画が大好物で「エクソシスト」や「オーメン」を観ても、笑顔でスノーハレーションを歌える方だけ、観て下さい。
ホラー映画への耐性が無い人が観ると、トラウマを抱える前に、途中で気絶しちゃって鑑賞出来ないから。
そういうレベルの最高級ホラー映画を送り出せる監督だと、一作目で知らしめたアリ・アスター監督の、二作目です。
無条件降伏して、観に行きましたとも。
ええ、逆らいません。
日曜九時台の上映時間だというのに、客は二十人近く入っていました。女性客の方が多いという客構成が意外。既に幅広いファンを獲得していますね、アリ監督は。
物語は、女子大生ダニーが家族全員(両親&妹)を一度に失うシーンから始まります。
ダニーの傷心を慰める恋人クリスチャンの心中は、「めんどくせ~、別れたい~」と明らかに醒めている事が、観客には明かされます。ダニーも勘付いてはいるものの、恋人に依存しきっているので別れ話が出ないように、波風立てずに妥協しまくり、「構って欲しいけれど重い女と思われたくない」という面倒くさいメンタルで話は進みます。
クリスチャンの学友達も陰では別れ話をお薦めしつつ、ダニーのいる場所では紳士的に振る舞うという「今時の気配り」二面性風味。
唯一、スウェーデンからの留学生ペレだけは、本音でダニーの悲痛に共感して慰めます。ストレートに慰められると却って泣いてしまう訳で、見ようによってはペレがハイレベルなサドに見えます(笑)
このペレの故郷の村祭に行く流れですから、そりゃあ観る方は警戒します。どんなに良い人そうでも。そこで笑顔のままホラー展開になるって触れ込みの映画だし。
実際、この人、村祭・タイトルでもあるミッドサマーに関して、聞かれた事には正直に説明してくれますが、全部は説明していません。肝心な事を。まるでキュゥべえ(笑)
精神的にギリギリの主人公ダニー。
ダニーと別れたいけどズルズルと流されて旅行に連れて行くクリスチャン。
ミッドサマーを研究する気満々で、余計な事まで調べそうなジョシュ。
軽薄でマナーを守りそうにないダメ観光客の見本マーク。
ミッドサマーの行われる村へ誘う笑顔のスウェーデン留学生ペレ。
このホラー映画的にも地雷だらけの面子が乗った車が目的地に近付くと、カメラが上下逆に。
もうこれ、今までの価値観が裏返りますよ宣言。
村に到着すると、早速怪しいハーブやキノコのオススメ。
笑顔で。
村人は皆、明るい太陽の下で生き生きと踊りながら主人公達を歓迎します。
笑顔で。
演奏隊もいるし。
演奏に集中していたから、彼らの笑顔はイマイチだったけど。
そのまま大歓迎され(最後まで見ると、マジで大歓迎する意味が分かる)、最初の宴会が。
はい、この先は作品を鑑賞してから進んでね。
観ていますか『へレディタリー 継承』を?
未見の場合は、ホラー映画が大好物で「エクソシスト」や「オーメン」を観ても、笑顔でスノーハレーションを歌える方だけ、観て下さい。
ホラー映画への耐性が無い人が観ると、トラウマを抱える前に、途中で気絶しちゃって鑑賞出来ないから。
そういうレベルの最高級ホラー映画を送り出せる監督だと、一作目で知らしめたアリ・アスター監督の、二作目です。
無条件降伏して、観に行きましたとも。
ええ、逆らいません。
日曜九時台の上映時間だというのに、客は二十人近く入っていました。女性客の方が多いという客構成が意外。既に幅広いファンを獲得していますね、アリ監督は。
物語は、女子大生ダニーが家族全員(両親&妹)を一度に失うシーンから始まります。
ダニーの傷心を慰める恋人クリスチャンの心中は、「めんどくせ~、別れたい~」と明らかに醒めている事が、観客には明かされます。ダニーも勘付いてはいるものの、恋人に依存しきっているので別れ話が出ないように、波風立てずに妥協しまくり、「構って欲しいけれど重い女と思われたくない」という面倒くさいメンタルで話は進みます。
クリスチャンの学友達も陰では別れ話をお薦めしつつ、ダニーのいる場所では紳士的に振る舞うという「今時の気配り」二面性風味。
唯一、スウェーデンからの留学生ペレだけは、本音でダニーの悲痛に共感して慰めます。ストレートに慰められると却って泣いてしまう訳で、見ようによってはペレがハイレベルなサドに見えます(笑)
このペレの故郷の村祭に行く流れですから、そりゃあ観る方は警戒します。どんなに良い人そうでも。そこで笑顔のままホラー展開になるって触れ込みの映画だし。
実際、この人、村祭・タイトルでもあるミッドサマーに関して、聞かれた事には正直に説明してくれますが、全部は説明していません。肝心な事を。まるでキュゥべえ(笑)
精神的にギリギリの主人公ダニー。
ダニーと別れたいけどズルズルと流されて旅行に連れて行くクリスチャン。
ミッドサマーを研究する気満々で、余計な事まで調べそうなジョシュ。
軽薄でマナーを守りそうにないダメ観光客の見本マーク。
ミッドサマーの行われる村へ誘う笑顔のスウェーデン留学生ペレ。
このホラー映画的にも地雷だらけの面子が乗った車が目的地に近付くと、カメラが上下逆に。
もうこれ、今までの価値観が裏返りますよ宣言。
村に到着すると、早速怪しいハーブやキノコのオススメ。
笑顔で。
村人は皆、明るい太陽の下で生き生きと踊りながら主人公達を歓迎します。
笑顔で。
演奏隊もいるし。
演奏に集中していたから、彼らの笑顔はイマイチだったけど。
そのまま大歓迎され(最後まで見ると、マジで大歓迎する意味が分かる)、最初の宴会が。
はい、この先は作品を鑑賞してから進んでね。
0
あなたにおすすめの小説
島猫たちのエピソード2025
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。
石垣島は野良猫がとても多い島。
2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。
「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。
もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。
本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。
スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる