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第1章
14.街へ入るぞ!
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15分ほど森の中を歩き、街へと続く道路に出た。道路に出ると人もまばらにいて、商人らしき馬車とも何度かすれ違った。
しばらくすると高い塀に囲まれた街が見えてきた。門らしき場所がいくつかあり、その前には列ができている。そこでは門番が滞在や通行許可証などを発行しているらしい(ハク情報)ので俺たちもその最後尾に並ぶ。
並びながら許可証の発行で気になることをハクに聞いていた。
「これって何かを見られたり、お金が必要だったりするのか?俺なにも持ってないけど…。」
『大丈夫じゃ。門のところで犯罪歴の有無を確認して、お金を払えばすぐに発行されるぞ。お金は我が持っておるから安心せい。』
「そうか、ありがとう。またお金は返すよ。」
『そういえばあの街には冒険者ギルドがあるので登録してはどうかの?我はフェンリルゆえしておらぬが、ギルドカードがあればほかの街でも通行証代わりになるし、素材も売れてお金も入るし色々と便利じゃぞ?』
「それもそうだな。街に入ったら先に登録してくるよ。ハクはどうする?」
『我もついて行くぞ!ミナト1人だと心配じゃからな。』
「助かるよ。」
『我はミナトの師匠じゃから当然であるぞ!』
そう言ってハクが自分の胸をたたいた。
そんな会話をしていたら次は俺たちの番になった。
「あれ?久しぶりだねリルちゃん。今日もおばあちゃんのお使いかい?……ん?隣の人は?」
そう言って門番がハクに話しかけた。リルちゃん?孫の設定か?俺が門番の話についていけないでいるとハクがそれに答えてくれた。
『うん!今日もお使いなんだ。この人は家の近くに倒れていたの。気づいたら名前以外記憶喪失だったから私と一緒に色んな所をまわってるんだよ。今日は初めて街に来たの!』
そう言って俺は記憶喪失の設定をつけられていた。あれこれ深く聞かれないから正直助かった。
「そうか、兄ちゃん災難だったな。でもとりあえずルールだからこの板の上に手を乗っけてくれるか?名前と犯罪歴が出てくるんだが……。うん、大丈夫だ。今日は初めての街なんだろ?通行証代はおまけしといてやるよ。楽しんで来な!」
「ありがとう。」『ありがとう門番さん!』
そう言って気前のいい門番に見送られ、俺達は街へ入ったのだった。
「門番めちゃくちゃいい人だったな。あとハク、お前リルちゃんだったのか。それに普通に喋れるじゃないか。」
『あ、あれは初めて来た時焦って答えてしまったのじゃ。この言葉遣いだと悪目立ちしそうだったから仕方なくじゃ。疲れるからミナトと話す時は元に戻るがな…。』
「確かに。小さい子1人でも目立ちそうなのにその言葉遣いは目立ちまくるな。」
『そうじゃろ?……それはよいから冒険者ギルドに向かうとするぞ!』
「そうだな、案内をよろしく頼むよ。」
そう言ってハクの案内の元冒険者ギルドに向かうのだった。
しばらくすると高い塀に囲まれた街が見えてきた。門らしき場所がいくつかあり、その前には列ができている。そこでは門番が滞在や通行許可証などを発行しているらしい(ハク情報)ので俺たちもその最後尾に並ぶ。
並びながら許可証の発行で気になることをハクに聞いていた。
「これって何かを見られたり、お金が必要だったりするのか?俺なにも持ってないけど…。」
『大丈夫じゃ。門のところで犯罪歴の有無を確認して、お金を払えばすぐに発行されるぞ。お金は我が持っておるから安心せい。』
「そうか、ありがとう。またお金は返すよ。」
『そういえばあの街には冒険者ギルドがあるので登録してはどうかの?我はフェンリルゆえしておらぬが、ギルドカードがあればほかの街でも通行証代わりになるし、素材も売れてお金も入るし色々と便利じゃぞ?』
「それもそうだな。街に入ったら先に登録してくるよ。ハクはどうする?」
『我もついて行くぞ!ミナト1人だと心配じゃからな。』
「助かるよ。」
『我はミナトの師匠じゃから当然であるぞ!』
そう言ってハクが自分の胸をたたいた。
そんな会話をしていたら次は俺たちの番になった。
「あれ?久しぶりだねリルちゃん。今日もおばあちゃんのお使いかい?……ん?隣の人は?」
そう言って門番がハクに話しかけた。リルちゃん?孫の設定か?俺が門番の話についていけないでいるとハクがそれに答えてくれた。
『うん!今日もお使いなんだ。この人は家の近くに倒れていたの。気づいたら名前以外記憶喪失だったから私と一緒に色んな所をまわってるんだよ。今日は初めて街に来たの!』
そう言って俺は記憶喪失の設定をつけられていた。あれこれ深く聞かれないから正直助かった。
「そうか、兄ちゃん災難だったな。でもとりあえずルールだからこの板の上に手を乗っけてくれるか?名前と犯罪歴が出てくるんだが……。うん、大丈夫だ。今日は初めての街なんだろ?通行証代はおまけしといてやるよ。楽しんで来な!」
「ありがとう。」『ありがとう門番さん!』
そう言って気前のいい門番に見送られ、俺達は街へ入ったのだった。
「門番めちゃくちゃいい人だったな。あとハク、お前リルちゃんだったのか。それに普通に喋れるじゃないか。」
『あ、あれは初めて来た時焦って答えてしまったのじゃ。この言葉遣いだと悪目立ちしそうだったから仕方なくじゃ。疲れるからミナトと話す時は元に戻るがな…。』
「確かに。小さい子1人でも目立ちそうなのにその言葉遣いは目立ちまくるな。」
『そうじゃろ?……それはよいから冒険者ギルドに向かうとするぞ!』
「そうだな、案内をよろしく頼むよ。」
そう言ってハクの案内の元冒険者ギルドに向かうのだった。
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