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第1章
21.劇的ビフォー〇フター
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今日は朝から洞窟まわりの木を切っている。「エアカッター」を使い大まかに切ってから、それぞれの家具の長さに揃えていく。
今回は釘などを使わない相欠き継ぎというやり方で作ろうとしていた。細かい作業が多いので俺の魔法の制御訓練にもちょうどいい。
ちなみにハクは朝ご飯を食べた後、どこかへ出かけてしまった。まぁ、今度ルーナさんに売りに行く獲物でも捕らえに行ったんだろう。俺は黙々と1人で作業を続けた。
何度か失敗したが机と椅子、ベッドと風呂が完成。夢中なって作っていたのでもうお昼は過ぎている。俺は簡単に昼食を済ませ、洞窟に完成した家具を運んだ。これでご飯も床に座りながら食べなくてすむ。
ベッドは洞窟の横穴を俺の部屋にしてそこに設置した。一応ハクの分も作ってある。あとは布の中に入れる毛か羽が欲しいところだ。
風呂は洞窟を出た所に簡易的な脱衣場と一緒に作った。使う時は自分の魔法でお湯を張って入る。今夜早速使ってみよう。今から楽しみだ!
魔力的には余裕があるが、かなり肉体労働もあった為夕方までひと休みすることにした。部屋に戻りまだ木だけのベッドに服やタオルを敷き詰め眠るのだった。
『ただいま帰ったぞ~!ミナトー!!』
俺は洞窟に響くハクの声で目を覚ました。入口へ向かうと外はもう夕暮れ時だ。
『ほれ、これは今日の夕飯に使うとよい!』
そう言ってアイテムボックスから出してきたのは大きな羊っぽい魔獣。……『鑑定』
・シームン (無毒)
毛に覆われ、角を持つ魔獣。毛と角は加工し販売される。肉や乳は食用。味は羊と同じ。
これは俺が今1番求めてたやつだ!しかもかなり大きいから数匹で羊毛も集まりそうだ。
「ハクありがとう!これ俺が欲しかったやつなんだ!」
『なんじゃ、ミナトはシームンの肉が好みじゃったのか?こやつは少し歩いたところにまだまだおるぞ。もっと捕まえてきてやろうか?』
「今日はこれで大丈夫さ。まずは毛を刈りたいんだけど、晩ご飯はその後でいいか?」
『毛など燃やせばよかろう?』
「ダメだよ、これは使うんだから!」
『ならば貸してみよ。』
そう言うとハクが手際よく毛を刈りだした。ものの3分ほどで1匹を刈り終わり、残りもどんどんやってくれる。こういうところは流石だなと感心していた。
『ほれ、毛はもう少し整えておいてやるからお主は料理をせい!我は腹が減ったのじゃ!』
「分かったよ。今日はステーキにするかな~。」
どうやら刈った毛を綺麗にしてくれるらしい。俺はハクにそれをお願いし料理を始めた。
肉は新鮮で臭みもないから塩胡椒を振って鉄板で焼いていく。両面に焼き目がついたらもう完成!皿に移し、残った肉汁でソースを作る。付け合せは焼き野菜。めちゃくちゃいい匂いがしてきた。テーブルに並べた俺はハクを呼ぶ。
「ハクー!出来たよ。」
『こっちも全部終わったぞ。おぉ!今日も美味そうじゃ!それに机と椅子も出来ておるし凄いのぉ。』
「奥にはベッドもあるし、外に風呂も作ったんだ。」
『それは楽しみじゃわい♪』
そう話しながら俺たちは椅子についた。最近ハクは、ご飯を食べる時や細かい作業の時は人型になることが多くなっている。
「いただきます。」『いただきますなのじゃ!』
そう言って一口。肉は柔らかく中はミディアムレア。臭みは無くソースとの相性も抜群だ。自分で作っておいてなんだけどお店で出てくるレベルだ。素材のおかげか…?
俺がそう思っていたら、
『美味い!!この肉はこんなに美味かったのかの!?いつも生でしか食べたことがなかったから驚きじゃわい!』
とハクが興奮した様子で話してきた。
『ミナトが来てから毎日の食事が楽しみでな、長年生きてきたが初めてのことばかりじゃ!』
「それはよかった。俺もハクがいてくれて助かってるよ。毎日楽しいしな!」
『これからも末永くよろしくなのじゃ!』
「…こちらこそ。」
表面上落ち着いて返したが、満面の笑みで言って来たハク(美少女)に俺は思わずドキッとしてしまった。
その後も食事は続き、ハクはステーキを羊丸々1匹分(毛を刈って推定2m級)を食べ、俺は黙々と焼く作業に追われるのだった。
やはりさっきの美少女は幻だったな…。
今回は釘などを使わない相欠き継ぎというやり方で作ろうとしていた。細かい作業が多いので俺の魔法の制御訓練にもちょうどいい。
ちなみにハクは朝ご飯を食べた後、どこかへ出かけてしまった。まぁ、今度ルーナさんに売りに行く獲物でも捕らえに行ったんだろう。俺は黙々と1人で作業を続けた。
何度か失敗したが机と椅子、ベッドと風呂が完成。夢中なって作っていたのでもうお昼は過ぎている。俺は簡単に昼食を済ませ、洞窟に完成した家具を運んだ。これでご飯も床に座りながら食べなくてすむ。
ベッドは洞窟の横穴を俺の部屋にしてそこに設置した。一応ハクの分も作ってある。あとは布の中に入れる毛か羽が欲しいところだ。
風呂は洞窟を出た所に簡易的な脱衣場と一緒に作った。使う時は自分の魔法でお湯を張って入る。今夜早速使ってみよう。今から楽しみだ!
魔力的には余裕があるが、かなり肉体労働もあった為夕方までひと休みすることにした。部屋に戻りまだ木だけのベッドに服やタオルを敷き詰め眠るのだった。
『ただいま帰ったぞ~!ミナトー!!』
俺は洞窟に響くハクの声で目を覚ました。入口へ向かうと外はもう夕暮れ時だ。
『ほれ、これは今日の夕飯に使うとよい!』
そう言ってアイテムボックスから出してきたのは大きな羊っぽい魔獣。……『鑑定』
・シームン (無毒)
毛に覆われ、角を持つ魔獣。毛と角は加工し販売される。肉や乳は食用。味は羊と同じ。
これは俺が今1番求めてたやつだ!しかもかなり大きいから数匹で羊毛も集まりそうだ。
「ハクありがとう!これ俺が欲しかったやつなんだ!」
『なんじゃ、ミナトはシームンの肉が好みじゃったのか?こやつは少し歩いたところにまだまだおるぞ。もっと捕まえてきてやろうか?』
「今日はこれで大丈夫さ。まずは毛を刈りたいんだけど、晩ご飯はその後でいいか?」
『毛など燃やせばよかろう?』
「ダメだよ、これは使うんだから!」
『ならば貸してみよ。』
そう言うとハクが手際よく毛を刈りだした。ものの3分ほどで1匹を刈り終わり、残りもどんどんやってくれる。こういうところは流石だなと感心していた。
『ほれ、毛はもう少し整えておいてやるからお主は料理をせい!我は腹が減ったのじゃ!』
「分かったよ。今日はステーキにするかな~。」
どうやら刈った毛を綺麗にしてくれるらしい。俺はハクにそれをお願いし料理を始めた。
肉は新鮮で臭みもないから塩胡椒を振って鉄板で焼いていく。両面に焼き目がついたらもう完成!皿に移し、残った肉汁でソースを作る。付け合せは焼き野菜。めちゃくちゃいい匂いがしてきた。テーブルに並べた俺はハクを呼ぶ。
「ハクー!出来たよ。」
『こっちも全部終わったぞ。おぉ!今日も美味そうじゃ!それに机と椅子も出来ておるし凄いのぉ。』
「奥にはベッドもあるし、外に風呂も作ったんだ。」
『それは楽しみじゃわい♪』
そう話しながら俺たちは椅子についた。最近ハクは、ご飯を食べる時や細かい作業の時は人型になることが多くなっている。
「いただきます。」『いただきますなのじゃ!』
そう言って一口。肉は柔らかく中はミディアムレア。臭みは無くソースとの相性も抜群だ。自分で作っておいてなんだけどお店で出てくるレベルだ。素材のおかげか…?
俺がそう思っていたら、
『美味い!!この肉はこんなに美味かったのかの!?いつも生でしか食べたことがなかったから驚きじゃわい!』
とハクが興奮した様子で話してきた。
『ミナトが来てから毎日の食事が楽しみでな、長年生きてきたが初めてのことばかりじゃ!』
「それはよかった。俺もハクがいてくれて助かってるよ。毎日楽しいしな!」
『これからも末永くよろしくなのじゃ!』
「…こちらこそ。」
表面上落ち着いて返したが、満面の笑みで言って来たハク(美少女)に俺は思わずドキッとしてしまった。
その後も食事は続き、ハクはステーキを羊丸々1匹分(毛を刈って推定2m級)を食べ、俺は黙々と焼く作業に追われるのだった。
やはりさっきの美少女は幻だったな…。
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