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第1章
25.ようやく平凡冒険者になれました!
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あーでもないこーでもないと悩んだ結果、俺の偽装ステータスはこんな感じになった。
・名前
ミナト (18歳) 人族 Lv.20
・職業
テイマー
・スキル
火魔法Lv2、水魔法Lv2、地魔法Lv2、風魔法Lv2、無属性魔法Lv3、アイテムボックスLv2、鑑定Lv2
体力(HP) 500/500
魔力(MP) 500/500
攻撃力(STR) 400
防御力(DEF) 350
幸運(LUK) 600
これをルーナさんに見てもらったところOKをもらえた。これだと普通の冒険者のステータス範囲だそうだ。
俺には【言霊】があるので偽装魔法を覚えるのはイメージさえ出来ていれば簡単だった。
そして何度か練習するうちに、2つの工程を1つにする「フォルシファイ」という魔法をつくりあげた。これは今回俺が設定した偽装ステータスを詠唱ひとつで済ませるものだ。
更に、魔獣狩りなどでの経験値を自動でステータスに反映する機能や、対人戦闘でバレないように本来の魔法威力を抑えたりする機能もつけた。
それをルーナさんに伝えると、
「ほんまミナトはんは、わてが考えもつかへんことしはるな~。さすがにそれは真似できませんわ~。」
そう言って笑っていた。
その後ルーナさんにお茶を出してもらい雑談していると、
「それにしてもミナトはんは、なんでそこまでしてステータスを変えたかったん?今更やけど気になってしもて。あ、無理やったら言わなくてええんよ~?」
そう質問してきた。
俺はこれまでの付き合いで信用できると思い、ルーナさんの質問に答えた。
「秘密にしてくださるなら大丈夫ですよ?実はですね、元のステータスが高かったんです。」
そう答えるとルーナさんは頭に「?」を浮かべていた。
「高いんなら冒険者としてはいい事やないの?」
「普通はそうなのかもしれませんが、俺は高すぎたんです。もし無名だけどめちゃくちゃ強い冒険者がいたらどうなると思います?」
「そうやねぇ~。貴族はすぐにでも囲いたがるし、危険な討伐依頼も問答無用で呼ばれるやろね。でもお金も地位も貰えるかもしれへんよ?」
「そんなのはいりません!俺は自由に冒険者活動をしながら旅がしたいんです。」
「なるほど、せやからステータスを書き換えたんやね。普通、力のある冒険者はお金や地位が欲しくて自分からアピールするのに、力を隠して旅をしたいやなんてミナトはんらしいな~(笑) 教えてくれてありがとうね。」
「いえいえ、こちらこそ魔法を教えていただいてありがとうございました!」
そうして雑談も終わり、俺はルーナさんの店を後にした。
帰りに冒険者ギルドに寄って依頼ボードを見てみる。特にこれといった依頼は無いようだ。
ちなみに俺のランクはまだEだ。なぜかって?登録した当初は薬草採取や街の人の手伝いなど簡単な仕事だったのだったのですぐに昇格した。
だが次の昇格には魔獣狩りを試験官(ランクB~)を同伴で行わないといけない。どう考えても動きや魔法の威力でバレると思った俺は昇格試験を保留にしていた。
しかし今日からは偽装ステータスなのでバレることはないだろう。俺は受付に次の昇格試験の日程を調整してもらいに行った。試験は3日後に決まった。
・名前
ミナト (18歳) 人族 Lv.20
・職業
テイマー
・スキル
火魔法Lv2、水魔法Lv2、地魔法Lv2、風魔法Lv2、無属性魔法Lv3、アイテムボックスLv2、鑑定Lv2
体力(HP) 500/500
魔力(MP) 500/500
攻撃力(STR) 400
防御力(DEF) 350
幸運(LUK) 600
これをルーナさんに見てもらったところOKをもらえた。これだと普通の冒険者のステータス範囲だそうだ。
俺には【言霊】があるので偽装魔法を覚えるのはイメージさえ出来ていれば簡単だった。
そして何度か練習するうちに、2つの工程を1つにする「フォルシファイ」という魔法をつくりあげた。これは今回俺が設定した偽装ステータスを詠唱ひとつで済ませるものだ。
更に、魔獣狩りなどでの経験値を自動でステータスに反映する機能や、対人戦闘でバレないように本来の魔法威力を抑えたりする機能もつけた。
それをルーナさんに伝えると、
「ほんまミナトはんは、わてが考えもつかへんことしはるな~。さすがにそれは真似できませんわ~。」
そう言って笑っていた。
その後ルーナさんにお茶を出してもらい雑談していると、
「それにしてもミナトはんは、なんでそこまでしてステータスを変えたかったん?今更やけど気になってしもて。あ、無理やったら言わなくてええんよ~?」
そう質問してきた。
俺はこれまでの付き合いで信用できると思い、ルーナさんの質問に答えた。
「秘密にしてくださるなら大丈夫ですよ?実はですね、元のステータスが高かったんです。」
そう答えるとルーナさんは頭に「?」を浮かべていた。
「高いんなら冒険者としてはいい事やないの?」
「普通はそうなのかもしれませんが、俺は高すぎたんです。もし無名だけどめちゃくちゃ強い冒険者がいたらどうなると思います?」
「そうやねぇ~。貴族はすぐにでも囲いたがるし、危険な討伐依頼も問答無用で呼ばれるやろね。でもお金も地位も貰えるかもしれへんよ?」
「そんなのはいりません!俺は自由に冒険者活動をしながら旅がしたいんです。」
「なるほど、せやからステータスを書き換えたんやね。普通、力のある冒険者はお金や地位が欲しくて自分からアピールするのに、力を隠して旅をしたいやなんてミナトはんらしいな~(笑) 教えてくれてありがとうね。」
「いえいえ、こちらこそ魔法を教えていただいてありがとうございました!」
そうして雑談も終わり、俺はルーナさんの店を後にした。
帰りに冒険者ギルドに寄って依頼ボードを見てみる。特にこれといった依頼は無いようだ。
ちなみに俺のランクはまだEだ。なぜかって?登録した当初は薬草採取や街の人の手伝いなど簡単な仕事だったのだったのですぐに昇格した。
だが次の昇格には魔獣狩りを試験官(ランクB~)を同伴で行わないといけない。どう考えても動きや魔法の威力でバレると思った俺は昇格試験を保留にしていた。
しかし今日からは偽装ステータスなのでバレることはないだろう。俺は受付に次の昇格試験の日程を調整してもらいに行った。試験は3日後に決まった。
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