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はなす
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なんとなくの空腹が甘い小豆と焼いた正月のもちで
簡単に満たされてしまう。
晩御飯は、もしかしたら要らないくらいだろう。
石油ストーブの油の匂いが、少しだけ鼻につく。
『めでたくも、何ともない正月だな。』
天然木のテーブルに、対面して座っている互い。
「ホントに。」
『仕事、辞めて…この先の事とか考えてるだろうけど。』
正直に話せる相手は、この目の前の相手だけだ。
「別に。そんな思い詰めても無いし、楽観もしてないよ。春までには…」
『俺は、何も言わない。あ、でも…』
続柄上のアニである、この同居人は俺の過去の1部。
「なんだよ、でも。って」
『夜は、寝て。朝は起きた方がいい。』
両親の期待を一身に背負って来たであろうに。
「夜、眠れないから。」
『今すぐにとは、言わなくて。少しずつで大丈夫だから。』
湯のみに注がれたほうじ茶の温かさが、体にじわじわ染み入るのが分かる。
「俺の事が、鬱陶しくない?」
我ながら、小ズルい質問ではあると思う。
『鬱陶しかったら、多分一緒には暮らせていないと…。』
「帰って来て、2日だから。」
『きっと、何日でも変わらないよ。』
口角が緩みそうになる。
慌てて、口元を隠す。
「あのさ、なんで犬…飼い始めたの?」
話題を逸らす。
『俺が、と言うよりかは父さんと母さんが飼いたいって言い始めて。』
「あ、そうなんだ。」
『毎日早朝と夕方に散歩に行くから、良い運動になる。』
「へぇ~…。俺にはちょっとキツイな。あと、めっちゃ吠えてない?」
『そりゃぁ、まだ懐くまでには時間が掛かるよ。』
「人間も、動物も変わらないか。」
苦く笑っていると、視線を感じて
ぎこちなさで胸が詰まりそうになる。
簡単に満たされてしまう。
晩御飯は、もしかしたら要らないくらいだろう。
石油ストーブの油の匂いが、少しだけ鼻につく。
『めでたくも、何ともない正月だな。』
天然木のテーブルに、対面して座っている互い。
「ホントに。」
『仕事、辞めて…この先の事とか考えてるだろうけど。』
正直に話せる相手は、この目の前の相手だけだ。
「別に。そんな思い詰めても無いし、楽観もしてないよ。春までには…」
『俺は、何も言わない。あ、でも…』
続柄上のアニである、この同居人は俺の過去の1部。
「なんだよ、でも。って」
『夜は、寝て。朝は起きた方がいい。』
両親の期待を一身に背負って来たであろうに。
「夜、眠れないから。」
『今すぐにとは、言わなくて。少しずつで大丈夫だから。』
湯のみに注がれたほうじ茶の温かさが、体にじわじわ染み入るのが分かる。
「俺の事が、鬱陶しくない?」
我ながら、小ズルい質問ではあると思う。
『鬱陶しかったら、多分一緒には暮らせていないと…。』
「帰って来て、2日だから。」
『きっと、何日でも変わらないよ。』
口角が緩みそうになる。
慌てて、口元を隠す。
「あのさ、なんで犬…飼い始めたの?」
話題を逸らす。
『俺が、と言うよりかは父さんと母さんが飼いたいって言い始めて。』
「あ、そうなんだ。」
『毎日早朝と夕方に散歩に行くから、良い運動になる。』
「へぇ~…。俺にはちょっとキツイな。あと、めっちゃ吠えてない?」
『そりゃぁ、まだ懐くまでには時間が掛かるよ。』
「人間も、動物も変わらないか。」
苦く笑っていると、視線を感じて
ぎこちなさで胸が詰まりそうになる。
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