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つめたい。
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2人で朝日を見つめていた。ベッドの上から星明がゆっくりと
這うようにして俺の側に来て、遮光カーテンで紗のかかった朝日だけれど
引かれ合う様にキスをした。
星明は上に甚平を着てるけど、下は履いてない。
いや、見えはしないけど。朝からかなり刺激的すぎやしないか?
「お腹冷やすから、そろそろ履いとけ。」
でも、ぎゅっとその細い体を抱き締める。
薄い体で、時々不安になる。
お腹に触ってみたけど、ちゃんとあったかくてホッとする。
『くすぐったい…、兄貴の手あったかいね。』
「下着は履きなさい。油断し過ぎ。」
星明は、くすくす笑いながら軽く『はぁーい』と返事をして
ベッドの端に置いてある下着を履くと、半ズボンも一緒に
履いていた。
『朝は、少し涼しいからね。あぁ、でもお日様早くも昇って来てるから』
「星明…ちょっと話があるんだけど。聞いてくれるか?」
至って真面目な顔で俺は、星明をそばに呼んだ。
『なぁに?兄貴』
何故か正座をして、少し首を傾げている星明に
いつかは言おうと思っていた事を、今告げる事にした。
「俺と、お前は…本当の、兄弟じゃない。」
星明は、目を見開いたままぽかーんとしている。
朝から冗談言う程、暇でも無いというか。
『どういう、事?』
「もっと言えば、俺はあの両親の子供じゃないって事。」
『ぇ、ぇ?じゃ、どこの誰なの?兄貴って』
かなり困惑している、当たり前だろう。
ちゃんと、順を追って言わなきゃな。
「俺の親は、今の母さんの姉と、その夫が本当の親になる。」
『でも、母さんのお姉さんはもう…』
「…だから、今の母さんが引き取って育ててくれたんだ。」
星明は複雑そうな表情で、俺を見つめて今にも泣きだしそうだ。
『じゃ、本当はイトコになるって事?』
理解が落ち着いたらしく、俺をじーっと見つめてる。
「で、予想はついてるだろうけど、俺の本当の父親は海外の人で。
消息も分からない。」
『やっぱり、ハーフとかじゃないかって思ってたけど。』
「言わなきゃとは、思ってたけどなかなかお前に言い出せなかった。」
星明は、うん、うん、と頷きながら俺を抱き締めた。
『何を聞いても、俺の兄貴への想いは変わらないよ!だったら尚更…
俺は兄貴にたくさん苦労させてばっかりで、育てて貰った感謝で一杯なんだもん。』
「もっと、寂しがるかと思った。ほら、血の繋がりとかさ」
『ぁ、そこは確かにね、でも…ずっと一緒に居てくれたでしょ?俺には
今までの年月と、思い出がたくさんあるから。こんなに大好きなんだもん。』
星明の胸に抱かれて、そのままベッドに倒れ込んだ。
すんなりと受け止めてくれたから、意外だった。
「発狂したら、どうしようかと思った。」
『俺、そんなに情緒不安定じゃないよ。…ふふっ』
小鳥が木の実をついばむ様な、可愛いキスをされて
「ちょっとは、荷が軽くなったんだろ?星明」
意地悪な質問をしてみた。
『ん…っ、それは無い。これは、宿命だと思って受け止めてたと思う。』
星明の頑固さは、本当に目を見張るものがある。
「姿・形じゃないんだよな。星明。つっても、これは俺がお前に言い聞かせてた事だ。」
『うん。見えない物こそ、大事なんだけど気が付きにくくて。』
「なぁ、星明…俺ずっとお前が早く大人、成人になればって思ってた。でも、今更少しだけ
惜しいなって思いだしてる。」
きっと、何にも星明は変わらないだろうけど。
大事に守って来た弟を、独り立ちさせて見送る気分なんだ。
俺が半分くらいは星明を育てたと言っても、過言ではないから。
『俺は、ずーっと兄貴の弟だよ。ここ以外に行くとこも無いし。俺はね、
ここでちゃんと兄貴を支えながら、ちゃんとしたい事をしながら、夢だって
叶えていくし…心配しないで。』
頼もしい限りだ。こんなにも、しっかりとした星明が側に居るんだから
俺も、もっとしっかりしないとな。
「…明日、宝飾屋さんについて来て」
『?いいよ、何か買うの…兄貴』
「指輪、って言いたいところだけど。ピアスはどう?」
星明は、そういえばまだピアスを開けていなかった。
『俺、まだ開けてないよ。開けるつもりではいるけど。』
「自分で開けるの?」
『ヤダよー、自分では。兄貴、開けてくれる?』
「絶対イヤ。それに、医療行為だろ?人にピアス開けるなんて。怖いから…
ちゃんとしたクリニックとかでやってもらうのが一番。俺もそうしたし。」
『まだ、開けない。なんか怖いよ~。』
「やっぱり指輪がいいなぁ。俺から、ってのでちゃんと贈りたい。20歳の記念に」
星明は、くすくす笑っている。
『兄貴ってば、分かり易くて俺…困っちゃう。』
「へ?何が」
『だって、絶対そんな意味じゃないの。バレバレなんだもん。でも、俺も欲しいなって
思ってたから。嬉しい。』
なんだ、バレてるならもう回りくどくする事も無いか。
「ちゃんと、俺と星明の関係性を話してから…って思ってたんだ。」
『兄貴は、ロマンチストさんだよねぇ…。とことん付き合うからさ、何でも言ってよ。』
這うようにして俺の側に来て、遮光カーテンで紗のかかった朝日だけれど
引かれ合う様にキスをした。
星明は上に甚平を着てるけど、下は履いてない。
いや、見えはしないけど。朝からかなり刺激的すぎやしないか?
「お腹冷やすから、そろそろ履いとけ。」
でも、ぎゅっとその細い体を抱き締める。
薄い体で、時々不安になる。
お腹に触ってみたけど、ちゃんとあったかくてホッとする。
『くすぐったい…、兄貴の手あったかいね。』
「下着は履きなさい。油断し過ぎ。」
星明は、くすくす笑いながら軽く『はぁーい』と返事をして
ベッドの端に置いてある下着を履くと、半ズボンも一緒に
履いていた。
『朝は、少し涼しいからね。あぁ、でもお日様早くも昇って来てるから』
「星明…ちょっと話があるんだけど。聞いてくれるか?」
至って真面目な顔で俺は、星明をそばに呼んだ。
『なぁに?兄貴』
何故か正座をして、少し首を傾げている星明に
いつかは言おうと思っていた事を、今告げる事にした。
「俺と、お前は…本当の、兄弟じゃない。」
星明は、目を見開いたままぽかーんとしている。
朝から冗談言う程、暇でも無いというか。
『どういう、事?』
「もっと言えば、俺はあの両親の子供じゃないって事。」
『ぇ、ぇ?じゃ、どこの誰なの?兄貴って』
かなり困惑している、当たり前だろう。
ちゃんと、順を追って言わなきゃな。
「俺の親は、今の母さんの姉と、その夫が本当の親になる。」
『でも、母さんのお姉さんはもう…』
「…だから、今の母さんが引き取って育ててくれたんだ。」
星明は複雑そうな表情で、俺を見つめて今にも泣きだしそうだ。
『じゃ、本当はイトコになるって事?』
理解が落ち着いたらしく、俺をじーっと見つめてる。
「で、予想はついてるだろうけど、俺の本当の父親は海外の人で。
消息も分からない。」
『やっぱり、ハーフとかじゃないかって思ってたけど。』
「言わなきゃとは、思ってたけどなかなかお前に言い出せなかった。」
星明は、うん、うん、と頷きながら俺を抱き締めた。
『何を聞いても、俺の兄貴への想いは変わらないよ!だったら尚更…
俺は兄貴にたくさん苦労させてばっかりで、育てて貰った感謝で一杯なんだもん。』
「もっと、寂しがるかと思った。ほら、血の繋がりとかさ」
『ぁ、そこは確かにね、でも…ずっと一緒に居てくれたでしょ?俺には
今までの年月と、思い出がたくさんあるから。こんなに大好きなんだもん。』
星明の胸に抱かれて、そのままベッドに倒れ込んだ。
すんなりと受け止めてくれたから、意外だった。
「発狂したら、どうしようかと思った。」
『俺、そんなに情緒不安定じゃないよ。…ふふっ』
小鳥が木の実をついばむ様な、可愛いキスをされて
「ちょっとは、荷が軽くなったんだろ?星明」
意地悪な質問をしてみた。
『ん…っ、それは無い。これは、宿命だと思って受け止めてたと思う。』
星明の頑固さは、本当に目を見張るものがある。
「姿・形じゃないんだよな。星明。つっても、これは俺がお前に言い聞かせてた事だ。」
『うん。見えない物こそ、大事なんだけど気が付きにくくて。』
「なぁ、星明…俺ずっとお前が早く大人、成人になればって思ってた。でも、今更少しだけ
惜しいなって思いだしてる。」
きっと、何にも星明は変わらないだろうけど。
大事に守って来た弟を、独り立ちさせて見送る気分なんだ。
俺が半分くらいは星明を育てたと言っても、過言ではないから。
『俺は、ずーっと兄貴の弟だよ。ここ以外に行くとこも無いし。俺はね、
ここでちゃんと兄貴を支えながら、ちゃんとしたい事をしながら、夢だって
叶えていくし…心配しないで。』
頼もしい限りだ。こんなにも、しっかりとした星明が側に居るんだから
俺も、もっとしっかりしないとな。
「…明日、宝飾屋さんについて来て」
『?いいよ、何か買うの…兄貴』
「指輪、って言いたいところだけど。ピアスはどう?」
星明は、そういえばまだピアスを開けていなかった。
『俺、まだ開けてないよ。開けるつもりではいるけど。』
「自分で開けるの?」
『ヤダよー、自分では。兄貴、開けてくれる?』
「絶対イヤ。それに、医療行為だろ?人にピアス開けるなんて。怖いから…
ちゃんとしたクリニックとかでやってもらうのが一番。俺もそうしたし。」
『まだ、開けない。なんか怖いよ~。』
「やっぱり指輪がいいなぁ。俺から、ってのでちゃんと贈りたい。20歳の記念に」
星明は、くすくす笑っている。
『兄貴ってば、分かり易くて俺…困っちゃう。』
「へ?何が」
『だって、絶対そんな意味じゃないの。バレバレなんだもん。でも、俺も欲しいなって
思ってたから。嬉しい。』
なんだ、バレてるならもう回りくどくする事も無いか。
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