【セックス&マジック】 魔法の発達した未開拓惑星に到着しました!スキル【魅了】で女の子たちをくわしく調査♡します

須賀和弥

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第一章「いきなり冒険者」

第9話「救出! 猫娘」

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 システィーナの様態が安定したことを見届け、オレは再び洞窟へと足を向けた。

「ノゾミ、また洞窟に行くのか。少し休んだ方が……」

 アランが心配そうにオレの顔をのぞき込む。

「大丈夫だ。ニャンの場所はだいたい分かっている」

 先程戻る時にニャンらしき反応を確認している。その時はシスティーナの方が優先だったので後回しにしていたが、本来なら彼女の救出が大事だ。
 ロープを持ち、アランとオットーを連れて洞窟内を進む。
 今度はマザーさんのナビもあるから迷うことはない。
 十分もしないうちにオレが落ちたのとは別の大穴にたどり着いた。

「この下で反応があった」

 見えにくいが、反応からしてこの辺りにいるはずだ。
 くそう暗視の能力があれば。
 悔やんでもない物は仕方ない。

「下の方に……いた!」

 アランが声を上げる。岩くぼみに少女が倒れていた。体中傷だらけだった。おそらくは吸血コウモリに襲われたのだろう。

「ノゾミ、君をあそこまでロープで降ろす。彼女をお願いできるか?」

 アランが聞いてくる。
 オレの答えは当然決まっていた。
 頷くとロープを手に取った。

「よーし、ゆっくりと降ろしてくれ」

 オレの号令に合わせてゆっくりと体が降りていく。ニャンは岩肌に引っかかるようにして気絶していた。その手には虹色に光る花がにぎられている。
 彼女はこの花のために命がけで洞窟に入り込んだのだ。
 オレは虹色の花を袋に入れ、ニャンの体にロープを結ぶ。そして彼女の体をしっかりと抱きしめた。

「ふにゃあ……誰にゃ?」

 ニャンが目を覚ました。

「オレの名はノゾミ、君を助けに来たんだ」

「そうかにゃ、薬草は?」

「大丈夫。ここにある」

 オレはニャンを安心させるように笑いかける。

「良かったにゃ!」

 ニャンは安心したように目を閉じる。

「つかんだぞ。上げてくれ!」

 声に合わせて、オレとニャンの体が上へと上がっていく。
 こうして長かった救出劇は無事成功した。
 無事とは言えないか……オレ一回死んでるし。

 ◆ ◆ ◆ ◆

 救出は結局、夕方すぎまでかかってしまった。
 深夜までかけて誰も入れないように柵を作る。
 村人全員で徹夜の作業だ。マヤも炊き出しや何やらで村人を手伝っていた。小さな体で一生懸命に働く姿は見ていて微笑ましかった。
 翌日は疲労のせいで、村人のほぼ全員が昼過ぎまで眠ってしまった。
 オレもその例にもれず。昼過ぎまで爆眠してしまいましたよ。そりゃもうぐっすりです。
 システィーナや、ニャンはまだ眠っているそうだ。薬を飲ませたミャンも快方に向かっているということだった。
 ミーシャは昨日からずっと看病につきっきりだ。後で顔を出してみよう。
 結局、オレたちは猫人族の村にもう一泊することにした。
 早く出発したかったのだが、今夜に村人たちがオレたちへの感謝を込めて宴をひらいてくれることになったのだ。
 薬の調合とか色々と興味があったのでミーシャの所に行きたかったのだが、アランたちがオレを行かせてくれなかった。
 村人たちの振る舞う料理は質素だがとても美味しい。
 酒もふるまわれている。オレは未成年……なのか?
 酒の味はよくわからないし興味もなかったので、果実ジュースを飲んでいる。
 功労者ということで、目を覚ましたシスティーナも出席していた。
 彼女は辞退していたらしいが、村人たちが強引に連れてきたようだ。
 昨日以来システィーナとはしっかりと話ができていない。
 オレのミスで彼女には大変なことをしてしまった。
 きっとオレのことを怒っているだろう。

「システィーナ」

「ひゃい!」

 オレが声をかけるとシスティーナが飛び上がった。
 真っ赤になりながらオレを睨みつけてくる。
 まだ、怒っているのか……それも当然だ。

「すまなかった!」

 オレは頭を下げる。

「そんなことは……ない。私も……助けてもらったし」

 システィーナは下を向き震えながら言葉を絞り出した。
 うむむ。まだ激オコ中らしいぞ。
 オレはまだ許されていないらしい。

「ノソミ……できれば……今夜二人っきりで……話を……!」

 真っ赤になりながらオレの肩をつかんできた。
 まさか。この後、聖騎士の洗礼が待っているのか!
 聖騎士恐るべし!
 村人の前ではできないような体罰が待っているのだろうか。
 聖騎士の私に怪我をさせるとは何事だ! 的な。
 怒りに震えているであろう聖騎士にオレはおびえる。

 ――怖い。聖騎士怖い。

 このままだと、交易都市キリムに着いたら逮捕されそうだ。
 その時、救いの女神……ではなくアランが現れた。

「ノゾミ! 本当にすみゃなかった!」

 こちらは泥酔してる。どんだけ飲まされたんだ。
 オットーも後ろにいたが手に負えないとさじを投げていた。
 ミーシャがいれば対処もできたかもしれないが、酔ったアランは手がつけられない。

「あーあー、分かったからとりあえず向こうで飲もう!」

 アランに肩を貸し空いている席へと向かう。

「あっ……」

 システィーナの声が聞こえたがとりあえず無視。
 ここでつかまると大変なことになりそうだ。

「システィーナ様どうぞこちらへ!」

 村人たちがシスティーナを取り囲む。
 ナイス村人ABC!
 オレは村人たちに感謝しながらその場を離れていった。

「お兄ちゃん大変だったね!」

 マヤが果実ジュースを片手に手を振ってくる。
 おお、心のオアシス。
 マヤの優しい笑顔がオレの心にしみわたる。

「お兄ちゃん。昨日は本当にご苦労様」

 マヤとは感覚を共有している。離れていても昨日のことはマヤには筒抜けだ。
 オレの苦労をマヤは理解してくれている。

「後でたっぷり反省会ね!」

 にこやかな笑顔で悪魔のようなことをのたまった。
 オレの安息の地は……どこにあるんだ?
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