105 / 406
第二章「魔法学園の劣等生 入学編」
第68話「アメリア先生のラブラブ尋問 ①」
しおりを挟む
アメリア先生に連れられ、オレは講師の生活する寮に向かった。
どこか職員室のような所に連れて行かれると覚悟していたのだが、ちょっと拍子抜けしてしまった。
「ノゾミ君。そこに座りなさい」
「へーい」
「返事はハイでしょ」
「はいはい」
「ハイは一回!」
こんなやり取りを魔法学園でするとは思わなかった。
「さて……」
オレはイスに座らされる。目の前には仁王立ちしたアメリア先生。
うん。目線が一緒の高さだ。
間近で見ると可愛いなぁ。
これはお持ち帰りせねば。
「なにジロジロ見ているんですか!」
もう、怒った顔も可愛すぎます。
「まずは、言いたいことがあります」
なんだろう。もしかしたら彼女からの攻撃があるかもしれない。
油断してはいけない。
見た目に惑わされるなノゾミ!
心を鬼にしろ!
そうだ。オレは鉄壁の壁だ!
どんな拷問にも耐える鋼の心で!
アメリア先生がぴとっと身体を寄せてくる。
「一体何があったのか、センセーに教えてくれないかなぁ?」
上目使いに人差し指で胸のあたりをくりくり。耳元に息を吹きかけてきました。
「はい。なんでも喋るのであります!」
さらば、オレの鉄壁の心よ!
「な~んだ。つまらないの!」
アメリア先生はぱっとオレから離れた。
あれれ、さっきまでの甘々な展開は?
「本当に大丈夫なのかしら?」
アメリア先生は心配そうにオレの顔をのぞき込んでくる。
ん? どういうことだ。もしかしてアメリア先生はオレたちのことを知っていたりするのか。ならば納得がいく。
「ノゾミ君。君はラップ学園長からスパイを探し出すように依頼されてるでしょ?」
「はい。そうであります!」
オレは素直にゲロった。もしかしたらアメリア先生が敵のスパイかもしれないとか、ただ口から出まかせで言っているだけかもしれないとかそんなことは一切考えなかった。
素直なのは何よりも美徳であるのだ。
「君……守秘義務って知ってる?」
あ、それ知ってる。
うまいよ。
「私がスパイだったら、あなたから情報を全部吸い取っちゃってるわよ」
ははは、ご冗談を。
「それは君を油断させるためさ」
オレの鉄壁の心は誰にも破れません!
さっきのは……そう、ワザとです。
「ふっ、敵を油断させるにはまず自分から! というじゃないか」
「……言わない」
この世界では言わないらしい。
多分。オレの世界でも言わない。
「しかし、アメリア先生が味方かどうかも怪しいものですな」
「なんですって、私はちゃんとラップ学園長よりあなた達の手助けをするように言われているんですよ」
「それがオレたちを騙すための嘘でないという証拠は?」
「こうして、あなたに話をしている事が証明になりませんか?」
「フフフフフ、ファハハハハハ!」
面白い。実に面白いですね。
突然に笑いだしたオレにアメリア先生は驚いた。
「どうしたんですか?」
「いやはや、これではお互いに疑り合ったまま答えが出ませんね」
「確かに……ノゾミ君に信じてもらえなければ話が進まないわね」
「ならばこうしましょう」
ピッとオレは指を立てる。
「どうするの?」
「脱ぐんです」
「……………………はい?」
アメリア先生は目が点になった。
おや、オレの言っていることがうまく伝わらなかったらしい。
「いいですか。本来握手とは互いに攻撃をしない、敵意がないという意思表示から始まりました」
そう、互いに握手を交わすことで友好関係を構築する。敵意のないこと、武器を持っていないことを相手に示し、相手と心を通わせる意味があるのだ。
「自分をさらけ出すという行為が互いに信頼関係を生み出し、そして強い絆を作り出すのです!」
素晴らしい屁理……理屈だ。文句なしの百点満点。
微弱に「魅了」を発動させる。
これは……そう、オレの言葉に説得力を持たせるためだ。彼女にはオレの言葉に酔いしれてもらわなければならない。
決してやましい気持ちで使ったわけではないので、そこんとこヨロシク!
「アメリア先生!」
「ひゃい!?」
突然に肩をつかまれアメリア先生の身体が震えた。
心なしかアメリア先生の顔が赤い。
「どうしたんですか先生?」
ふふふ。どうやら魅了が効いてきたみたいですね。
「な、なんだか身体が熱くなってきました……」
「それはオレの言葉にあなたの心が共鳴しているからです!」
「共鳴ですか」
「そう。共鳴です!」
「な……なんかそんな気がしてきました!」
チョロい。
「そうでしょう、そうでしょう」
ウンウンと大きく頷いた。
オレはアメリア先生の肩に優しく手を添えた。
「あなたは今、いかにして自分を信じてもらおうか……そればかりを考えていませんか?」
「はい、そうです!」
「相手に信じてもらうためには……まず、自分が相手を信じなければ始まりません。そうではないですかアメリア!」
「おっしゃるとおりです!」
「では、ゆっくりと服を脱いでいきましょう」
「えっ……でも……」
アメリアはもじもじとスカートのはしをつかんで躊躇している。
よし、もうひと押しだ。
これでアメリア先生を脱がす正当な理由が……いや、信頼関係を築くための大切な「儀式」を始めることができる。
そうだ。握手は手だけでするものではない! 身体と身体で交われば、それも立派な握手となるのだ。
「ふむふむ。ならば手伝ってあげましょう」
オレは人差し指でアメリア先生のあごをクイと上げさせた。
それだけでアメリア先生の目がトロンとなる。
「ところで、アメリア先生は何歳になるんですか?」
「……今年でちょうど七〇歳になります」
「ふむ。条例的には問題ないな」
条例って何でしょう?
エルフだし、年上だし。
何も問題ございません。
んじゃ、そういうことで!
どこか職員室のような所に連れて行かれると覚悟していたのだが、ちょっと拍子抜けしてしまった。
「ノゾミ君。そこに座りなさい」
「へーい」
「返事はハイでしょ」
「はいはい」
「ハイは一回!」
こんなやり取りを魔法学園でするとは思わなかった。
「さて……」
オレはイスに座らされる。目の前には仁王立ちしたアメリア先生。
うん。目線が一緒の高さだ。
間近で見ると可愛いなぁ。
これはお持ち帰りせねば。
「なにジロジロ見ているんですか!」
もう、怒った顔も可愛すぎます。
「まずは、言いたいことがあります」
なんだろう。もしかしたら彼女からの攻撃があるかもしれない。
油断してはいけない。
見た目に惑わされるなノゾミ!
心を鬼にしろ!
そうだ。オレは鉄壁の壁だ!
どんな拷問にも耐える鋼の心で!
アメリア先生がぴとっと身体を寄せてくる。
「一体何があったのか、センセーに教えてくれないかなぁ?」
上目使いに人差し指で胸のあたりをくりくり。耳元に息を吹きかけてきました。
「はい。なんでも喋るのであります!」
さらば、オレの鉄壁の心よ!
「な~んだ。つまらないの!」
アメリア先生はぱっとオレから離れた。
あれれ、さっきまでの甘々な展開は?
「本当に大丈夫なのかしら?」
アメリア先生は心配そうにオレの顔をのぞき込んでくる。
ん? どういうことだ。もしかしてアメリア先生はオレたちのことを知っていたりするのか。ならば納得がいく。
「ノゾミ君。君はラップ学園長からスパイを探し出すように依頼されてるでしょ?」
「はい。そうであります!」
オレは素直にゲロった。もしかしたらアメリア先生が敵のスパイかもしれないとか、ただ口から出まかせで言っているだけかもしれないとかそんなことは一切考えなかった。
素直なのは何よりも美徳であるのだ。
「君……守秘義務って知ってる?」
あ、それ知ってる。
うまいよ。
「私がスパイだったら、あなたから情報を全部吸い取っちゃってるわよ」
ははは、ご冗談を。
「それは君を油断させるためさ」
オレの鉄壁の心は誰にも破れません!
さっきのは……そう、ワザとです。
「ふっ、敵を油断させるにはまず自分から! というじゃないか」
「……言わない」
この世界では言わないらしい。
多分。オレの世界でも言わない。
「しかし、アメリア先生が味方かどうかも怪しいものですな」
「なんですって、私はちゃんとラップ学園長よりあなた達の手助けをするように言われているんですよ」
「それがオレたちを騙すための嘘でないという証拠は?」
「こうして、あなたに話をしている事が証明になりませんか?」
「フフフフフ、ファハハハハハ!」
面白い。実に面白いですね。
突然に笑いだしたオレにアメリア先生は驚いた。
「どうしたんですか?」
「いやはや、これではお互いに疑り合ったまま答えが出ませんね」
「確かに……ノゾミ君に信じてもらえなければ話が進まないわね」
「ならばこうしましょう」
ピッとオレは指を立てる。
「どうするの?」
「脱ぐんです」
「……………………はい?」
アメリア先生は目が点になった。
おや、オレの言っていることがうまく伝わらなかったらしい。
「いいですか。本来握手とは互いに攻撃をしない、敵意がないという意思表示から始まりました」
そう、互いに握手を交わすことで友好関係を構築する。敵意のないこと、武器を持っていないことを相手に示し、相手と心を通わせる意味があるのだ。
「自分をさらけ出すという行為が互いに信頼関係を生み出し、そして強い絆を作り出すのです!」
素晴らしい屁理……理屈だ。文句なしの百点満点。
微弱に「魅了」を発動させる。
これは……そう、オレの言葉に説得力を持たせるためだ。彼女にはオレの言葉に酔いしれてもらわなければならない。
決してやましい気持ちで使ったわけではないので、そこんとこヨロシク!
「アメリア先生!」
「ひゃい!?」
突然に肩をつかまれアメリア先生の身体が震えた。
心なしかアメリア先生の顔が赤い。
「どうしたんですか先生?」
ふふふ。どうやら魅了が効いてきたみたいですね。
「な、なんだか身体が熱くなってきました……」
「それはオレの言葉にあなたの心が共鳴しているからです!」
「共鳴ですか」
「そう。共鳴です!」
「な……なんかそんな気がしてきました!」
チョロい。
「そうでしょう、そうでしょう」
ウンウンと大きく頷いた。
オレはアメリア先生の肩に優しく手を添えた。
「あなたは今、いかにして自分を信じてもらおうか……そればかりを考えていませんか?」
「はい、そうです!」
「相手に信じてもらうためには……まず、自分が相手を信じなければ始まりません。そうではないですかアメリア!」
「おっしゃるとおりです!」
「では、ゆっくりと服を脱いでいきましょう」
「えっ……でも……」
アメリアはもじもじとスカートのはしをつかんで躊躇している。
よし、もうひと押しだ。
これでアメリア先生を脱がす正当な理由が……いや、信頼関係を築くための大切な「儀式」を始めることができる。
そうだ。握手は手だけでするものではない! 身体と身体で交われば、それも立派な握手となるのだ。
「ふむふむ。ならば手伝ってあげましょう」
オレは人差し指でアメリア先生のあごをクイと上げさせた。
それだけでアメリア先生の目がトロンとなる。
「ところで、アメリア先生は何歳になるんですか?」
「……今年でちょうど七〇歳になります」
「ふむ。条例的には問題ないな」
条例って何でしょう?
エルフだし、年上だし。
何も問題ございません。
んじゃ、そういうことで!
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる