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第二章「魔法学園の劣等生 入学編」
第89話「魔術競技大会説明 ①」
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「そもそも魔術競技大会とは互いに技術を磨き合いさらなる高みを目指すものなのです。聞いていますかノゾミ様!」
夕食後。オレの部屋に集まり全員でのミーティングが始まった。
ミーシャ、アンナ、マヤ、アープル。
システィーナ先生にアメリア先生。そして……メリッタ先生だ。
魔法技術大会の戦術顧問ということなのでいても当然なのだが、なぜかオレの隣にちゃっかりと座っています。めっちゃ密着しております。
全員の目が怖いです。
以上。現場からの中継でした。
「競技内容に関しては私から説明させてもらいます」
メリッタ先生が羊皮紙に競技内容を書き出していく。
――――――――――
【競技内容】
魔術競技大会(マギア・カレーラ)
魔法の威力・技術・精度を競う
※戦闘・拠点防御・拠点攻略を意識した競技がメイン
・風魔法の部 飛行レース(フリーゲン)
※風魔法を使い飛ぶ能力を競う
※目的地までの到達時間
※妨害可
・水魔法の部 氷結演武(ペークシス)
※湖をどれだけ凍らせることができるかを競う
※魔法使用は一度だけ
・火魔法の部 火炎演武(フイアンマ)
※鉄の壁に穴を開ける
※制限時間あり
・土魔法の部 障壁構築(テララ)
※時間内に土壁をどれだけ作ることができるか
※妨害可
・無差別 対人戦闘(コンバーテ)
※5人一組となり四つの陣営で陣地の防衛攻略を行う
※魔具・武器使用可
・無差別 魔獣戦闘(ヤークト)
※魔獣に対する戦闘
※魔具・武器使用可
――――――――――
「ちなみに全競技合わせて四日間で行われます」
えーと、これって学園祭の余興だよね。
ボリュームありすぎ。
これだけ独立させて、普通に大会にすればいいのに。
「最近は国内外を問わず、この魔法技術大会を目当てに学園を訪れる者も多い。特に娯楽に飢えた貴族などがメインだな」
システィーナ先生が補足の説明をしてくれた。
メリッタ先生の反対側に座っております。胸を押し付けてきております。圧力が半端ないです。これは圧力というよりも一種の暴力です。
現場からは以上です。
アンナとミーシャがむすーっとしている。
君たちとは昨晩楽しんだじゃないですか。
えっ? そうじゃない? くっつき過ぎ?
「まずはこの飛行レースですが……」
アメリア先生がなんとひざに座ってきた。
「アメリア……先生、ずるい!」
マヤが声を上げた。
「ふふ~ん。こういうのは早い者勝ちですよ!」
アメリア先生はオレの膝の上でうれしそうに笑う。
子供か!
ちょっと可愛かったので、胸を揉んであげよう。
「あん♡」
アメリア先生は気持ちよさそうに小さく喘ぐ。
「と……とにかく、飛行レースに関しては、私が説明します」
さわさわ、もみもみ。
アメリア先生の胸って可愛くて素敵です。
「飛行に関しては……風魔法を中心に行われます。目的地にいかに早く着くかがポイントです」
この魔法世界、どういうわけか「飛行魔法」というものがない。どこかのポッターさんの世界のようにホウキで空を飛ぶことはできないそうなのだ。
(推測。重力に関する魔法が発見されていないからだと推測されます)
地水火風、光と闇の六大属性に重力は含まれていない。含まれていないのか発見されていないだけなのかはまだ不明だが、物体を浮かせるということはできないということだった。
なので、飛行レースは当然……
「飛行レースではいかに早く遠くに打ち出せるかが重要です」
そうなのだ。これってはっきり言って人間砲弾! 風の防御魔法を張り風の力で無理やりに飛ぶ……撃ち出す!
めちゃくちゃ強引な方法だった。
「例えば……柱を投げてそれに飛び乗って移動するってのは……?」
確かそんな飛び方があったような。
「なんですかそれは?」
メリッタ先生の冷たい視線。
いや、桃桃さんがそうやって空を飛んでいたんですよ――漫画ですが何か?
(報告。物理的に考えてもそのような飛行方法は不可能だと思われます)
ですよね。それだけの力があったら普通に脚力だけで飛んだ方がよさそうだしね。
知ってました。ちょっとロマンを感じて語ってみただけです。
「もう、ノゾミ君って子供みたい♡」
な、なんだと!
幼女先生に馬鹿にされたじゃないですか。
悔しいから服の中に手を入れてしまえ。
「やん♡ まだ……ダメです♡」
悶えながらそれでも健気に耐える。
ふふふ、どこまで我慢できるかな……
さくらんぼを発見しました。速やかに回収します。
「あん♡ まだ説明の……途中だから♡」
悶えるアメリアはまるでお人形さんのようだった。
自らオレの前に現れるのが悪いのだよ。そう、オレは悪くない。
「飛行は……風魔法が中心となります♡」
おや、さくらんぼの周りをクリクリすると弱いみたいです。弱点発見であります。
持ち上げて飛ばすとなれば風魔法が最適だろう。しかし、人間砲弾とはファンタジーなのかアナログなのか分からない。
「この中で、風魔法が得意な者は?」
魔法使いは基本的に一人一属性だ。得手不得手ということもあるが、問題はその個人についた属性にもよる。つまりは精霊の加護があるかどうかだ。これは生まれつきその本人に備わったものなので後天的に取得することは難しい。
「私、風魔法が得意……です!」
マヤが手を上げた。初等部とはいえ階級はシルバー問題はない。あるとすれば年齢だろうが、そもそも年齢の基準とかあるものなのか?
「そうね。マヤさんなら問題ないでしょう」
メリッタ先生はあっさりと承諾してくれた。
「そんな簡単に決めて大丈夫なのか?」
ちょっと心配になる。
「大丈夫。戦術顧問は私だからね」
メリッタ先生は胸を張る。
「それに……ここ数日間だけど、みんなの能力は評価しているつもりだよ。特に……君に関してはね!」
メリッタ先生はオレを指差した。
「かいかぶりすぎですよ」
オレはやんわりと矛先をそらす。
「いいや、そんな事はないよ。その気になれば君は……」
メリッタ先生は言葉を切った。
「いえ……個人の詮索はマナー違反ね」
人をドラゴン級の睡眠薬で眠らせた挙げ句、鎖で拘束したマッドな先生はなんと人間らしい常識的な判断をした。
「後で個人的に調べるから大丈夫……ね♡」
ウインク一つで周囲の空気が一変する。
オレの膝にのっていたアメリア先生はオレの腕をぎゅっとつねってくる。
「私をその気にさせた君が悪いんだぞ」
メリッタ先生、その言葉は反則です。
彼女に色々と搾り取られそうだ。
夕食後。オレの部屋に集まり全員でのミーティングが始まった。
ミーシャ、アンナ、マヤ、アープル。
システィーナ先生にアメリア先生。そして……メリッタ先生だ。
魔法技術大会の戦術顧問ということなのでいても当然なのだが、なぜかオレの隣にちゃっかりと座っています。めっちゃ密着しております。
全員の目が怖いです。
以上。現場からの中継でした。
「競技内容に関しては私から説明させてもらいます」
メリッタ先生が羊皮紙に競技内容を書き出していく。
――――――――――
【競技内容】
魔術競技大会(マギア・カレーラ)
魔法の威力・技術・精度を競う
※戦闘・拠点防御・拠点攻略を意識した競技がメイン
・風魔法の部 飛行レース(フリーゲン)
※風魔法を使い飛ぶ能力を競う
※目的地までの到達時間
※妨害可
・水魔法の部 氷結演武(ペークシス)
※湖をどれだけ凍らせることができるかを競う
※魔法使用は一度だけ
・火魔法の部 火炎演武(フイアンマ)
※鉄の壁に穴を開ける
※制限時間あり
・土魔法の部 障壁構築(テララ)
※時間内に土壁をどれだけ作ることができるか
※妨害可
・無差別 対人戦闘(コンバーテ)
※5人一組となり四つの陣営で陣地の防衛攻略を行う
※魔具・武器使用可
・無差別 魔獣戦闘(ヤークト)
※魔獣に対する戦闘
※魔具・武器使用可
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「ちなみに全競技合わせて四日間で行われます」
えーと、これって学園祭の余興だよね。
ボリュームありすぎ。
これだけ独立させて、普通に大会にすればいいのに。
「最近は国内外を問わず、この魔法技術大会を目当てに学園を訪れる者も多い。特に娯楽に飢えた貴族などがメインだな」
システィーナ先生が補足の説明をしてくれた。
メリッタ先生の反対側に座っております。胸を押し付けてきております。圧力が半端ないです。これは圧力というよりも一種の暴力です。
現場からは以上です。
アンナとミーシャがむすーっとしている。
君たちとは昨晩楽しんだじゃないですか。
えっ? そうじゃない? くっつき過ぎ?
「まずはこの飛行レースですが……」
アメリア先生がなんとひざに座ってきた。
「アメリア……先生、ずるい!」
マヤが声を上げた。
「ふふ~ん。こういうのは早い者勝ちですよ!」
アメリア先生はオレの膝の上でうれしそうに笑う。
子供か!
ちょっと可愛かったので、胸を揉んであげよう。
「あん♡」
アメリア先生は気持ちよさそうに小さく喘ぐ。
「と……とにかく、飛行レースに関しては、私が説明します」
さわさわ、もみもみ。
アメリア先生の胸って可愛くて素敵です。
「飛行に関しては……風魔法を中心に行われます。目的地にいかに早く着くかがポイントです」
この魔法世界、どういうわけか「飛行魔法」というものがない。どこかのポッターさんの世界のようにホウキで空を飛ぶことはできないそうなのだ。
(推測。重力に関する魔法が発見されていないからだと推測されます)
地水火風、光と闇の六大属性に重力は含まれていない。含まれていないのか発見されていないだけなのかはまだ不明だが、物体を浮かせるということはできないということだった。
なので、飛行レースは当然……
「飛行レースではいかに早く遠くに打ち出せるかが重要です」
そうなのだ。これってはっきり言って人間砲弾! 風の防御魔法を張り風の力で無理やりに飛ぶ……撃ち出す!
めちゃくちゃ強引な方法だった。
「例えば……柱を投げてそれに飛び乗って移動するってのは……?」
確かそんな飛び方があったような。
「なんですかそれは?」
メリッタ先生の冷たい視線。
いや、桃桃さんがそうやって空を飛んでいたんですよ――漫画ですが何か?
(報告。物理的に考えてもそのような飛行方法は不可能だと思われます)
ですよね。それだけの力があったら普通に脚力だけで飛んだ方がよさそうだしね。
知ってました。ちょっとロマンを感じて語ってみただけです。
「もう、ノゾミ君って子供みたい♡」
な、なんだと!
幼女先生に馬鹿にされたじゃないですか。
悔しいから服の中に手を入れてしまえ。
「やん♡ まだ……ダメです♡」
悶えながらそれでも健気に耐える。
ふふふ、どこまで我慢できるかな……
さくらんぼを発見しました。速やかに回収します。
「あん♡ まだ説明の……途中だから♡」
悶えるアメリアはまるでお人形さんのようだった。
自らオレの前に現れるのが悪いのだよ。そう、オレは悪くない。
「飛行は……風魔法が中心となります♡」
おや、さくらんぼの周りをクリクリすると弱いみたいです。弱点発見であります。
持ち上げて飛ばすとなれば風魔法が最適だろう。しかし、人間砲弾とはファンタジーなのかアナログなのか分からない。
「この中で、風魔法が得意な者は?」
魔法使いは基本的に一人一属性だ。得手不得手ということもあるが、問題はその個人についた属性にもよる。つまりは精霊の加護があるかどうかだ。これは生まれつきその本人に備わったものなので後天的に取得することは難しい。
「私、風魔法が得意……です!」
マヤが手を上げた。初等部とはいえ階級はシルバー問題はない。あるとすれば年齢だろうが、そもそも年齢の基準とかあるものなのか?
「そうね。マヤさんなら問題ないでしょう」
メリッタ先生はあっさりと承諾してくれた。
「そんな簡単に決めて大丈夫なのか?」
ちょっと心配になる。
「大丈夫。戦術顧問は私だからね」
メリッタ先生は胸を張る。
「それに……ここ数日間だけど、みんなの能力は評価しているつもりだよ。特に……君に関してはね!」
メリッタ先生はオレを指差した。
「かいかぶりすぎですよ」
オレはやんわりと矛先をそらす。
「いいや、そんな事はないよ。その気になれば君は……」
メリッタ先生は言葉を切った。
「いえ……個人の詮索はマナー違反ね」
人をドラゴン級の睡眠薬で眠らせた挙げ句、鎖で拘束したマッドな先生はなんと人間らしい常識的な判断をした。
「後で個人的に調べるから大丈夫……ね♡」
ウインク一つで周囲の空気が一変する。
オレの膝にのっていたアメリア先生はオレの腕をぎゅっとつねってくる。
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メリッタ先生、その言葉は反則です。
彼女に色々と搾り取られそうだ。
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