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第二章「魔法学園の劣等生 入学編」
第95話「水の民」
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◆ ◆ ◆ ◆
入学式から既に一ヶ月が経過していた。
魔術競技大会も目前に迫り選手に選ばれた者たちにも緊張が見られ始めた。
入学後、初めはぎこちなかった生徒達もだんだんと学園の空気に馴染んでいる。オレたちも大した調査の進展もないままに、この生活に埋没していた。
しかし、変わらない風景というものも存在する。
朝食会場。
「おはようございます。ノゾミ様!」
「おはようございます」
ミーシャとアンナがオレの両隣に座った。
「お兄ちゃんおはよう!」
「おはようございます。お兄さん」
マヤもアープルも朝から元気だ。二人はオレの前の席に座る。
「ノゾミ君。おはようございます」
「今日もあなたの周りはにぎやかだな」
アメリア先生とシスティーナ先生がそれぞれ席につく。
「おはよう」
二人に続くようにメリッタ先生も席についた。
「段々と講師の比率が高くなってきてないか?」
こちらが五人で先生が三人。最初はシスティーナだけだったということを考えれば三倍に増えたことになる。
「そうですね。ノゾミ様が大人しくしていればいいんじゃないですか」
何を言っているんだこの竜人巫女メイドは?
オレは振りかかってくる火の粉を丁寧に拾っているだけだ。
「最近では図書館だけでなく植物園にも通っているみたいですが……」
おおっと、とんだ横槍だぜ。
「お兄さんと植物のけんきゅーをしているだけです」
アープルが嬉しそうに胸を張る。
そうなのだ。最近はアメリア先生との【図書館 de 個人レッスン】だけでなく、メリッタ先生&アープルと【植物園 de グループ研究所】を行っているのだ。
「うん。樹人族と植物の関係は非常に興味深いです。特に交配に関して!種を残すということに関しての生命の神秘!」
メリッタ先生の眼鏡がキラリと光る。
「先生の育てた植物は本当にすごいんですよ」
アープルも瞳をキラキラと輝かせる。二人とも相性バッチリだ。アープルはメリッタ先生を心底尊敬しているらしい。先日、実験中に改良型の食虫植物に服を溶かされ全裸にされたことは記憶から消しているらしい。
アープルには「植物操作」についてのレクチャーをお願いしていた。植物と意思を通じさせることによって、植物を意のままに操ることができる能力だ。メリッタ先生もこの能力については興味があるらしく快く実験に付き合ってくれていた。
特に蔓を操る実験では、二人は非常に良い餌食……ではなく被験体として、じっくりたっぷりとその身体の隅々まで……いや、操作の練習台になってもらっている。
最近は服を脱がすのもかなり上手くなりました。
「お兄さんの植物操作のテクニックは見ていて本当に惚れ惚れしてしまいます♡」
アープルの瞳は完全に恋する乙女だ。
「縛られて一枚ずつ脱がされたり……大事なところをいっぱいイジられたり♡」
メリッタ先生の瞳はちょっとアブノーマルな輝き。ちょっと変な方向に向かってしまったが、仕方ない。今後もオレの趣向に合わせて楽しむとしよう。
二人のおかげでオレの能力はかなりレベルアップした。
分身体も三体までなら増やせるようになっていた。これで大人数でも大丈夫だ。
しかしこの分身体なぜだか個性が出始めた様子で、それについては次回説明しようと思う。
魔術競技大会に向けて予備も含めて四十名の選手が選ばれた。各競技に五人。六つの競技なので選手自体は合計三十名。まあ、掛け持ちでオレが二つの競技出たりとあるが、予備まで入れての数字だ。にメリッタ先生が大会当日まで全員のサポートを行う。
◆ ◆ ◆ ◆
夕方、オレはメリッタ先生と一緒に湖に向かった。水魔法の部、氷結演武(ペークシス)の練習のためだ。
「君の実力は申し分ないわね。このまま本番でも頑張ってくれれば、私達の優勝は間違いないでしょう」
メリッタ先生は嬉しそうだ。もしかしたら、今夜はいっぱいサービスしてくれるかも知れない。
「しかし、問題は……彼女……かな」
ガキン!
オレたちのはるか前方、氷の柱が湖の中央に立ち上がる。水魔法による凍結。魔法の魔法陣構築、術の構築と問題ない。しかし、その範囲が問題だった。
「本来の彼女の力なら、この程度ではないはずなんだけど……」
メリッタ先生の心配はもっともだった。
術者――彼女の名はセレス、魚人族の娘だ。
魚人とはいえ、人形種としてこの学園に入学している以上魔法使いだ。ランクはシルバー。実力としても申し分ない。
「私の力になにか文句でもあのか?」
セレスがこちらを睨んできた。出会ってからずっとこうなのだ。この状態がかれこれ一ヶ月近く続いている。彼女の魔法はどういうわけか威力にムラがあった。おそらくはメンタル的な問題なのだろうが、残念ながら彼女にはオレ達の言葉を素直に受け入れる気がないようなのだ。
「セレス……」
メリッタ先生が声をかけようとするが、セレスはそのままどこかへと行ってしまった。
「彼女のコンディションがバッチリであれば、大会の優勝も間違いないんですけどね」
メリッタ先生がため息混じりにつぶやいた。
入学式から既に一ヶ月が経過していた。
魔術競技大会も目前に迫り選手に選ばれた者たちにも緊張が見られ始めた。
入学後、初めはぎこちなかった生徒達もだんだんと学園の空気に馴染んでいる。オレたちも大した調査の進展もないままに、この生活に埋没していた。
しかし、変わらない風景というものも存在する。
朝食会場。
「おはようございます。ノゾミ様!」
「おはようございます」
ミーシャとアンナがオレの両隣に座った。
「お兄ちゃんおはよう!」
「おはようございます。お兄さん」
マヤもアープルも朝から元気だ。二人はオレの前の席に座る。
「ノゾミ君。おはようございます」
「今日もあなたの周りはにぎやかだな」
アメリア先生とシスティーナ先生がそれぞれ席につく。
「おはよう」
二人に続くようにメリッタ先生も席についた。
「段々と講師の比率が高くなってきてないか?」
こちらが五人で先生が三人。最初はシスティーナだけだったということを考えれば三倍に増えたことになる。
「そうですね。ノゾミ様が大人しくしていればいいんじゃないですか」
何を言っているんだこの竜人巫女メイドは?
オレは振りかかってくる火の粉を丁寧に拾っているだけだ。
「最近では図書館だけでなく植物園にも通っているみたいですが……」
おおっと、とんだ横槍だぜ。
「お兄さんと植物のけんきゅーをしているだけです」
アープルが嬉しそうに胸を張る。
そうなのだ。最近はアメリア先生との【図書館 de 個人レッスン】だけでなく、メリッタ先生&アープルと【植物園 de グループ研究所】を行っているのだ。
「うん。樹人族と植物の関係は非常に興味深いです。特に交配に関して!種を残すということに関しての生命の神秘!」
メリッタ先生の眼鏡がキラリと光る。
「先生の育てた植物は本当にすごいんですよ」
アープルも瞳をキラキラと輝かせる。二人とも相性バッチリだ。アープルはメリッタ先生を心底尊敬しているらしい。先日、実験中に改良型の食虫植物に服を溶かされ全裸にされたことは記憶から消しているらしい。
アープルには「植物操作」についてのレクチャーをお願いしていた。植物と意思を通じさせることによって、植物を意のままに操ることができる能力だ。メリッタ先生もこの能力については興味があるらしく快く実験に付き合ってくれていた。
特に蔓を操る実験では、二人は非常に良い餌食……ではなく被験体として、じっくりたっぷりとその身体の隅々まで……いや、操作の練習台になってもらっている。
最近は服を脱がすのもかなり上手くなりました。
「お兄さんの植物操作のテクニックは見ていて本当に惚れ惚れしてしまいます♡」
アープルの瞳は完全に恋する乙女だ。
「縛られて一枚ずつ脱がされたり……大事なところをいっぱいイジられたり♡」
メリッタ先生の瞳はちょっとアブノーマルな輝き。ちょっと変な方向に向かってしまったが、仕方ない。今後もオレの趣向に合わせて楽しむとしよう。
二人のおかげでオレの能力はかなりレベルアップした。
分身体も三体までなら増やせるようになっていた。これで大人数でも大丈夫だ。
しかしこの分身体なぜだか個性が出始めた様子で、それについては次回説明しようと思う。
魔術競技大会に向けて予備も含めて四十名の選手が選ばれた。各競技に五人。六つの競技なので選手自体は合計三十名。まあ、掛け持ちでオレが二つの競技出たりとあるが、予備まで入れての数字だ。にメリッタ先生が大会当日まで全員のサポートを行う。
◆ ◆ ◆ ◆
夕方、オレはメリッタ先生と一緒に湖に向かった。水魔法の部、氷結演武(ペークシス)の練習のためだ。
「君の実力は申し分ないわね。このまま本番でも頑張ってくれれば、私達の優勝は間違いないでしょう」
メリッタ先生は嬉しそうだ。もしかしたら、今夜はいっぱいサービスしてくれるかも知れない。
「しかし、問題は……彼女……かな」
ガキン!
オレたちのはるか前方、氷の柱が湖の中央に立ち上がる。水魔法による凍結。魔法の魔法陣構築、術の構築と問題ない。しかし、その範囲が問題だった。
「本来の彼女の力なら、この程度ではないはずなんだけど……」
メリッタ先生の心配はもっともだった。
術者――彼女の名はセレス、魚人族の娘だ。
魚人とはいえ、人形種としてこの学園に入学している以上魔法使いだ。ランクはシルバー。実力としても申し分ない。
「私の力になにか文句でもあのか?」
セレスがこちらを睨んできた。出会ってからずっとこうなのだ。この状態がかれこれ一ヶ月近く続いている。彼女の魔法はどういうわけか威力にムラがあった。おそらくはメンタル的な問題なのだろうが、残念ながら彼女にはオレ達の言葉を素直に受け入れる気がないようなのだ。
「セレス……」
メリッタ先生が声をかけようとするが、セレスはそのままどこかへと行ってしまった。
「彼女のコンディションがバッチリであれば、大会の優勝も間違いないんですけどね」
メリッタ先生がため息混じりにつぶやいた。
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