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第三章「魔法学園の劣等生 魔法技術大会編」
第116話「魔法学園祭 ⑥ 属性魔法と精霊魔法」 ※イラストあり〼
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アメリアが演台に立つと講堂内にどよめきが起こった。と同時に困惑の声が上がる。
「衣装は?」
「普通の格好だ……でも、それもいい」
「本日はお忙しい中お集まりいただき誠にありがとうございます」
アメリアが一礼すると、周囲からため息が漏れた。さすがはアメリア、そこに立つだけで周囲を虜にしている。何かのスキルか?
(報告。そのような兆候は検知されていません)
冗談です。
「では、早速講演に入りたいと思いますが、その前に!」
アメリアがその場で一回転する。
アメリアが変身した。文字通り瞬間の衣替えだ。
今までの普通の講師用の魔法衣から【華】をイメージした衣に一瞬で着替えたのだ。
その場で歓声が上がった。
奇声を上げる者、歓喜のあまり泣き出す者、卒倒する者等々……会場は一時大混乱となる。
アメリア自身も周囲の反応の大きさに驚きを隠せないでいた。どいうか、ドン引きしている。
行ったのはワームホールを使った転移でも、魔法でもない。単純な手品だ。
あらかじめ脱ぎやすいように細工していた魔法衣を身体を回転させる時に脱ぎ捨てたという、タネを明かせば簡単なトリックだった。
しかし、効果は絶大だった。
なまじ魔法などという超常現象を扱っているが故に、それを用いない技術に関しての熟練があまりない。地球には魔法などという力はなかった。故に、その力を生み出そうと……その力に近づこうと一一様々な努力を行った。錬金術や不老不死の薬の研究などがその最たるものだ。その結果、副産物として科学技術の向上や薬学の向上といった人類の技術向上につながったのだ。
以前、アメリアに簡単なコインマジックを見せた時の驚きようでオレはそれを確信した。
この世界には手品(マジック)がない。魔法(マジック)があるか故に手品(マジック)がないのだ。
「魔法……いや、呪文詠唱も何もなかったぞ」
「魔法衣に何か魔法を仕込んでいたのか?」
「今までにない魔法だ!」
「まさか、新魔法!?」
聴衆は大いに盛り上がっていた。
ここで種明かしをしてもいいのだが、それでは面白くない。やはりタネがわからないからこそ面白いのだ。
「では、講義に移りたいと思います」
喧騒をそのままにアメリアの講演が始まる。
内容としては、属性魔法についての考察だった。
すべての魔法には属性がありそれらは人それぞれによって異なる。二種類持つ者は稀であり。それ以上となると伝説上の存在と言われるほどだ。
「属性魔法以上に習得が困難なものがあります」
アメリアは一旦言葉を切った。彼女と目が合う。目で頷かれたような気がした。
アメリアは両手を差し出す。
彼女の両手の間に風が舞った。
「風よ!」
彼女の声に応えるように、その目の前に半透明の少女が現れた。
「風の精霊。シルフです」
「せ、精霊!?」
「これが……精霊魔法です」
講堂内が歓声に包まれた。
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