【セックス&マジック】 魔法の発達した未開拓惑星に到着しました!スキル【魅了】で女の子たちをくわしく調査♡します

須賀和弥

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第三章「魔法学園の劣等生 魔法技術大会編」

第122話「魔法技術大会 開会式と第三皇女 ③」

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「ガハハハ! 息子よ。そういうことだからとりあえず死んどけ!」

 バージル卿は容赦ない。まあ、そんな性格なのは知っていたけど。

「ちょっと、サラちゃん!」

 アメリアは慌てたようにお姫様に駆け寄っていく。

「騙されちゃ駄目よアメリア!」

 お姫様はアメリアをかばうように前に出た。

「この男には国家反逆罪の容疑もかかっているんだから!」

 おいおい……いくらなんでもそれって冤罪なんじゃないか。
 オレには身に覚えがないんですが……そもそもオレが国家に仇名すとでも?
 ブロンズのオレに? 国家反逆? いやいや無理でしょ。

「国家反逆って……何すりゃそんな御大層な容疑がかけられるんだ? オレには身に覚えが……」

「地図だ……」

 マイスター卿がポツリと呟いた。

「え……?」

 地図? そう言えば……以前、マイスター卿に地図を売った気がする。その時はお金もなく、金貨十枚もらってラッキーくらいに思っていたのだが。

「地図は国家機密。それが、今まで見たことのない高い精度のものが現れたのだ!」

 あれってマヤの手描きなんですが……まあ、マザーさんのサポートがなければできないんですけどね。
 えっ、それってもしかして……
 オレはラップ学園長を見た。
 探しているスパイって……もしかして……いや、もしかしなくても……オレ自身の事なの?

「……えっ?」

 アメリアも驚いたようにオレを見ている。
 地図はいわば戦略的な価値でいうと計り知れない価値を持つ。飛行魔法が確立されていないこの世界では尚の事、より正確な地図を持つことは戦略的にもかなり有利になるのだ。
 当時のオレはその事を失念していた。いや、今でも正確な地図が当たり前だった頃の考えが根底にあるのだ。

「つまりは……オレは何も知らないままに……ずっといない犯人を探していたと?」

 とんだ茶番だ。実はオレが犯人でした! みたいな。

「……ってか……くだらない……そんな事、直接オレに聞けばいいだろ……」

 回りくどいことなどせずに、捕まえるなりして尋問すればいいのだ。

「バージル卿の言がなければそうしていた」

 お姫様はバージル卿を見つめる。
 おや、魔人族のバージル卿は敵ばかりのようなイメージだったが、ここではそうでもないようだ。

「ふん。オレは自分のカンを信じたまでだ」

 ぶっきらぼうだが、バージル卿のオレを見る目は揺るぎない。
 やばい。オレ……親父のこと好きになっちゃうかも♡

「……なんだ……気持ち悪い!」

 失礼な! オレの愛のこもった眼差しを身震いして避けるとか……ないわー。

「まあ、冗談はさておき」

 お姫様は一旦言葉を切った。
 アルシアータ国の第三皇女、サラクニークルス・ディ・アルシアータ姫。冗談で「死刑」を宣告できる女。この国の将来は暗いぞ!

「ノゾミ……お前はこの地図についてどこまで知っている?」

 全員の視線がオレに集中する。
 ここまでくれば隠し通せるものでもない。どうせバレているのだ。ここは正直に話して誤解を解くしかない。

「地図を描いたのは、妹のマヤだ」

 オレは正直に話をした。オレの言葉に周囲がざわめく。

「あの少女が!? まさか!」

「あれ程の地図をどうやって……一人で描いたというのか?」

「おそらく……国の総力を上げてもあれ程の地図は作れませんぞ……」

「嘘をつくな! あれ程のものをあんな小娘が描けるはずなどない!」

 ロイマール卿が吠えた。こいつオレのことを目の敵にしてやがる。息子が息子なら親も親だな。
 お姫様は視線で全員を静かにさせると続きを語るようにと促す。

「どうやって地図を描いたのだ?」

「手」

「……は?」

 手で描くしかないだろ。

「質問を変える。他に地図を描ける者はいるのか?」

 質問がしつこい。
 そろそろ面倒くさくなってきた。

「地図ならオレでも描ける」

「なんと!?」

 ラップ学園長が驚きの声を上げる。
 
「ノゾミ君。そんなこともできるの!」

 アメリアの驚きの声。彼女はオレの能力をある程度は把握していた。それでも地図の話はほとんどしていない。

「ふん。オレの息子に不可能はない」

 バージル卿は鼻高々だ。

「どこまでもとぼけたことを……描けるというのならば見せてもらおうではないか!」

 お姫様が怒気も露わに言う。

「いかにして描くか、この場で見せてみろ!」

「もし描けたら?」

「なに?」

「もしオレに地図が描けたらどうする?」

 オレの言葉にお姫様はさらに怒りをあらわにした。アメリアは顔面蒼白になりながらも事の成り行きを見守っている。

「ふん。できるはずなどない!」

 お姫様は激オコ中だ。

「よかろう。お前がもし一人で地図を描けたのなら……今回の死刑宣告を撤廃し、無罪放免にしてやろう」

 えっ、さっき「冗談はさておき」って言わなかった? 死刑は冗談に含まれてなったの!?

「それだけじゃ不足だな」

「なに?」

「オレが地図を描けたならアメリアとシスティーナを貰う!」

「ななななななんじゃとぉ!」

「ノゾミ……やはりあの場で殺してこくべきだったか!」

 ラップ学園長とマイスター卿がこちらを睨みつけた。
 いや、この状況ってこちらは明らかに被害者なんですけど。当然の権利を主張しただけなんですけど。

「私が……正式にノゾミの性奴隷に♡」

 システィーナさん。オレはそこまで言ってない。

「あん♡ これから毎晩あんな事やこんな事をされてしまうのね♡」

 アメリアさん。お静かに!

「お、お前というやつは……性欲の権化だな!」

 あの……オレって悪者?

「こっちは命がけなんだ。それくらいのご褒美がないと命なんて掛けられないね」

「ふん。ハッタリを!」

 お姫様はどこまでも強気です。

「もし描けなかったら、お前は一生牢獄暮らしだ!」

「ガハハハハハ! 一生タダ飯が食えるぞ!」

「姫様、この男に最も重い罰を!」

 殴っていいですかロイマール卿?

「別に構わない」

 オレは不敵に笑う。

「それで……どれくらいの時間が必要だ? 一週間までなら待ってやるぞ。もちろん。監視付きだがな」

 姫様がニヤリと笑う。
 アホか。そんなに時間は必要ない。

「三分だ」

「なに?」

「もうすぐ、マヤの競技が始まるんだ」

 そろそろスタートする。こんな茶番に時間を取られすぎた。
 オレは羊皮紙を取り出す。ついでにペンを取り出した。

「な、何もない空間から羊皮紙が!?」

「あれはなんだ……羽根ペンではないのか?」

 外野がうるさい。
 マザーとのリンク開始。周辺地域の地形をサーチ。

(確認。周囲一〇〇キロメートルの地形情報をサーチ完了)

 準備完了。
 それでは、マザーさんお願いします。

(了解。地図を作画します)

「ななななななななな!!」

「こんなことが……こんなことが……!」

「なにが……起こっているのだ……!?」

 オレの手が正確無比に動く。倍速再生のようにまたたく間に地図が描かれていく。

「お前は……何者なんだ……」

 その場にいる全員が……描かれていく地図をただ呆然と見つめていた。以前は書けなかった地名も合わせて描いていく。

 きっちり三分後。

 セービル魔法学園を中心とした周囲一〇〇キロメートルの地図が完成した。

「さあ、これが地図だ。調べたきゃ調べてみろ」

 オレは部屋の扉へと向かう。もうここにはいたくなかった。

「オレはマヤのところに行く。アメリア、システィーナ行くぞ」

 アメリアとシスティーナがオレに従う。
 誰も止める者はなかった。

「行ってこいバカ息子。こいつらはオレが見ておいてやる」

「ああ、頼んだぜ。親父」

 オレは来賓室を後にした。
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