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第四章「カルネアデス編」
第228.5話 039「if-story タニア①」
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今回は、かなり設定をいじっております。
本編の世界線とは完全に独立しております。
◆ ◆ ◆ ◆
「パンパカパーン! 人類は滅亡しました!」
春一番、開口一番、朝一番、おはようのあいさつの前に嬉しそうなタニアの第一声がそれだった。
そうかそうか。
人類は滅亡したのか……
「なんやてぇ~!」
焼きたてのパン屋の突っ込み役かオレは。
いや、人類っていきなり滅亡しちゃうもんなのか。
ほら、映画や小説、アニメなんかではよくある設定ではあるのだが。
せめてパンデミックとか、化学兵器工場からゾンビが湧き出るとか、宇宙人が攻めてくるとか……色々あるじゃん。
「まあ、細かいことはどうでもいいんだ」
人類滅亡は「細かいこと」なのか?
タニアの認識レベルはよく分からないが、とりあえずそういうことなのだろう。
「ノゾミン、それよりもっと大事な話があるんだ」
なんだなんだ。人類滅亡よりも大事な話なんだろうな。
「朝食用のパンがなくなっているんだ」
そうか。
「いやぁ~、頭ぐりぐりしないで!」
ここか、ここがええんか。
しばらく、タニアの頭をオレの必殺技【桜島ゲンコツ】(※人差し指の下に親指を差し込みゲンコツにしたもの非常に痛い。鹿児島の活火山【桜島】にその形が似ていることからその名がついた……諸説あり)でぐりぐりしているうちにだんだんと落ち着いてくる。
そうか、タニアはオレを落ち着かせるためにウエットに富んだジョークをかましてくれたのだ。
人類滅亡と聞いてオレは気が動転してしまっていたらしい。
まあ、目覚めたら惑星調査に派遣されていました! よりはだいぶ話が分かりやすい。
「ふう……すまない。お前のおかげで落ち着くことができた」
「え? そうなの?」
タニアは不思議そうな顔だ。彼女は本気で朝食のパンのことしか考えていなかったようだ。
とにかく落ち着こう。
タニアの言う通り人類が滅亡しているというのであれば本当なのかどうか確認をしないといけない。
「タニア、お前の言葉を信じないわけじゃないが……本当なのかどうか、もしくは生存者がいないかどうかを確認しないといけない」
「そんなこと言って……ボクを人気のないところに引きずり込んでハレンチなことをするつもりでしょう」
タニアの言が正しいのなら、今現時点で世界中が人気のない場所になっているんだが……しかもハレンチ……って、その言葉がすでに破廉恥だ。
それともオレがすでにおかしいのか。
実はタニアの方がまともでオレが変なのか。
いかん。冷静になれオレ!
オレがうんうんと悩んでいるとタニアは何を納得したのか「はは~ん、なるほど」と一人納得していた。
「もお、しょうがないなあ……」
タニアはそう言って、服を脱ぎだす。
シャツを脱ぐとプルンと白い果実が目の前に現れる。
「……何をしているんだ?」
何が「しょうがない」のだろうか。なぜ彼女は服を脱いでいるのだろうか。
「ノゾミンが街中でボクを襲わないように、今ここでボクが慰めてあげようと思ってね♡」
うん。意味わからん。
タニアの行動原理は意味不明だ。
襲われないように今のうちに襲わせておくというのだろうか。
いや、非常事態だし襲わないけど。
「ノゾミン……一回だけだからね。ボクノゾミンのためなら……我慢するから……だから乱暴にしないでね」
え? なんでオレが無理矢理襲うみたいな流れになってんの?
「私……ハジメテだから、優しくしてね♡」
こいつ、自分勝手にストーリー作りやがった。
もう好きにしてください。
これはあれだな、タニア自身がそうして欲しいと――そういうことだな。
仕方ない。タニアも人類が滅亡して気分がふさぎ込んでいるんだろう。ここは人助けだと思って一肌脱いでやりますか。
もう一度言う。これは人助けだ。
「分かった……それじゃあ、お望みどおりに!」
オレの言葉にタニアは嬉しそうに頷く。
「うん。よろしくノゾミン!」
なんだ。結局タニアがしたかっただけじゃないか。
本編の世界線とは完全に独立しております。
◆ ◆ ◆ ◆
「パンパカパーン! 人類は滅亡しました!」
春一番、開口一番、朝一番、おはようのあいさつの前に嬉しそうなタニアの第一声がそれだった。
そうかそうか。
人類は滅亡したのか……
「なんやてぇ~!」
焼きたてのパン屋の突っ込み役かオレは。
いや、人類っていきなり滅亡しちゃうもんなのか。
ほら、映画や小説、アニメなんかではよくある設定ではあるのだが。
せめてパンデミックとか、化学兵器工場からゾンビが湧き出るとか、宇宙人が攻めてくるとか……色々あるじゃん。
「まあ、細かいことはどうでもいいんだ」
人類滅亡は「細かいこと」なのか?
タニアの認識レベルはよく分からないが、とりあえずそういうことなのだろう。
「ノゾミン、それよりもっと大事な話があるんだ」
なんだなんだ。人類滅亡よりも大事な話なんだろうな。
「朝食用のパンがなくなっているんだ」
そうか。
「いやぁ~、頭ぐりぐりしないで!」
ここか、ここがええんか。
しばらく、タニアの頭をオレの必殺技【桜島ゲンコツ】(※人差し指の下に親指を差し込みゲンコツにしたもの非常に痛い。鹿児島の活火山【桜島】にその形が似ていることからその名がついた……諸説あり)でぐりぐりしているうちにだんだんと落ち着いてくる。
そうか、タニアはオレを落ち着かせるためにウエットに富んだジョークをかましてくれたのだ。
人類滅亡と聞いてオレは気が動転してしまっていたらしい。
まあ、目覚めたら惑星調査に派遣されていました! よりはだいぶ話が分かりやすい。
「ふう……すまない。お前のおかげで落ち着くことができた」
「え? そうなの?」
タニアは不思議そうな顔だ。彼女は本気で朝食のパンのことしか考えていなかったようだ。
とにかく落ち着こう。
タニアの言う通り人類が滅亡しているというのであれば本当なのかどうか確認をしないといけない。
「タニア、お前の言葉を信じないわけじゃないが……本当なのかどうか、もしくは生存者がいないかどうかを確認しないといけない」
「そんなこと言って……ボクを人気のないところに引きずり込んでハレンチなことをするつもりでしょう」
タニアの言が正しいのなら、今現時点で世界中が人気のない場所になっているんだが……しかもハレンチ……って、その言葉がすでに破廉恥だ。
それともオレがすでにおかしいのか。
実はタニアの方がまともでオレが変なのか。
いかん。冷静になれオレ!
オレがうんうんと悩んでいるとタニアは何を納得したのか「はは~ん、なるほど」と一人納得していた。
「もお、しょうがないなあ……」
タニアはそう言って、服を脱ぎだす。
シャツを脱ぐとプルンと白い果実が目の前に現れる。
「……何をしているんだ?」
何が「しょうがない」のだろうか。なぜ彼女は服を脱いでいるのだろうか。
「ノゾミンが街中でボクを襲わないように、今ここでボクが慰めてあげようと思ってね♡」
うん。意味わからん。
タニアの行動原理は意味不明だ。
襲われないように今のうちに襲わせておくというのだろうか。
いや、非常事態だし襲わないけど。
「ノゾミン……一回だけだからね。ボクノゾミンのためなら……我慢するから……だから乱暴にしないでね」
え? なんでオレが無理矢理襲うみたいな流れになってんの?
「私……ハジメテだから、優しくしてね♡」
こいつ、自分勝手にストーリー作りやがった。
もう好きにしてください。
これはあれだな、タニア自身がそうして欲しいと――そういうことだな。
仕方ない。タニアも人類が滅亡して気分がふさぎ込んでいるんだろう。ここは人助けだと思って一肌脱いでやりますか。
もう一度言う。これは人助けだ。
「分かった……それじゃあ、お望みどおりに!」
オレの言葉にタニアは嬉しそうに頷く。
「うん。よろしくノゾミン!」
なんだ。結局タニアがしたかっただけじゃないか。
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