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銀狐の章
第033話「風呂争奪戦」
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夕食後はまったりと過ごすことになった。
といっても、それぞれ順番にお風呂に入るためだ。
ここでは、各自それぞれに入るということで意見を統一する。
三人同時はそもそも論外。シェンとあーちゃん先輩が文句を言ったがここはオレの意見を通させてもらう。
第一オレが落ち着かねえ。
シェンならともかくあーちゃん先輩とか何をしでかすか分からない。
シェンとあーちゃん先輩も危険だ。
なにせ、あーちゃん先輩はシェンも守備範囲に入っているらしいし。つくずくストライクゾーンの広い女である。
「一番風呂はモー君に譲るわ」
ひらひらと手を振ってあーちゃん先輩。
なんでオレが許可をもらっての一番風呂なのかいまいち理解に苦しむが、今はおとなしく従っておこう。
――これが……共同生活……
同棲……と考えるからおかしなことになるのだ。
これをシェアハウスだと思えば納得できる。いや、そう納得することにする。
「それじゃ、先に入らせてもらうな」
二人が落ち着いているうちに入らせてもらおう。
オレが立ち上がるとすっと音もなく先輩も立ち上がった。
「さて……と」
がしっ!
ゆっくりと立ち上がったあーちゃん先輩の腕をシェンが素早くつかんだ。
「どうしたのかなシェンちゃん?」
ギギギギとあーちゃん先輩の顔がシェンの方を向く。
「小娘、どこに行くのじゃ?」
「ちょっと、お花を摘みに……」
「ほほう。花摘みとな……」
シェンは手を放さない。
「ち、ちょっと……その手を放してくれないかしら」
「残念じゃのう。今この手は呪いによって動かなくなってしまったのじゃ」
シェンはぎっちりとあーちゃん先輩と手をつないだまま離れようとしない。
「いやいや、ちょっとここから離れるだけだから」
「何を言うておる。お主を一人にはさせんぞ!」
シェンががっしりとあーちゃん先輩に抱きついた。
「シェンちゃん。あなたの気持ちには後でゆっくり応えてあげるから、今はステイ!ステイよ!」
「お主様以外のステイはなしじゃ!」
二人は仲良しだ。この間にオレは風呂場に逃げよう。
「お主様、ここは我様に任せて先に行くのじゃ!」
この場面でそのセリフを聞くとは思わなかったよ。
「任せた!お前の雄姿、オレは忘れねえぜ!」
「嗚呼、お主様!」
「さらばだ。シェン!」
「嗚呼、モー君!」
何やってんだオレは……そう思う気持ちをぐっと抑えながらオレは風呂に入ることにした。
□■□■□■□■用語解説□■□■□■□■
【お花を摘みに】
意味としては女性が用を足すときに使う言葉。男性の場合は「キジを撃ちに行く」と言うらしい。
どこかの売り場では「2番、入ります!」と言っていた。
とにかく知っている人は知っているので、あまり大きな声で言わないで欲しいものだ。特に食品売り場とかでは……
【ここは我様に任せて先に行くのじゃ】
「ここはオレが食い止める、お前は先に行け!」人生で一度は行ってみたいセルフだが、未だそのシチュエーションに出会えずにいる。
といっても、それぞれ順番にお風呂に入るためだ。
ここでは、各自それぞれに入るということで意見を統一する。
三人同時はそもそも論外。シェンとあーちゃん先輩が文句を言ったがここはオレの意見を通させてもらう。
第一オレが落ち着かねえ。
シェンならともかくあーちゃん先輩とか何をしでかすか分からない。
シェンとあーちゃん先輩も危険だ。
なにせ、あーちゃん先輩はシェンも守備範囲に入っているらしいし。つくずくストライクゾーンの広い女である。
「一番風呂はモー君に譲るわ」
ひらひらと手を振ってあーちゃん先輩。
なんでオレが許可をもらっての一番風呂なのかいまいち理解に苦しむが、今はおとなしく従っておこう。
――これが……共同生活……
同棲……と考えるからおかしなことになるのだ。
これをシェアハウスだと思えば納得できる。いや、そう納得することにする。
「それじゃ、先に入らせてもらうな」
二人が落ち着いているうちに入らせてもらおう。
オレが立ち上がるとすっと音もなく先輩も立ち上がった。
「さて……と」
がしっ!
ゆっくりと立ち上がったあーちゃん先輩の腕をシェンが素早くつかんだ。
「どうしたのかなシェンちゃん?」
ギギギギとあーちゃん先輩の顔がシェンの方を向く。
「小娘、どこに行くのじゃ?」
「ちょっと、お花を摘みに……」
「ほほう。花摘みとな……」
シェンは手を放さない。
「ち、ちょっと……その手を放してくれないかしら」
「残念じゃのう。今この手は呪いによって動かなくなってしまったのじゃ」
シェンはぎっちりとあーちゃん先輩と手をつないだまま離れようとしない。
「いやいや、ちょっとここから離れるだけだから」
「何を言うておる。お主を一人にはさせんぞ!」
シェンががっしりとあーちゃん先輩に抱きついた。
「シェンちゃん。あなたの気持ちには後でゆっくり応えてあげるから、今はステイ!ステイよ!」
「お主様以外のステイはなしじゃ!」
二人は仲良しだ。この間にオレは風呂場に逃げよう。
「お主様、ここは我様に任せて先に行くのじゃ!」
この場面でそのセリフを聞くとは思わなかったよ。
「任せた!お前の雄姿、オレは忘れねえぜ!」
「嗚呼、お主様!」
「さらばだ。シェン!」
「嗚呼、モー君!」
何やってんだオレは……そう思う気持ちをぐっと抑えながらオレは風呂に入ることにした。
□■□■□■□■用語解説□■□■□■□■
【お花を摘みに】
意味としては女性が用を足すときに使う言葉。男性の場合は「キジを撃ちに行く」と言うらしい。
どこかの売り場では「2番、入ります!」と言っていた。
とにかく知っている人は知っているので、あまり大きな声で言わないで欲しいものだ。特に食品売り場とかでは……
【ここは我様に任せて先に行くのじゃ】
「ここはオレが食い止める、お前は先に行け!」人生で一度は行ってみたいセルフだが、未だそのシチュエーションに出会えずにいる。
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