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銀狐の章
第051話「潜入!研究室 ①」
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午前十一時、大学へ到着。
ターゲット――目視にて確認。
移動手段は電車。駅より徒歩五分、目的の大学へ到着。
ターゲット――大学の正門から校内へ侵入。
侵入に成功。
手と足が左右同時に振られているがそれ以外に問題なし。
「あっ、モッ君だ!おーい!」
ターゲット――同級生(女)に遭遇。
回避行動――方向転換するも先回りされ回避に失敗。
「どうしたの?学校に来るなんて珍しいね、こりゃ雪でも降るのかな?」
「晴れているから……雪は降らない」
ターゲット――回答に成功。
「アハハ、冗談だってば!相変わらずお堅いねモッ君は!」
同級生、ターゲットの回答を柔軟に受け流しターゲットに接触。
馴れ馴れしく腕を組んできた。
排除するか?
――回答保留。
「…………」
ターゲット――思考停止の模様。
「あれ、あーちゃん先輩だ!」
しまった。失敗だ。
ターゲット及び、同級生に気取られてしまった。
「よっ、久しぶり!」
仕方ない。ここは【平常モード】で対応するとしよう。
◆ ◆ ◆ ◆
「久しぶりだね。元気してた?」
私はとびっきりの笑顔で接する。
私の目の前の女性は【水木あやや】モー君の高校時代からの【知り合い】だ。
もう、私のモー君にくっつかないで!という心の声はおくびにも出さない。
「えーっとそちらは……?」
目ざとく私の後ろにいる光ちゃんとシェンちゃんに気付く。
「こちらはモー君の妹さんと」
「どうも初めまして、妹の光です。お兄ちゃんと仲良くしてくれてありがとうございます」
キラキラふんわりとした雰囲気で光ちゃんがあいさつする。
「何この子……天使?」
眩しそうに光ちゃんを見つめる水木あやや。
いや、どちらかって言うと悪魔だよ。マッドでブラコンなシスターだよ。
「じゃあ、こっちのロリッ子、コスプレ美少女は?」
ですよね。やっぱり目立ちますよね。
うまくごまかせるだろうか。
「我様は神狐(シェンフー)と申す!よろしく奉るのじゃ!」
シェンちゃんに空手チョップ!
「ふぉっくす!」
「ほら、最近よくあるじゃない……その、キャラになり切るとかさ……」
「…………へぇ、そういった設定キャラなんだ」
「そうなのよ!」
うまくごまかせそうだ。
「それにしても、よくできてるわね。耳とか尻尾とか……巫女服ってのがいいわね」
私はさりげなくシェンちゃんを小突く。
「ワ、ワタシ、巫女服、大好キ!」
事前の打ち合わせで決めた通りにシェンちゃんも応えている。片言なのが気になるがまあ良しとしよう。
水木あややはちらりとモー君と私を見た後に「ははん」と一人納得したように頷いた。
ちらりと携帯で時間を確認して。
「そろそろゼミの時間だから、また今度ゆっくり紹介してね!」
颯爽とその場を後にする。
「頑張りなよ」と私の耳打ちしていった。
余計なことを!しかしまあ、今度コーヒーでも奢ってやろう。
「モー君大丈夫?」
モー君はしばらく硬直したまま動かない。
「お兄ちゃんにはまだ早かったのかな……」
光ちゃんは心配そうにモー君を見つめていた。
「そそそ、そんなことないさ」
モー君はギギギとパントマイムみたいな動きで再び歩き出した。
ターゲット――目視にて確認。
移動手段は電車。駅より徒歩五分、目的の大学へ到着。
ターゲット――大学の正門から校内へ侵入。
侵入に成功。
手と足が左右同時に振られているがそれ以外に問題なし。
「あっ、モッ君だ!おーい!」
ターゲット――同級生(女)に遭遇。
回避行動――方向転換するも先回りされ回避に失敗。
「どうしたの?学校に来るなんて珍しいね、こりゃ雪でも降るのかな?」
「晴れているから……雪は降らない」
ターゲット――回答に成功。
「アハハ、冗談だってば!相変わらずお堅いねモッ君は!」
同級生、ターゲットの回答を柔軟に受け流しターゲットに接触。
馴れ馴れしく腕を組んできた。
排除するか?
――回答保留。
「…………」
ターゲット――思考停止の模様。
「あれ、あーちゃん先輩だ!」
しまった。失敗だ。
ターゲット及び、同級生に気取られてしまった。
「よっ、久しぶり!」
仕方ない。ここは【平常モード】で対応するとしよう。
◆ ◆ ◆ ◆
「久しぶりだね。元気してた?」
私はとびっきりの笑顔で接する。
私の目の前の女性は【水木あやや】モー君の高校時代からの【知り合い】だ。
もう、私のモー君にくっつかないで!という心の声はおくびにも出さない。
「えーっとそちらは……?」
目ざとく私の後ろにいる光ちゃんとシェンちゃんに気付く。
「こちらはモー君の妹さんと」
「どうも初めまして、妹の光です。お兄ちゃんと仲良くしてくれてありがとうございます」
キラキラふんわりとした雰囲気で光ちゃんがあいさつする。
「何この子……天使?」
眩しそうに光ちゃんを見つめる水木あやや。
いや、どちらかって言うと悪魔だよ。マッドでブラコンなシスターだよ。
「じゃあ、こっちのロリッ子、コスプレ美少女は?」
ですよね。やっぱり目立ちますよね。
うまくごまかせるだろうか。
「我様は神狐(シェンフー)と申す!よろしく奉るのじゃ!」
シェンちゃんに空手チョップ!
「ふぉっくす!」
「ほら、最近よくあるじゃない……その、キャラになり切るとかさ……」
「…………へぇ、そういった設定キャラなんだ」
「そうなのよ!」
うまくごまかせそうだ。
「それにしても、よくできてるわね。耳とか尻尾とか……巫女服ってのがいいわね」
私はさりげなくシェンちゃんを小突く。
「ワ、ワタシ、巫女服、大好キ!」
事前の打ち合わせで決めた通りにシェンちゃんも応えている。片言なのが気になるがまあ良しとしよう。
水木あややはちらりとモー君と私を見た後に「ははん」と一人納得したように頷いた。
ちらりと携帯で時間を確認して。
「そろそろゼミの時間だから、また今度ゆっくり紹介してね!」
颯爽とその場を後にする。
「頑張りなよ」と私の耳打ちしていった。
余計なことを!しかしまあ、今度コーヒーでも奢ってやろう。
「モー君大丈夫?」
モー君はしばらく硬直したまま動かない。
「お兄ちゃんにはまだ早かったのかな……」
光ちゃんは心配そうにモー君を見つめていた。
「そそそ、そんなことないさ」
モー君はギギギとパントマイムみたいな動きで再び歩き出した。
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