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019. サクラ・レッスン(5)
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1年3月~2年6月
***
辛抱強く僕のアナルをほぐしていたレネが、大きく唸り声を上げた。
僕は異物感と圧迫感を感じながら、レネの舌によるペニスへの刺激に翻弄されている。
ぐじゅっとレネが指を三本、僕のアナルから抜いた。
ピシっと音がして、がさがさしている。
薄目を開けて見ると、レネがコンドームの封を切っていた。
手慣れたように彼のペニスにかぶせていた。
真面目に見たのは初めてだ。
あれ、無理だよ。
レネの指が太くても、全然違うじゃないか。
しかし、レネはもう止まらなかった。
「真人…」
濡れたレネの声はぞくぞくする。
レネは僕にキスを落とす。
そして、「行くよ」と低く一言残すと僕の耳元から離れていった。
僕の両足を抱え、奥まったアナルへレネのペニスをあてがった。
僕の身体はこわばった。
きゅっきゅっと先を何度かこすりつけ、冷たいローションを足す。
レネが息を飲む。
「ぐぅぅぅぅぅぅっ!
っっったぁっっっっ!!」
急にめりめりと裂かれる身体。
痛い!
痛い痛い痛い痛い!!!!
やっぱりそんなの入らない!
無理だよ、その大きさ!
痛みのあまり僕は今度は本気で逃げ出そうとする。
が、肩をがっしりとつかまれ、動けない。
「レ、レネっ?
やめっ」
「もう止まらない、って言っただろっ!」
「はああああああああっ!」
本気で僕は叫んだ。
目の前が白くなり、赤くなる。
レネは容赦なく、腰を進める。
めりっと音がする。
涙がこぼれ落ちる。
これまでのレッスンなんて一瞬で吹き飛んでしまった。
身体中が痛みのため力が入り、呼吸も止まったまま。
脂汗が流れ、僕は口をはかはかと開きっぱなし。
「んぐうっ!」
レネも痛いらしくて唸る。
でも、こっちだって、
「いっ、痛っ!
ぐっ、ぐっ、うっ、うっ!」
上がる声は痛みを伝えるだけで。
「はぁっはぁっはぁっはぁっっ!」
ひどい異物感と怖ろしい圧迫感。
それが「だめ!」と泣き叫んでいるにもかかわらず、僕を裂きながら進もうとしてくる。
「やっ、いたっ、うぐっ、ぐっ」
猛烈な痛みから逃れたい。
「うっ、うぅっ、……っ!」
レネは僕を離しはしない。
まるで大きな鉤爪で僕をとらえ、むしゃむしゃと食べようとするライオン。
被食者の僕はただただ食べられるだけ。
でも。
「も、無理ぃっ!
やぁっ、いっ、いたっ、あ、あぁんっ!」
レネはどこまでも僕の中に食い込んでこようとする。
いくら僕が泣いても叫んでも、彼は止まらない。
レネの欲望の大きさと僕への執着を体現する。
全てを奪いさらっていく嵐の進行は続く。
「苦しっ……あぁ、んっ、も、だめっ。
痛ぁぁぁぁぁぁっ。
レネぇ、も、や…めっ
んぐうっ!」
僕は悲鳴を上げる。
レネは咆哮に近い声を発しながら、僕を喰らおうとして腰を動かす。
僕もおとなしくしていたかったが、この痛みには耐えられない。
レネに押さえつけられてもなお、もがき暴れた。
なのに、僕の身体はやたらと興奮している。
熱くなって敏感になってあらゆるところが腫れぼったくなって。
あんなに痛かったのにレネはペニスの半分も入れられなかったらしい。
進展が見えないことを悟るとレネは我慢ができなくなった。
強引に僕の中からペニスを引き抜きコンドームを取り去ると、僕のペニスと一緒につかみ手でしごき出した。
まさかと思ったが、僕の身体は疼いていた。
イきたくてたまらないほどの熱が溜まっていた。
ゾクゾクとしたものが腰の辺りに集まる。
あんなに痛がり、身体がばらばらになりそうだったのに、こんなにも感じてしまっていて、とても不思議だった。
レネのぬるついた太いペニスを自分のペニスで感じるたびに、どくんとひどく血液が沸騰するのを感じた。
次第にレネは腰も使いだし、くちゃくちゃと二人の股間からはひどい音がし始めた。
僕は力強いレネの腰使いに振り落とされそうな感覚を持ち、必死にレネの首にかじりついた。
「レネっ!レネっ!レネっ!」
僕はもう、レネの名前を呼ぶしかなかった。
「あっ、はげしっ、も、あっ、レネっ!」
「真人っ!」
「イき…そ…」
レネの動きはますます激しくなる。
僕の腰も知らないうちに動く。
「イくっ!
やっ、あぁんっ」
だめっ、たまんない!
「はぁぁぁぁんっっ!」
僕が先にイった。
それに興奮したのか、レネも大きく叫びながらイき、僕の身体中にスペルマをまき散らした。
長い時間、僕は生温かいスペルマをかけられていたような気がする。
ぐったりして腕から力が抜けた。
まだ息が整わない。
荒い息をしながら、僕はベッドの上に横たわるしかできなかった。
身体中が疲れてだるい。
そしてひどい鈍痛。
レネはどこかに行ってしまった。
と思ったら、熱めの濡れタオルを持ってきて、僕の身体を拭いてくれた。
そしてやっと安心したように、僕を抱きしめた。
僕はその大きくて厚い胸にすがった。
レネは髪を優しくなでる。
急に僕は大声で泣き始めた。
わんわんと、ひどい勢いでわんわんと泣き出した。
理由はわからない。
レネはずっと髪をなでている。
怖かったのか。
やっと終わって安心したのか。
それとも自分がなにかを失ってしまったことへの恐れなのか。
全然わからなかった。
アナルが尋常じゃないほど痛む中、僕はとにかく泣きたくて、それに任せて泣いて泣いて泣きまくって泣き疲れ、そして僕たちの初めてのセックスは終わった。
***
こんなことがあったけど、僕はレネを嫌いになることはなかった。
レネはやっぱり王様《レークス》なんだな、と思った。
僕は彼の前に出ると平伏すしかない。
それだけの威厳をレネは持ち、僕は尊敬の眼差しで彼を見上げる。
いくら僕を押さえつけ僕を喰らおうとしても、それは変わらない。
怖かったけど、汗に濡れるたてがみで僕を求めるレネは綺麗で、僕は見とれるしかなかった。
それが生まれながらの王様のレネで、僕はその強さにひかれたんだと思う。
そして、レネは変わらず僕を恭しくとても丁寧に扱う。
他の人から見たら、乱暴に扱われているように見えるかもしれない。
それは違う。
レネは僕に敬意を払い、僕を王様のようにも扱う。
レネと僕は王様同士の関りを持ち、そして恋人でお互いに喰らい合う間柄だ。
だから、初めてのセックスのあと、レネも僕も謝りはしなかった。
それからも僕たちはセックスにトライしていた。
だって、僕がレネを食べたくなったんだもん。
あのレネを僕の中に収めて離さない、ってすごくない?
レネも辛抱強く僕の様子を見ながら、僕の身体を拓いていった。
だから、初めてレネのペニスが全部、僕の中に入ったとき、すっごく嬉しかった。
でも、そのときも痛くて、中で動くだなんてできなかったけど。
僕とレネが気持ちよくセックスができるようになったのは、梅雨も終わりの頃だった。
蒸し暑い中、レネの寝室はエアコンで快適だった。
やっとレネは照明を落とし気味にしてくれるようになった。
「素晴らしい真人の身体が見たいのに」
と、ひげを下にして言うものだから、間接照明はつけてもいい、と言ってしまった。
するとレネは部屋中の間接照明を寝室に集めてきた。
全然暗くはなかったけど、上から煌々と照らされるよりかは、マシだった。
僕はレネがえっちな手つきで愛撫するのにも慣れ、気持ちよくなれていた。
「んふぅ」
僕が甘ったるい息を漏らすと、レネは金の瞳を細めて嬉しそうに笑う。
「や、そこばっかり…」
レネは僕の脇の下をべろりと舐めている。
普段、ふれられない場所のせいか、すっごくぞくぞくする。
「だって、真人はここ、好きだろう?」
「別に、好きじゃないし」
「じゃ、こっちは?」
「あぅん」
レネは今度は丁寧に乳首を舐め始めた。
「かわいいね」
「や、そんな恥ずかしいこと、言わない…で」
「ん?恥ずかしいの?」
僕はレネのたてがみに手を入れる。
身体の反応に任せて僕が手をかき回し動かすものだから、最近、セックスが終わるとレネのたてがみはぼさぼさになってしまう。
でも、金のたてがみの手触りは滑らかで気持ちよくて、僕はそれを止められない。
レネの大きな手が下に伸びてきて、僕のペニスにふれる。
「ふふふ、立ってるね。
気持ちいい?」
「んっ、気持ち…い。
レネ…は?」
「うん」
レネは僕の手を取り、股間に持って行く。
どくどくと脈を打ち、すっかり上を向いている。
興奮してるね、レネ。
「レネ、すごい」
僕はそっと手を上下に動かすと、レネが「ううっ」と小さく唸り声を上げた。
レネが僕から身体を離す。
あ、きっとコンドームの準備だ。
僕も半身を起こし、手を伸ばす。
「僕にさせて」
僕はレネからコンドームのパッケージを受け取り、封を切りレネのペニスにかぶせ、空気が入らないように下にくるくるとさげてやる。
このサイズは日本になくて、海外から取り寄せているらしい。
その話に僕はひどく納得した。
装着すると、僕はレネに抱きついた。
そしてキスをねだる。
レネはそれに応えてくれて、二人で派手な音を立ててキスをする。
すっかり僕はえっちになったと思う。
レネがキスしながら、僕のアナルにペニスを当てた。
さっきほぐしてもらっているから、大丈夫だと思う。
ぐっと先が入ってくる。
「うっ」
やっぱり、まだ慣れない。
異物感にも圧迫感にも。
でも、怖い、というのは少しずつ薄れていった。
ここから一番太いところが入るまでが苦しい。
僕はキスから唇を外し、大きく息をする。
レネは耳を舐める。
「はうっ」
僕が感じて身体が跳ねるタイミングでぐぐっと一気に入れてきた。
一瞬、息が詰まる。
あ、太いところ、入った。
レネは耳の穴まで舐めようとする。
くすぐったくて身体を動かすと、またそのタイミングでぐっと入った。
耳や胸や腰をさわり、僕が熱い息と一緒に喘ぐたびにレネは腰を進め、やがて僕はレネを飲み込んだ。
まだ、肩で息をしちゃう。
痛みもある。
でも、逃げ出さなくてもすんでいる。
「真人、入った」
レネは嬉しそうに言う。
「ん」
僕もレネに身体を預ける。
レネが緩やかに腰を動かす。
でも、それはすぐに早くなってしまう。
僕が声を上げる。
レネはその反応を満足そうに聞きながら、ますます調子に乗る。
「あっ、レネっ、だ、だめぇっ、そこ、ああん」
最近、やっと僕は前立腺への刺激で快感を覚えるようになった。
あれ、だめ。
すっごく感じてしまって、どうにかなりそうになる。
レネはそれが楽しくて、わざとそこばかり狙う。
あるいは意地悪なときは、その周辺だけを刺激して焦らす。
「真人、綺麗だ。
本当に君は、素晴らしいケーキよりいい匂いがして、甘い」
「やあっ、そんなこと、言ってないで、あっ、あっ、やめっ、んんっ」
「でもこうしたら、真人はとろとろに気持ちよさそうだ。
ほら、こっちも」
「あ、だめっ!
今、そんなふうにさわられたら、イっちゃうからあっ!」
レネが手を伸ばして、僕のペニスにふれる。
「いいよ、イきなさい」
「やぁだぁっ。
ああっ、そんなっ、んふっ」
レネは長いストローク、短いストローク、それから僕の足を抱え上げ、ぐるりとグラインド、そのうちにくちゃくちゃとローションが淫靡な音を立て始める。
「やあんっ、だめっ、だめっ!」
「真人、『だめ』って言わないんだろう?
なんて、言うの?」
落ちてくる額にかかるたてがみをかき上げ、レネが僕に聞く。
その仕草もセクシーだからっ!
「あんっ、き、気持ちいっ!」
「そうだよ、もっと気持ちよくなって。
そして私の名前を呼んで」
「レネぇ、気持ちい…よ…っ!!」
レネは僕に名前を呼ばせる。
今誰が僕を抱いているのか、僕にきちんと知っておいてほしいんだって。
「はぁっ、やんっ、レネっ!レネっ!
あああっ、やっ、も、イくぅぅぅっ!
あ………っっっ!」
僕はレネの手の中にどくんとスペルマを吐き出す。
内側がうねって、衝撃が走り、いつまでも余韻が響き渡る。
ほんとはその余韻に浸っていたいのに、レネの動きが激しくなる。
僕はがくがくと揺さぶられる。
振り落とされないようにレネにつかまっていると、レネのうめき声も次第に大きくなり、最後は咆哮のような声を上げ、コンドームの中にぎゅんぎゅんと射精するのを僕は内側で感じていた。
何回か、その吐き出されるたぷたぷした感覚を感じるとレネが力尽きたように僕に覆いかぶさてくる。
僕たちは繋がったまま、抱き合う。
重いけれど、少しなら耐えられる。
僕はレネが愛おしくて、ぎゅっと抱きしめる。
「愛してるよ、レネ」
ほんとは「愛」なんてよくわからない。
それでもいいんだ、と思う。
誰にもわからないし、このこみ上げてくる愛おしさは、僕には「愛」と表現するしかない。
***
レネとセックスができるようになってから、変わったことが一つある。
それは僕がレークスのケーキを食べるたびに、それまでケーキの女性のイメージが浮かんでいたのに、それが全部僕になってしまったことだ。
例えば今の時期に出ているレモンカスタードパイを食べると、それまでは鮮やかな黄色いワンピースとつばの広い白い帽子の女性が現れていたのに、ふわふわのメレンゲに包まれただけの僕が現れてしまう。
まるで泡風呂の中にいるような格好で、レモンのきゅっとした香りのメレンゲの中から腕を伸ばし、レネを妖しく誘うのだ。
レネは白いスーツに淡いグリーンのシャツ、という爽やかなのにセクシーな格好で僕の手を取り、遠慮なくメレンゲの中に手を入れて僕の身体を愛撫する。
僕は気持ちよくなって腰を揺すりながら、メレンゲの泡の中に沈んでいく。
こんなの、人前でレークスのケーキが食べられないじゃないか!
なので、最近は金曜日のケーキを家で食べなくなってしまった。
レークスの売り上げに貢献できないけれど、買うケーキはママとパパのための二つだけ。
急に二つしかケーキを買わなくなった理由を恥ずかしいから秘密にしていたいのに、レネにあの手この手で聞かれて正直に話したら、レネは嬉しそうに笑ってゴージャスなウィンクを寄越した。
「次からはレークスのケーキは私の前で食べて」
それも恥ずかしいからいやだ、と言ったら、レネにあっさりつかまって抱きしめられ、ちゅっちゅっと顔中にキスをされて言われた。
「現実ではもっとセクシーなことをしているのに、どうして?
うっとりとケーキを食べている真人は綺麗だし、とっても蠱惑的なんだよ。
素敵な真人をもっと見せて」
ほんとに困った王様!
僕はレネに抱きつき、たてがみに顔を埋める。
この自信満々で堂々として我儘でかわいいレネが好き。
大好きだよ、僕の王様《レークス》。
〈了〉
あとがき
https://etocoria.blogspot.jp/2017/03/rex.html
***
辛抱強く僕のアナルをほぐしていたレネが、大きく唸り声を上げた。
僕は異物感と圧迫感を感じながら、レネの舌によるペニスへの刺激に翻弄されている。
ぐじゅっとレネが指を三本、僕のアナルから抜いた。
ピシっと音がして、がさがさしている。
薄目を開けて見ると、レネがコンドームの封を切っていた。
手慣れたように彼のペニスにかぶせていた。
真面目に見たのは初めてだ。
あれ、無理だよ。
レネの指が太くても、全然違うじゃないか。
しかし、レネはもう止まらなかった。
「真人…」
濡れたレネの声はぞくぞくする。
レネは僕にキスを落とす。
そして、「行くよ」と低く一言残すと僕の耳元から離れていった。
僕の両足を抱え、奥まったアナルへレネのペニスをあてがった。
僕の身体はこわばった。
きゅっきゅっと先を何度かこすりつけ、冷たいローションを足す。
レネが息を飲む。
「ぐぅぅぅぅぅぅっ!
っっったぁっっっっ!!」
急にめりめりと裂かれる身体。
痛い!
痛い痛い痛い痛い!!!!
やっぱりそんなの入らない!
無理だよ、その大きさ!
痛みのあまり僕は今度は本気で逃げ出そうとする。
が、肩をがっしりとつかまれ、動けない。
「レ、レネっ?
やめっ」
「もう止まらない、って言っただろっ!」
「はああああああああっ!」
本気で僕は叫んだ。
目の前が白くなり、赤くなる。
レネは容赦なく、腰を進める。
めりっと音がする。
涙がこぼれ落ちる。
これまでのレッスンなんて一瞬で吹き飛んでしまった。
身体中が痛みのため力が入り、呼吸も止まったまま。
脂汗が流れ、僕は口をはかはかと開きっぱなし。
「んぐうっ!」
レネも痛いらしくて唸る。
でも、こっちだって、
「いっ、痛っ!
ぐっ、ぐっ、うっ、うっ!」
上がる声は痛みを伝えるだけで。
「はぁっはぁっはぁっはぁっっ!」
ひどい異物感と怖ろしい圧迫感。
それが「だめ!」と泣き叫んでいるにもかかわらず、僕を裂きながら進もうとしてくる。
「やっ、いたっ、うぐっ、ぐっ」
猛烈な痛みから逃れたい。
「うっ、うぅっ、……っ!」
レネは僕を離しはしない。
まるで大きな鉤爪で僕をとらえ、むしゃむしゃと食べようとするライオン。
被食者の僕はただただ食べられるだけ。
でも。
「も、無理ぃっ!
やぁっ、いっ、いたっ、あ、あぁんっ!」
レネはどこまでも僕の中に食い込んでこようとする。
いくら僕が泣いても叫んでも、彼は止まらない。
レネの欲望の大きさと僕への執着を体現する。
全てを奪いさらっていく嵐の進行は続く。
「苦しっ……あぁ、んっ、も、だめっ。
痛ぁぁぁぁぁぁっ。
レネぇ、も、や…めっ
んぐうっ!」
僕は悲鳴を上げる。
レネは咆哮に近い声を発しながら、僕を喰らおうとして腰を動かす。
僕もおとなしくしていたかったが、この痛みには耐えられない。
レネに押さえつけられてもなお、もがき暴れた。
なのに、僕の身体はやたらと興奮している。
熱くなって敏感になってあらゆるところが腫れぼったくなって。
あんなに痛かったのにレネはペニスの半分も入れられなかったらしい。
進展が見えないことを悟るとレネは我慢ができなくなった。
強引に僕の中からペニスを引き抜きコンドームを取り去ると、僕のペニスと一緒につかみ手でしごき出した。
まさかと思ったが、僕の身体は疼いていた。
イきたくてたまらないほどの熱が溜まっていた。
ゾクゾクとしたものが腰の辺りに集まる。
あんなに痛がり、身体がばらばらになりそうだったのに、こんなにも感じてしまっていて、とても不思議だった。
レネのぬるついた太いペニスを自分のペニスで感じるたびに、どくんとひどく血液が沸騰するのを感じた。
次第にレネは腰も使いだし、くちゃくちゃと二人の股間からはひどい音がし始めた。
僕は力強いレネの腰使いに振り落とされそうな感覚を持ち、必死にレネの首にかじりついた。
「レネっ!レネっ!レネっ!」
僕はもう、レネの名前を呼ぶしかなかった。
「あっ、はげしっ、も、あっ、レネっ!」
「真人っ!」
「イき…そ…」
レネの動きはますます激しくなる。
僕の腰も知らないうちに動く。
「イくっ!
やっ、あぁんっ」
だめっ、たまんない!
「はぁぁぁぁんっっ!」
僕が先にイった。
それに興奮したのか、レネも大きく叫びながらイき、僕の身体中にスペルマをまき散らした。
長い時間、僕は生温かいスペルマをかけられていたような気がする。
ぐったりして腕から力が抜けた。
まだ息が整わない。
荒い息をしながら、僕はベッドの上に横たわるしかできなかった。
身体中が疲れてだるい。
そしてひどい鈍痛。
レネはどこかに行ってしまった。
と思ったら、熱めの濡れタオルを持ってきて、僕の身体を拭いてくれた。
そしてやっと安心したように、僕を抱きしめた。
僕はその大きくて厚い胸にすがった。
レネは髪を優しくなでる。
急に僕は大声で泣き始めた。
わんわんと、ひどい勢いでわんわんと泣き出した。
理由はわからない。
レネはずっと髪をなでている。
怖かったのか。
やっと終わって安心したのか。
それとも自分がなにかを失ってしまったことへの恐れなのか。
全然わからなかった。
アナルが尋常じゃないほど痛む中、僕はとにかく泣きたくて、それに任せて泣いて泣いて泣きまくって泣き疲れ、そして僕たちの初めてのセックスは終わった。
***
こんなことがあったけど、僕はレネを嫌いになることはなかった。
レネはやっぱり王様《レークス》なんだな、と思った。
僕は彼の前に出ると平伏すしかない。
それだけの威厳をレネは持ち、僕は尊敬の眼差しで彼を見上げる。
いくら僕を押さえつけ僕を喰らおうとしても、それは変わらない。
怖かったけど、汗に濡れるたてがみで僕を求めるレネは綺麗で、僕は見とれるしかなかった。
それが生まれながらの王様のレネで、僕はその強さにひかれたんだと思う。
そして、レネは変わらず僕を恭しくとても丁寧に扱う。
他の人から見たら、乱暴に扱われているように見えるかもしれない。
それは違う。
レネは僕に敬意を払い、僕を王様のようにも扱う。
レネと僕は王様同士の関りを持ち、そして恋人でお互いに喰らい合う間柄だ。
だから、初めてのセックスのあと、レネも僕も謝りはしなかった。
それからも僕たちはセックスにトライしていた。
だって、僕がレネを食べたくなったんだもん。
あのレネを僕の中に収めて離さない、ってすごくない?
レネも辛抱強く僕の様子を見ながら、僕の身体を拓いていった。
だから、初めてレネのペニスが全部、僕の中に入ったとき、すっごく嬉しかった。
でも、そのときも痛くて、中で動くだなんてできなかったけど。
僕とレネが気持ちよくセックスができるようになったのは、梅雨も終わりの頃だった。
蒸し暑い中、レネの寝室はエアコンで快適だった。
やっとレネは照明を落とし気味にしてくれるようになった。
「素晴らしい真人の身体が見たいのに」
と、ひげを下にして言うものだから、間接照明はつけてもいい、と言ってしまった。
するとレネは部屋中の間接照明を寝室に集めてきた。
全然暗くはなかったけど、上から煌々と照らされるよりかは、マシだった。
僕はレネがえっちな手つきで愛撫するのにも慣れ、気持ちよくなれていた。
「んふぅ」
僕が甘ったるい息を漏らすと、レネは金の瞳を細めて嬉しそうに笑う。
「や、そこばっかり…」
レネは僕の脇の下をべろりと舐めている。
普段、ふれられない場所のせいか、すっごくぞくぞくする。
「だって、真人はここ、好きだろう?」
「別に、好きじゃないし」
「じゃ、こっちは?」
「あぅん」
レネは今度は丁寧に乳首を舐め始めた。
「かわいいね」
「や、そんな恥ずかしいこと、言わない…で」
「ん?恥ずかしいの?」
僕はレネのたてがみに手を入れる。
身体の反応に任せて僕が手をかき回し動かすものだから、最近、セックスが終わるとレネのたてがみはぼさぼさになってしまう。
でも、金のたてがみの手触りは滑らかで気持ちよくて、僕はそれを止められない。
レネの大きな手が下に伸びてきて、僕のペニスにふれる。
「ふふふ、立ってるね。
気持ちいい?」
「んっ、気持ち…い。
レネ…は?」
「うん」
レネは僕の手を取り、股間に持って行く。
どくどくと脈を打ち、すっかり上を向いている。
興奮してるね、レネ。
「レネ、すごい」
僕はそっと手を上下に動かすと、レネが「ううっ」と小さく唸り声を上げた。
レネが僕から身体を離す。
あ、きっとコンドームの準備だ。
僕も半身を起こし、手を伸ばす。
「僕にさせて」
僕はレネからコンドームのパッケージを受け取り、封を切りレネのペニスにかぶせ、空気が入らないように下にくるくるとさげてやる。
このサイズは日本になくて、海外から取り寄せているらしい。
その話に僕はひどく納得した。
装着すると、僕はレネに抱きついた。
そしてキスをねだる。
レネはそれに応えてくれて、二人で派手な音を立ててキスをする。
すっかり僕はえっちになったと思う。
レネがキスしながら、僕のアナルにペニスを当てた。
さっきほぐしてもらっているから、大丈夫だと思う。
ぐっと先が入ってくる。
「うっ」
やっぱり、まだ慣れない。
異物感にも圧迫感にも。
でも、怖い、というのは少しずつ薄れていった。
ここから一番太いところが入るまでが苦しい。
僕はキスから唇を外し、大きく息をする。
レネは耳を舐める。
「はうっ」
僕が感じて身体が跳ねるタイミングでぐぐっと一気に入れてきた。
一瞬、息が詰まる。
あ、太いところ、入った。
レネは耳の穴まで舐めようとする。
くすぐったくて身体を動かすと、またそのタイミングでぐっと入った。
耳や胸や腰をさわり、僕が熱い息と一緒に喘ぐたびにレネは腰を進め、やがて僕はレネを飲み込んだ。
まだ、肩で息をしちゃう。
痛みもある。
でも、逃げ出さなくてもすんでいる。
「真人、入った」
レネは嬉しそうに言う。
「ん」
僕もレネに身体を預ける。
レネが緩やかに腰を動かす。
でも、それはすぐに早くなってしまう。
僕が声を上げる。
レネはその反応を満足そうに聞きながら、ますます調子に乗る。
「あっ、レネっ、だ、だめぇっ、そこ、ああん」
最近、やっと僕は前立腺への刺激で快感を覚えるようになった。
あれ、だめ。
すっごく感じてしまって、どうにかなりそうになる。
レネはそれが楽しくて、わざとそこばかり狙う。
あるいは意地悪なときは、その周辺だけを刺激して焦らす。
「真人、綺麗だ。
本当に君は、素晴らしいケーキよりいい匂いがして、甘い」
「やあっ、そんなこと、言ってないで、あっ、あっ、やめっ、んんっ」
「でもこうしたら、真人はとろとろに気持ちよさそうだ。
ほら、こっちも」
「あ、だめっ!
今、そんなふうにさわられたら、イっちゃうからあっ!」
レネが手を伸ばして、僕のペニスにふれる。
「いいよ、イきなさい」
「やぁだぁっ。
ああっ、そんなっ、んふっ」
レネは長いストローク、短いストローク、それから僕の足を抱え上げ、ぐるりとグラインド、そのうちにくちゃくちゃとローションが淫靡な音を立て始める。
「やあんっ、だめっ、だめっ!」
「真人、『だめ』って言わないんだろう?
なんて、言うの?」
落ちてくる額にかかるたてがみをかき上げ、レネが僕に聞く。
その仕草もセクシーだからっ!
「あんっ、き、気持ちいっ!」
「そうだよ、もっと気持ちよくなって。
そして私の名前を呼んで」
「レネぇ、気持ちい…よ…っ!!」
レネは僕に名前を呼ばせる。
今誰が僕を抱いているのか、僕にきちんと知っておいてほしいんだって。
「はぁっ、やんっ、レネっ!レネっ!
あああっ、やっ、も、イくぅぅぅっ!
あ………っっっ!」
僕はレネの手の中にどくんとスペルマを吐き出す。
内側がうねって、衝撃が走り、いつまでも余韻が響き渡る。
ほんとはその余韻に浸っていたいのに、レネの動きが激しくなる。
僕はがくがくと揺さぶられる。
振り落とされないようにレネにつかまっていると、レネのうめき声も次第に大きくなり、最後は咆哮のような声を上げ、コンドームの中にぎゅんぎゅんと射精するのを僕は内側で感じていた。
何回か、その吐き出されるたぷたぷした感覚を感じるとレネが力尽きたように僕に覆いかぶさてくる。
僕たちは繋がったまま、抱き合う。
重いけれど、少しなら耐えられる。
僕はレネが愛おしくて、ぎゅっと抱きしめる。
「愛してるよ、レネ」
ほんとは「愛」なんてよくわからない。
それでもいいんだ、と思う。
誰にもわからないし、このこみ上げてくる愛おしさは、僕には「愛」と表現するしかない。
***
レネとセックスができるようになってから、変わったことが一つある。
それは僕がレークスのケーキを食べるたびに、それまでケーキの女性のイメージが浮かんでいたのに、それが全部僕になってしまったことだ。
例えば今の時期に出ているレモンカスタードパイを食べると、それまでは鮮やかな黄色いワンピースとつばの広い白い帽子の女性が現れていたのに、ふわふわのメレンゲに包まれただけの僕が現れてしまう。
まるで泡風呂の中にいるような格好で、レモンのきゅっとした香りのメレンゲの中から腕を伸ばし、レネを妖しく誘うのだ。
レネは白いスーツに淡いグリーンのシャツ、という爽やかなのにセクシーな格好で僕の手を取り、遠慮なくメレンゲの中に手を入れて僕の身体を愛撫する。
僕は気持ちよくなって腰を揺すりながら、メレンゲの泡の中に沈んでいく。
こんなの、人前でレークスのケーキが食べられないじゃないか!
なので、最近は金曜日のケーキを家で食べなくなってしまった。
レークスの売り上げに貢献できないけれど、買うケーキはママとパパのための二つだけ。
急に二つしかケーキを買わなくなった理由を恥ずかしいから秘密にしていたいのに、レネにあの手この手で聞かれて正直に話したら、レネは嬉しそうに笑ってゴージャスなウィンクを寄越した。
「次からはレークスのケーキは私の前で食べて」
それも恥ずかしいからいやだ、と言ったら、レネにあっさりつかまって抱きしめられ、ちゅっちゅっと顔中にキスをされて言われた。
「現実ではもっとセクシーなことをしているのに、どうして?
うっとりとケーキを食べている真人は綺麗だし、とっても蠱惑的なんだよ。
素敵な真人をもっと見せて」
ほんとに困った王様!
僕はレネに抱きつき、たてがみに顔を埋める。
この自信満々で堂々として我儘でかわいいレネが好き。
大好きだよ、僕の王様《レークス》。
〈了〉
あとがき
https://etocoria.blogspot.jp/2017/03/rex.html
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