格闘戦争記

日本のスターリン

文字の大きさ
9 / 23

9章 仮面の男の正体

しおりを挟む
「何者だ!?」
 「我こそは通称三帝の一人、斎帝である!」
 「三帝だと!?新ソ連軍もこの地に攻めてきたのか!?」
 「そういう事だ。」

  斎帝は仁から力の珠を取り出し頭に付けた。

 「三帝最弱の銅帝を倒したからと言っていい気になるなよ。」
 「僕達だって銅帝と戦った時とは比べ物にならないくらいパワーアップしている!」
 「ほぉ~それは楽しみだ。」

  斎帝は一に突進した。一は第三形態に変身し迎え撃つ。

 「ほう!情報よりも第三形態に慣れつつあるな!」

 (くう…頭に付けた力の珠でパワーアップしているだけあって強い…!強すぎる!!!)

  元から強い斎帝が力の珠でドーピングしている事により、より強い敵になってしまっているのだ。一は体にエネルギーを目一杯貯めた。エネルギーを貯め込んだ一の身体は激しく閃光した。一は閃光する体で斎帝に殴りかかった。しかし、あっさりかわされてしまう。

 「くそっ!」

  一は距離を取って一旦隠れた。

 「隠れても無駄だぞ!」

  斎帝はエネルギーを貯めて、一が隠れた廃ビルに攻撃しようとした。するとその廃ビルから閃光が飛び出していった!

 「逃がすか!!!」

  斎帝は飛び出していった閃光を追いエネルギーを閃光にぶつけた。
  ドーカン!!!

 「やったか!?」
 「馬鹿め!それはただのエネルギーの塊だ!僕はまだビルの中だよ!」

  そう言うと同時に廃ビルからエネルギー光線を放った。光線は斎帝の背後に命中した。

 「なにぃい!?」
 「体を閃光させたのはただパワーアップするためじゃない。エネルギーの閃光弾をおとりにするためだよ!」
 「一発だまし討ちを決めたくらいでいい気になるな!この程度のダメージ痛くも痒くもない!」

  斎帝は背中を掻いた。

 「痒がっているじゃないか。」
 「この程度のダメージで僕を倒せると思うな!」

  斎帝は一に飛びかかった。一は両手でパンチし斎帝の勢いを受け止め頭突きした。

 「ひょ!?」

  意表を突かれた斎帝は素っ頓狂な声を上げながら弾き飛ばされた。しかし、すぐに体制を立て直し、再び一に飛びかかった。一は腕でガードするが、斎帝の激しい頭突きで弾き飛ばされた。

 「うひょおおお!!」

  一も素っ頓狂な声を上げて飛ばされていく。飛ばされた勢いを利用し改めて斎帝から距離を取った。しかし、斎帝は直ぐに突進してきて距離を縮めた。

 「空円斬!!!」

  ハルヒに回復させてもらい意識を取り戻した直樹が一に向けて空円斬を放った。空円斬は一の身体をすり抜け、斎帝に突撃した。

 「旋風斬!!!」

  斎帝は空円斬を相殺した。

 「お前如きが僕に勝てると思うな!」

  斎帝は直樹に向かって行った。

 「追気光線!!!」
 「は!こんなものぉ!」

  斎帝は追気光線に突進した。

 「この程度の攻撃で僕にダメージを与えられると思うな!」
 「僕の狙いはダメージを与える事じゃない!」
 「なにぃ!?」
 「僕の狙いは力の珠だったのさ!」
 「しまった!」

  追気光線は斎帝の頭に当たり、力の珠を抜き取っていた。

 「気炎放射!」

  正広は斎帝の頭から落ちた力の珠に攻撃し、一の方向に飛ばした。

 「隊長!これを受け取れ!」
 「よし!よくやった!」

  一は気炎放射を受け止め炎の中から力の珠を取り出した。

 「これで力の珠は三つ!勝てぬ相手ではなくなった!」
 「ひぃいい!!!」

  斎帝は逃げ出した。

 「逃げるな!君は臆病者か?!向かってこい!」

  一は斎帝を挑発した。

 「くそがあああ!!!!」

  斎帝は挑発に乗り一に突進してきた。

 「死ねえええええ!!!」

  一は刀を具現化させ、斎帝の身体をバラバラに切り裂いた。斎帝の身体はバラバラに飛び散った。

 「お前の墓を建ててやろう。」

  敵を認める一なりの粋な計らいだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

むしゃくしゃしてやった、後悔はしていないがやばいとは思っている

F.conoe
ファンタジー
婚約者をないがしろにしていい気になってる王子の国とかまじ終わってるよねー

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

200万年後 軽トラで未来にやってきた勇者たち

半道海豚
SF
本稿は、生きていくために、文明の痕跡さえない200万年後の未来に旅立ったヒトたちの奮闘を描いています。 最近は温暖化による環境の悪化が話題になっています。温暖化が進行すれば、多くの生物種が絶滅するでしょう。実際、新生代第四紀完新世(現在の地質年代)は生物の大量絶滅の真っ最中だとされています。生物の大量絶滅は地球史上何度も起きていますが、特に大規模なものが“ビッグファイブ”と呼ばれています。5番目が皆さんよくご存じの恐竜絶滅です。そして、現在が6番目で絶賛進行中。しかも理由はヒトの存在。それも産業革命以後とかではなく、何万年も前から。 本稿は、2015年に書き始めましたが、温暖化よりはスーパープルームのほうが衝撃的だろうと考えて北米でのマントル噴出を破局的環境破壊の惹起としました。 第1章と第2章は未来での生き残りをかけた挑戦、第3章以降は競争排除則(ガウゼの法則)がテーマに加わります。第6章以降は大量絶滅は収束したのかがテーマになっています。 どうぞ、お楽しみください。

処理中です...