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響ちゃんの童貞はカナのモノ※過激?な暴力表現を含みます※
3.★
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このページには暴力や流血の表現が含まれます。
--------キリトリ線--------
太陽が傾き始める時間帯、俺と奏多はベッドの上で息を荒らげていた。
奏多の鼻に固定されていた俺の下着は下にずらして猿轡に、両手はソックスをそのままに奏多の頭上で一纏めにした。
俺はといえば、アナルの拡張もそこそこに無理やり勃たせたチンコをぶち込んだ。ほぼ毎日俺と交わっていた奏多だが、さすがにしっかりと解されていないアナルを貫かれるのは、相当な痛みが伴ったようだ。
アナルから繋がった先、俺の陰毛から太ももに伝わる液体の感触。そっと拭った指は僅かに赤く染っていた。
拭ったままの手を奏多の顔に持っていき、まだ乾いていないその紅を形のいい唇にさした。
奏多は己の血で赤く染った唇を震わせ、瞳を固く閉ざし痛みに耐えていた。
今、目の前の男を苦しませているのは俺だ。そう思った瞬間、言い表しようのない愉悦を感じた。
もっと、感じろ。今お前を犯しているのは、俺だと。お前が招いた結末は俺に痛め付けられ泣き叫びながら、行いを悔やむことだけだ。
俺は閉ざした瞳から絶え間なく涙を流す奏多を眺めながら、容赦のない律動を始めた。
時に、奏多の奥深くを小刻みに穿つように、時にアナルの入口まで引き抜いて勢いよく最奥を目指すように。
奏多が苦痛に藻掻く姿を見下ろす俺は、きっと嗤っていた。
ふと、奏多が顔を横に向けた。それは絶え間ない痛みから意識をそらすようであり、苦痛の中に快感を見出して茫然とするようでもあった。
そんな折に俺が目をつけたのは、その生白い首だった。
こんな細い首、その内側、喉の奥に俺の勃起したチンコを受け入れ、しまいには俺の子種を流し込んでいた。
我に返ったとき、俺の両手は既にそこを象るように巻き付いていた。
しかし俺の理性も良心も、両の手に籠る力を緩めようとしない。それどころか、もっと、もっとと悪魔のように囁く始末。
ああ、どうしたものか。
「…かっ…が…っ!!っぁ゙!」
ああ、奏多ってホント綺麗だな。
「…っぎ…ぎょ…ぢゃ…」
ハッとした。俺はなんてことをしたんだ。慌てて力を弛めた。
急に酸素を取り込んだ奏多は一瞬過呼吸を起こしかけたが、深呼吸を繰り返して何とか落ち着いたようだった。
首を見遣ればかなりハッキリ指の跡が着いていた。
いくらムカついたからといって、人の領分を外れてはいけない。
これは大人しく警察に行かなくてはいけない。
顔の色を蒼白に染めた俺は、奏多の言葉に救われ、同時に快楽という地獄に堕とされてしまった。
「もぅ、響ちゃんってば、大胆なんだからぁ…僕、新しい扉開いちゃったかも。ねえ、また首絞めてくれない?死の瀬戸際をさまよう感じ、気持ちよかったぁ~…」
「…ごめ、奏多…おれ、おれ…」
「ふふっ、いーんだよ?でもぉ、明日からは、響ちゃんが、俺の言うこと聞いてね?」
後々考えれば、これが俺の今後を左右する選択だったのは間違いないだろう。でも、この時の俺は気付くことは愚か、考えてもいなかった。
そうして、俺と奏多の歪な関係が出来上がった。
この時の俺は、なんやかんや問題が多発して転入した高校に疎遠になっていた奏多が居て、こんな仄暗い過去も気にせず往来でセックスの否応の問答をするとは露ほどもにも想像出来ないだろうな。
-fin-
L/Zより
余談ですが、前ページの響也くんが名乗った「山口」はただの偽名です。奏多くんのカノジョ・新田ちゃんに本名を知られるのが嫌だったんですねぇ…
何だか新田ちゃんの男を乗り換えようとする視線に気づいちゃったんですかねぇ…?
応援ありがとうございます!
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