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学院生活 前学期編
24. イタリアン食べてます
しおりを挟むカランカラン
ーーいらっしゃいませ!!ーー
イタリアンレストランに入って、空いているカウンターに座って注文を決める。
すると、頭上から声をかけられた。
「いらっしゃい、響也。」
「…?ああ、みゃーたん。久しぶり。」
「相変わらず変な渾名つけるのやめてくれよ…」
「かわいいじゃん、みゃーたん♡」
「吐く。それより、そっちは?オトモダチか?」
「違うよ。後輩、んで今日は学校イベントの賞品みたいな感じのお出かけ。」
「ああ、全寮制のとこに変わったんだっけ?大変だな。
そういえば、この前言ってた新作、今日からだから食ってけよ。」
「まーじで?食べるー!!あ、千藤決まった?」
「…こ、れ…。」
指をさしたのはトマトが入ったオイルベースのパスタ。
千藤、少し不機嫌な気がするけど気のせいか…?
「響也、ナナが寂しがってたぞ。たまには出てきてやれよ。」
「ナナちゃんね~、俺に執着しすぎてない?新しいオトコ探してもいいのに…」
「そう言ってやるな。アイツが本気なのは知ってるだろ?」
「そうだけどさぁ…」
ーーその頃の千佳sideーー
コイツ誰。響也に馴れ馴れしすぎる。頭ぽんぽんしてる。響也笑ってるし。
渾名ってどういうことなの。俺だって可愛いって言われたいし渾名で呼んでほしいし。
2人でデートなのに。響也がおススメしてくれたから来たのに。
何で俺を見てくれないの。
響也は本当は他の人と話しちゃダメなのに。
でも俺より先に知り合ってる人ならしょうがないかな。
他はダメなんだから。
それよりもナナって誰。また俺の知らない人の名前。
まさか、女?でも響也はゲイって聞いたし、その人も男?
気分悪い。俺の言葉に放っておくなんて許さない。
「きょ、や…。ほっ、とく…、やっ…!」
「え?ご、ごめんな?久しぶりに会ったから、つい…
もう、話も終わったし、大丈夫!本当ごめんな?」
「も…、しな、ぃ?」
「しないしない!約束する。」
「ゆる…す…。」
次やったら、絶対置いて帰るんだから。
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