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学院生活 前学期編
25. 再会と修羅場の水族館
しおりを挟むわんこ書記、ヤンデレ説。
いや~、千藤のご機嫌なおすのにめっちゃ時間食ってさー、全然料理の味わかんなかった。
最後の方なんかはデザートをあーんで食べさせろって言い出して、俺もうどうしたらいいのか分かんなかったよね。
そのままやつれ気味で到着した水族館で、気持ちリセットして楽しもうとしてたんだけど、これまた疲れる展開になってるよ。
熱帯魚コーナーやクラゲなどの展示ブースを見て回って、一回トイレ休憩取ったの。
そんで、千藤がトイレに行ってる間に荷物番してたらさぁ~…
来ちゃったのよ。例のアノ子が。
「ね~ぇ~!ナナの話聞いてるの!?全っ然連絡してくれないし、全寮制入ったって聞かされたし、会えないし!ナナ寂しかったんだからっ!!」
「うん、うん、聞いてる聞いてる。それにしても偶然だなー。こんなとこで会うなんて。」
「ふふっ、実はね?お昼前にトーマから連絡があったの!
もし、響也がお店に来たら絶っっっ対連絡してって脅s…お願いした甲斐があったよ~!!」
おいおい、脅すっていいかけたろ。そんでもってみゃーたん何してくれてんの…
ヤバイよ。千藤がトイレ行った瞬間に話しかけてきたところからして、今日ずっと付いてきてた可能性あるし。
もう千藤も戻ってくるだろうし。
なんでこんなど修羅場になってんの?!俺の平和な外界散策デート(仮)はどうなっちゃうの?!
「きょ…、や……!」
「千藤…!いや、これは違う!偶然!話しかけられて!おおおお、落ち着け千藤!争いは良く無い!な!な!」
「え、何この子。響也の知り合い?響也のタイプぽくなーい。」
「…は?きょ、や…?」
「だぁーって~、響也のタイプは俺みたいに可愛くて甘やかしたくなる子じゃん?」
いや、うん。間違ってない。間違っては無いんだけど、この状況で言うな?
火に油注ぐの大好きかお前は。
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ってそもそも俺が育てたんじゃないだろうがーぃ…
ちょっとこれ寝たほうがいいかも。寝よ。うんそうしよ。
ま、無理なんだけどね。
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