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後期編
4. 文化祭が始まるんだって
しおりを挟むナナが来てから約2ヶ月弱、ついに文化祭の季節がやってきた!!
この間のHRでやる物を決めて、今は準備段階。
ちなみにやるのはコスプレ喫茶とかなんとかいうやつ。
俺はこの長身を生かして軍服を着るぜ。イケメンに着こなしちゃうぞ!
というわけで衣装合わせです。
「榊様、とてもお似合いです!!」
「そ?でも白は厳しくない?俺そっちのゴールドラインがいい。」
「此方ですか?確かに、ベルトの位置を高めにすれば榊様の御御足が強調されてより麗しく…!!」
うん、まあ脚が長いのは否定しないけど、白が嫌なだけだからね?
だって俺が白着ると、汚されて、洗わなきゃ!って脱がされちゃうんだよね。
文化祭でまでそんなことして欲しくないし。黒がいいよね。あとシュッとして見えるし。
黒の軍服には沢山のエンブレムが付いてて、セットの帽子とかスラックスもパリッと決まっててかっこいいよ。
文化祭には一般開放日があって、その日は他校の女子とかも大勢来るんだって。
他のクラスにいる少数のノンケ組がすごいはしゃいでるよ。体育祭とかは一般開放なんてないからね。
俺?俺は別にノンケじゃないからそこは興味ないな。
って、クラスメイトが近づいてくるじゃん。何?えっとー、誰だっけ?
「なあ、榊。女子ってどうやって話したらいいんだ?」
「え、そこ?毎年文化祭やってるんだよね?」
「俺今まで演劇だったから、こういう店やるの初めてでさ。頼むよ、榊そういうの得意そうじゃん!」
「いや、まあそうだけど。今回は衣装でシチュ縛りあるし、ある程度の設定作った方が、会話のペースも掴めるんじゃね?何やんの?」
「狼男。耳つけて、尻尾付きズボン履かなきゃなんだ。あれだよ。今から試着。」
「あー、それなら女子と話すの慣れてないっていうの出しても大丈夫じゃね?」
「そ、そうか?」
「うん、母性本能くすぐるとかで人気出るかもよ。顔いいし。」
「じゃあ、それで行ってみる。」
「ん、そだ!バウってやってみて。」
「…?バウッ!」
「いいじゃん、イケるよ!ご指名ありがとうございますって挨拶したら、取り扱い方法の説明を書いた紙を渡すか、ボードを首から下げたりしたら楽かもな。口頭の説明もちゃんとすること。
そんで、最後に守らなかったら噛み付きます、ご注意ください、バウッ!でつかみは十分だろうな。」
「取り扱い方法の説明、注意喚起、一吠え…」
すーごい必死に暗記しようとしてる。内容も考えなきゃで大変だね~。
狼男だからできる対応の仕方があるんだぜって遠回しに伝えたけど、具体的な方法のがいっしょ?
さて、俺は宣材写真の撮影にでも向かいますかね。髪の毛もーちょいいじるか。
え、なんで宣材写真かって?そりゃ、うちの店指名制だし。喫茶店とか言いながらやることほぼホストだし。
ま、指名トップにはなれなくてもいいから、休憩と賄いだけはちゃんとしてほしいなぁ…
さて、気合い入れて頑張りますよっと!
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