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第二話「スピードアワー~都市伝説暴走譚~」
2-2.
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「お主、昨夜の奴のことは憶えておろうな?」
「口裂け女……、ですよね」
「そうじゃ。さっきまでの話の怪奇存在は、人間からしたら超常的なだけで、言ってしまえばそういう生き物、みたいなものなんじゃ」
「だけど、口裂け女みたいな存在は、人間の噂とか、未知への恐怖心、あるいは好奇心が生み出したものなの」
「人間が生み出した怪異、これを『都市伝説』と呼んでおる」
「都市伝説……」
『都市伝説』。その言葉は、駆人も聞き覚えがあった。現代において口伝えで広がった噂の総称である。特に根拠の薄いもの、ないものをそう呼ぶのだとか。
「その都市伝説を退治するのに、僕の力が必要だということですか?」
「うむ。正確に言えば霊感のある人間、じゃがな。人間に近い怪異である都市伝説であってもほとんどの人間には大きく干渉することはできん」
「昨晩の話は姉さんから聞きましたけど、駆人君が角材で叩いても、姉さんが光線を撃っても効果がなかったんですよね?」
「狐火ーム、な」
「はいはい」
天子が訂正を入れるも、空子はいつものことのように受け流す。その間に駆人はその恐ろしい夜のことを思い返す。それなりの重さの角材でぶん殴ってもびくともしなかった。化け物に効くという光線も、ものともしないという感じだった。しかし……。
「でも、弱点の合言葉を言ったら急に弱りましたよね」
「そうじゃな。奴らは対処法を用いねば滅することはできんのじゃ!そこがお主にやってもらいたいところでな」
「……。でも、それなら僕がいなくても、お二人が調べて弱点を突けばいいんじゃないですか?」
「ところがじゃ。わしらのような怪奇の側におるものは人間とのつながりが薄くてのう。人間の噂なんかはほとんど入ってこないのじゃ。今から調べるにしても、どの都市伝説がこれから前に現れるか、なんて分らんしの」
「それに、私たちが弱点を突いても効果がないんです。人間が作った怪異、と言いましたけど、その弱点、対処法も人間が作ったものなんです」
「じゃから人間が弱点を突かねば意味がない、ということなんじゃな」
二人の話を総合すると、『都市伝説』と呼ばれる怪異はほとんどの人間には見えず、本来それらの怪異を倒せるはずの怪奇ハンターには、弱点を突くことができない。そこで『怪異の見える人間』駆人の力が必要になる。ということだ。
「あの……、話は変わるんですけど。二人って本当に化け狐なんですか?」
「ん、なんじゃ?さっき見せてやったじゃろう。ほれほれ」
そう言いながら天子は頭の上に耳を出したり引っ込めたりを繰り返す。
「あ、いや、それもそうなんですけど。僕の知っている話だと動物が化けるのには長い年月が必要になるとかなんとか」
「ああ、そういうことか。いかにも、わしらはこう見えてすでに二百年生きておる」
胸を張り、ふふんと得意げに笑いながら続ける。
「わしは221歳!そしてクーが……。何歳じゃったかの?」
「219歳です。差は変わらないんだから自分のを憶えていればわかるでしょう」
「にひゃく……」
二百年前と言えば明治維新の前、江戸時代だ。そんな時代から生きているのか。
「ほ、本当なんですか?」
「うむ。証拠になるか分らんが、こんなものもあるぞ」
天子は近くの棚をごそごそとあさりだす。奥から取り出したのは一枚の白黒写真だ。そこには時代劇に出てくるような日本家屋、瓦屋根に漆喰の建物。それを背景に、その時代の警察の制服を着た人物が数人並んでいて、その隣に服装こそ違うが、今と変わらない見た目の天子と空子が写っている。外側の枠には明治七年と記されている。
「まあ、こんな写真撮ろうと思えば今でも取れるんじゃろうがの」
「……本当に、こんな時代から生きてたんですね」
「話を戻しますが、私たちの正体、それと今回の件が私たちだけでは解決できなくて、あなたの力が必要なことは理解してもらえましたか?」
空子がそれていた話を戻し天子も真剣な顔つきに戻る。
「今回の件……、都市伝説はまだこれからも出るんですか?」
「そうですね。すでにそれらしい被害はいくつか報告されています」
「この町だけ、なんですか?」
「全国で局地的に発生しておるようじゃな。それも大抵町単位でじゃ。そうあちこちというわけでもないがの」
「……」
「まあ無理にとは言えないがのう。もちろん協力してくれればバイト代は払ってやるぞ。そこまで多くとは言えないかもしれんが……」
駆人としても、お金はありがたいし、頼りにされればうれしいのだが、どうしても昨晩の出来事が頭をよぎる。
「でも、昨夜はその都市伝説に殺されかけましたよね?ちょっと危険すぎるような……」
「うぐ。昨夜のは不測の事態だったからじゃ!わしらはこう見えても優秀なんじゃ!わしらと一緒ならそうそう危険はない!第一、その時も結局は無事に済んだじゃろう!」
「そうですけど……」
さすがにあの悪夢のような出来事の後では即答はできない。うつむき、考え込む。と、体の横に気配を感じる。顔をあげるとそこにはいつの間にか空子がいた。空子は駆人の手を両手で握り、目を見つめる。
「危険なのはわかってます。ですが、ですが!この街を都市伝説の危機から守るためにはあなたの力が必要なんです!どうか私たちに力を貸してください!」
「はい!」
即答であった。
「ちょ、ちょろいのう。最初から色仕掛けにすればよかったか」
天子はあきれたようにちゃぶ台に肘をつく。それに駆人はあせって反論した。
「ち、違いますよ!僕はこの町で育ちましたし、知り合いも多くいます!この町に迫る危機を見逃せません!僕の力で守れるなら、役に立ちたいと思ったんです!」
「駆人君……。なんて立派な志なの……」
「でへへ」
「鼻の下がのびちょるぞ」
いよいよ天子はあきれにあきれ、ゴロンと横になった。
「まあ、手伝ってくれるならなによりじゃ」
「そうですね。では駆人君、早速行きましょうか」
「えっ?」
空子はすっと立ち上がり、駆人に同行を促す。
「被害の報告はすでに来ていると言いましたよね?都市伝説退治に行きましょう」
「ちょ、ちょっと。こんな急に!?」
「この町の危機は見逃せないんじゃろう?ひゅ~、かっくいい~」
「ささ、こちらです。それでは姉さん、行ってきますね」
「おう。がんばるんじゃぞ~」
ひらひらと手を振る天子に背を向け、空子に押されながら駆人は居間を後にした。
「口裂け女……、ですよね」
「そうじゃ。さっきまでの話の怪奇存在は、人間からしたら超常的なだけで、言ってしまえばそういう生き物、みたいなものなんじゃ」
「だけど、口裂け女みたいな存在は、人間の噂とか、未知への恐怖心、あるいは好奇心が生み出したものなの」
「人間が生み出した怪異、これを『都市伝説』と呼んでおる」
「都市伝説……」
『都市伝説』。その言葉は、駆人も聞き覚えがあった。現代において口伝えで広がった噂の総称である。特に根拠の薄いもの、ないものをそう呼ぶのだとか。
「その都市伝説を退治するのに、僕の力が必要だということですか?」
「うむ。正確に言えば霊感のある人間、じゃがな。人間に近い怪異である都市伝説であってもほとんどの人間には大きく干渉することはできん」
「昨晩の話は姉さんから聞きましたけど、駆人君が角材で叩いても、姉さんが光線を撃っても効果がなかったんですよね?」
「狐火ーム、な」
「はいはい」
天子が訂正を入れるも、空子はいつものことのように受け流す。その間に駆人はその恐ろしい夜のことを思い返す。それなりの重さの角材でぶん殴ってもびくともしなかった。化け物に効くという光線も、ものともしないという感じだった。しかし……。
「でも、弱点の合言葉を言ったら急に弱りましたよね」
「そうじゃな。奴らは対処法を用いねば滅することはできんのじゃ!そこがお主にやってもらいたいところでな」
「……。でも、それなら僕がいなくても、お二人が調べて弱点を突けばいいんじゃないですか?」
「ところがじゃ。わしらのような怪奇の側におるものは人間とのつながりが薄くてのう。人間の噂なんかはほとんど入ってこないのじゃ。今から調べるにしても、どの都市伝説がこれから前に現れるか、なんて分らんしの」
「それに、私たちが弱点を突いても効果がないんです。人間が作った怪異、と言いましたけど、その弱点、対処法も人間が作ったものなんです」
「じゃから人間が弱点を突かねば意味がない、ということなんじゃな」
二人の話を総合すると、『都市伝説』と呼ばれる怪異はほとんどの人間には見えず、本来それらの怪異を倒せるはずの怪奇ハンターには、弱点を突くことができない。そこで『怪異の見える人間』駆人の力が必要になる。ということだ。
「あの……、話は変わるんですけど。二人って本当に化け狐なんですか?」
「ん、なんじゃ?さっき見せてやったじゃろう。ほれほれ」
そう言いながら天子は頭の上に耳を出したり引っ込めたりを繰り返す。
「あ、いや、それもそうなんですけど。僕の知っている話だと動物が化けるのには長い年月が必要になるとかなんとか」
「ああ、そういうことか。いかにも、わしらはこう見えてすでに二百年生きておる」
胸を張り、ふふんと得意げに笑いながら続ける。
「わしは221歳!そしてクーが……。何歳じゃったかの?」
「219歳です。差は変わらないんだから自分のを憶えていればわかるでしょう」
「にひゃく……」
二百年前と言えば明治維新の前、江戸時代だ。そんな時代から生きているのか。
「ほ、本当なんですか?」
「うむ。証拠になるか分らんが、こんなものもあるぞ」
天子は近くの棚をごそごそとあさりだす。奥から取り出したのは一枚の白黒写真だ。そこには時代劇に出てくるような日本家屋、瓦屋根に漆喰の建物。それを背景に、その時代の警察の制服を着た人物が数人並んでいて、その隣に服装こそ違うが、今と変わらない見た目の天子と空子が写っている。外側の枠には明治七年と記されている。
「まあ、こんな写真撮ろうと思えば今でも取れるんじゃろうがの」
「……本当に、こんな時代から生きてたんですね」
「話を戻しますが、私たちの正体、それと今回の件が私たちだけでは解決できなくて、あなたの力が必要なことは理解してもらえましたか?」
空子がそれていた話を戻し天子も真剣な顔つきに戻る。
「今回の件……、都市伝説はまだこれからも出るんですか?」
「そうですね。すでにそれらしい被害はいくつか報告されています」
「この町だけ、なんですか?」
「全国で局地的に発生しておるようじゃな。それも大抵町単位でじゃ。そうあちこちというわけでもないがの」
「……」
「まあ無理にとは言えないがのう。もちろん協力してくれればバイト代は払ってやるぞ。そこまで多くとは言えないかもしれんが……」
駆人としても、お金はありがたいし、頼りにされればうれしいのだが、どうしても昨晩の出来事が頭をよぎる。
「でも、昨夜はその都市伝説に殺されかけましたよね?ちょっと危険すぎるような……」
「うぐ。昨夜のは不測の事態だったからじゃ!わしらはこう見えても優秀なんじゃ!わしらと一緒ならそうそう危険はない!第一、その時も結局は無事に済んだじゃろう!」
「そうですけど……」
さすがにあの悪夢のような出来事の後では即答はできない。うつむき、考え込む。と、体の横に気配を感じる。顔をあげるとそこにはいつの間にか空子がいた。空子は駆人の手を両手で握り、目を見つめる。
「危険なのはわかってます。ですが、ですが!この街を都市伝説の危機から守るためにはあなたの力が必要なんです!どうか私たちに力を貸してください!」
「はい!」
即答であった。
「ちょ、ちょろいのう。最初から色仕掛けにすればよかったか」
天子はあきれたようにちゃぶ台に肘をつく。それに駆人はあせって反論した。
「ち、違いますよ!僕はこの町で育ちましたし、知り合いも多くいます!この町に迫る危機を見逃せません!僕の力で守れるなら、役に立ちたいと思ったんです!」
「駆人君……。なんて立派な志なの……」
「でへへ」
「鼻の下がのびちょるぞ」
いよいよ天子はあきれにあきれ、ゴロンと横になった。
「まあ、手伝ってくれるならなによりじゃ」
「そうですね。では駆人君、早速行きましょうか」
「えっ?」
空子はすっと立ち上がり、駆人に同行を促す。
「被害の報告はすでに来ていると言いましたよね?都市伝説退治に行きましょう」
「ちょ、ちょっと。こんな急に!?」
「この町の危機は見逃せないんじゃろう?ひゅ~、かっくいい~」
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