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第一章 その魔女はコーンスープが苦手
魔石発掘のいろは
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いつもより早い時間にセットして置いた目覚ましに起こされて、俺は感謝など一瞬たりともせずに叩いて止める。思えば目覚まし時計とはなんて悲しい存在なのだろう。頑張って持ち主を起こしたとて、忌々し気にひっぱたかれて沈黙を強いられるのだから。
しかも二度寝を許そうものなら当然叱られてしまう。
朝の狂った思考の中でそんなことを思いつつ、俺は身支度を整えた。
村で買った革製の鎧は少しだけ小さくなった気もするが、関節はフリーなので問題はない。
ここ数日握っていたエストックもすっかり手になじみ始めている。もちろん覚悟の方も十分だ。
そこに昨日買った対空道具などを合わせて、足取り軽く宿を飛び出した。
★
さて、今回挑戦する「リエラの地下迷路」だが、そのダンジョンは一般的な物とは少し異なる。
ダンジョンは大きく分けて三種類あり、【地中型】と呼ばれる地面に埋まっているダンジョン。【塔型】と呼ばれる空へと延びる塔状のダンジョン。そして【融合型】もしくは【遺跡型】と呼ばれている、安全な建造物の部分とダンジョンの部分が融合しているものだ。
リエラの地下迷路は【融合型】に含まれるのだが、異質な点はその構造にある。
まずその名の通り地下に埋まった迷路なのであるが、規模は異常の一言。
そもそもリエラとはかつて存在していた小さな国である。滅んでからはしばらく手付かずであったその国だが、ある時リエラの地下に巨大な空間があることが発覚したのだ。
地上部分の国の名残と、迷宮と化した巨大な地下空間。その規模と長い間発見されなかった特異性から、ダンジョンが公表された当時は大きな話題となった。
小国と言えど国は国。たった一階層しかない迷宮ではあるが、数日かけても回り切れないほどの面積。
そこだけ聞くと攻略は困難に思えるが、裏を返せば活性化した資源も多くあるということ。
そこなら際立った力のない俺でも、巡回期の恩恵を受けられる可能性は高い。
そんな思いでやってきたリエラの地下迷路。
風化した街の中で、そこだけは冒険者たちの手で手入れされた迷宮の入り口は、寡黙に俺を迎え入れた。
石畳で舗装された迷路を歩き進む。壁面はところどころ崩れていて、おそらく誰かか掘り崩したのだろうと思われる。
道を記憶する手間を減らして単純な道を進めば楽ではあるだろうが、どこにでも先駆者はいるのだろう。
だとすれば多少の面倒は飲み込んで、横道を進むか……。
いつモンスターと遭遇してもいいようにエストックを抜き身にしておく。もちろん角を曲がる際の気配探知も忘れない。よくいるんだ。曲がり角でモンスターとぶつかる冒険者。
そうしてしばらく進むと、通路の天井にぶら下がっている特大のコウモリが。冒険者の間じゃ、たしか【ダストバット】とか呼ばれていたはずだ。
刃物のような鋭利な翼で突進してくる、50cm程度のコウモリ。しかし移動は直線的で、比較的倒しやすいと言われている。しかも巡回期のいつもとは違う魔力にあてられて、その動きはなまっているはずだ。
案の定、俺が間近に近づいてようやくダストバットは羽を広げる。
父と子が行うキャッチボール程度の速度で近づいてくるそれを、突き出したエストックで迎え撃つ。
サクっと心地のいい感触と共に、ダストバットは胸部を貫かれて息絶えた。
「死ぬとこうなるのか……」
羽の両端から風化していくダストバット。後には何も残らない。
強い魔物は爪や牙。はたまた全身を残すこともあると聞くが、普通の魔物から魔石やらアイテムが落ちるのは運が物を言う。
しばらくは壊せそうな壁を探しつつ、接敵次第戦うとしよう。
★
「お、これ良いじゃん!」
やはり何度か横道を経由した場所では人の手は入っておらず、小さな魔石はいくつか見つけることができた。
しかし爪の先でようやくつまめるようなサイズでは加工することはできない。せめて加工前の時点で1cm程度は欲しい……。
そう思っていた矢先に出てきたのは、黄色い2cmほどの魔石。
「でもな……。昨日聞いたら「青が好き」って言ってたんだよな」
昨日好みの色を聞いておいたのだが、その答えは青だった。
大きさはこれで十分なのだが、黄色ではちょっと……。せめて紫とかだったら似ていたのに。
まあまだ時間ならある。もう少し奥まで探してみよう。
小さな魔石も一応袋へしまって、さらに迷路の奥へと進んだ。
★
「ちょっと多すぎないかこれ!?」
その叫びは人気のない通路にむなしく反響する。
走りながらちらりと後ろを向けば、速度こそない物の確実に距離を詰めてきているダストバットの群れ。その数は10を優に超える。
だが、こちらも逃げるだけではない……!
ようやく準備の終わった秘密兵器。「金属片を飛ばす筒」をその群れの中心向けて構えると、火薬部分に点火する引き金を引いた。
低い破裂音と共に、肩を襲う衝撃。
筒の後端を肩につけて使用したのだが、それでも反動はかなりの物。
だが、その威力は暴力的で、群れの大半は羽やら胴に傷を負って地に伏した。
これならいける。
残すところ三匹となった元気なダストバット。そのうちのとびかかってきた一匹を、打ち終わった金属筒で叩き落とす。
爆発に耐えられる丈夫な金属は打撃武器としても十分な威力を持っていて、そのダストバットが起き上がることはなかった。
隙を見てエストックに武器を持ち変えれば、後はもうこっちの物。
そう思ったのだが……。
「同時!?そんなのありか!」
なんと残された二体は同時に攻撃を仕掛けてきた。
片方は何とか貫くも、もう一匹が突き出した右手の甲を切り裂いていく。
その痛みに思わずエストックを取り落とすも、すぐさま次の攻撃に入ろうとしているダストバットを前に拾うことはできない。
戦いの中で成長するのは主人公だけだろうが。まさかこの世界の主人公はあのコウモリか?
その苛立ちを、俺は再び握った拳へと乗せる。
どうせ怪我してるんだ。ちょっと傷が増えようが構わない。
殴りつけたダストバットは思っていたよりも重い。そして当然手は傷つく。
「……でも、勝ったぞ」
最後に残った一匹は、ふらりとよろめいて地に落ちる。
静かに風化したダストバットは、海色に透き通る魔石を残していった。
しかも二度寝を許そうものなら当然叱られてしまう。
朝の狂った思考の中でそんなことを思いつつ、俺は身支度を整えた。
村で買った革製の鎧は少しだけ小さくなった気もするが、関節はフリーなので問題はない。
ここ数日握っていたエストックもすっかり手になじみ始めている。もちろん覚悟の方も十分だ。
そこに昨日買った対空道具などを合わせて、足取り軽く宿を飛び出した。
★
さて、今回挑戦する「リエラの地下迷路」だが、そのダンジョンは一般的な物とは少し異なる。
ダンジョンは大きく分けて三種類あり、【地中型】と呼ばれる地面に埋まっているダンジョン。【塔型】と呼ばれる空へと延びる塔状のダンジョン。そして【融合型】もしくは【遺跡型】と呼ばれている、安全な建造物の部分とダンジョンの部分が融合しているものだ。
リエラの地下迷路は【融合型】に含まれるのだが、異質な点はその構造にある。
まずその名の通り地下に埋まった迷路なのであるが、規模は異常の一言。
そもそもリエラとはかつて存在していた小さな国である。滅んでからはしばらく手付かずであったその国だが、ある時リエラの地下に巨大な空間があることが発覚したのだ。
地上部分の国の名残と、迷宮と化した巨大な地下空間。その規模と長い間発見されなかった特異性から、ダンジョンが公表された当時は大きな話題となった。
小国と言えど国は国。たった一階層しかない迷宮ではあるが、数日かけても回り切れないほどの面積。
そこだけ聞くと攻略は困難に思えるが、裏を返せば活性化した資源も多くあるということ。
そこなら際立った力のない俺でも、巡回期の恩恵を受けられる可能性は高い。
そんな思いでやってきたリエラの地下迷路。
風化した街の中で、そこだけは冒険者たちの手で手入れされた迷宮の入り口は、寡黙に俺を迎え入れた。
石畳で舗装された迷路を歩き進む。壁面はところどころ崩れていて、おそらく誰かか掘り崩したのだろうと思われる。
道を記憶する手間を減らして単純な道を進めば楽ではあるだろうが、どこにでも先駆者はいるのだろう。
だとすれば多少の面倒は飲み込んで、横道を進むか……。
いつモンスターと遭遇してもいいようにエストックを抜き身にしておく。もちろん角を曲がる際の気配探知も忘れない。よくいるんだ。曲がり角でモンスターとぶつかる冒険者。
そうしてしばらく進むと、通路の天井にぶら下がっている特大のコウモリが。冒険者の間じゃ、たしか【ダストバット】とか呼ばれていたはずだ。
刃物のような鋭利な翼で突進してくる、50cm程度のコウモリ。しかし移動は直線的で、比較的倒しやすいと言われている。しかも巡回期のいつもとは違う魔力にあてられて、その動きはなまっているはずだ。
案の定、俺が間近に近づいてようやくダストバットは羽を広げる。
父と子が行うキャッチボール程度の速度で近づいてくるそれを、突き出したエストックで迎え撃つ。
サクっと心地のいい感触と共に、ダストバットは胸部を貫かれて息絶えた。
「死ぬとこうなるのか……」
羽の両端から風化していくダストバット。後には何も残らない。
強い魔物は爪や牙。はたまた全身を残すこともあると聞くが、普通の魔物から魔石やらアイテムが落ちるのは運が物を言う。
しばらくは壊せそうな壁を探しつつ、接敵次第戦うとしよう。
★
「お、これ良いじゃん!」
やはり何度か横道を経由した場所では人の手は入っておらず、小さな魔石はいくつか見つけることができた。
しかし爪の先でようやくつまめるようなサイズでは加工することはできない。せめて加工前の時点で1cm程度は欲しい……。
そう思っていた矢先に出てきたのは、黄色い2cmほどの魔石。
「でもな……。昨日聞いたら「青が好き」って言ってたんだよな」
昨日好みの色を聞いておいたのだが、その答えは青だった。
大きさはこれで十分なのだが、黄色ではちょっと……。せめて紫とかだったら似ていたのに。
まあまだ時間ならある。もう少し奥まで探してみよう。
小さな魔石も一応袋へしまって、さらに迷路の奥へと進んだ。
★
「ちょっと多すぎないかこれ!?」
その叫びは人気のない通路にむなしく反響する。
走りながらちらりと後ろを向けば、速度こそない物の確実に距離を詰めてきているダストバットの群れ。その数は10を優に超える。
だが、こちらも逃げるだけではない……!
ようやく準備の終わった秘密兵器。「金属片を飛ばす筒」をその群れの中心向けて構えると、火薬部分に点火する引き金を引いた。
低い破裂音と共に、肩を襲う衝撃。
筒の後端を肩につけて使用したのだが、それでも反動はかなりの物。
だが、その威力は暴力的で、群れの大半は羽やら胴に傷を負って地に伏した。
これならいける。
残すところ三匹となった元気なダストバット。そのうちのとびかかってきた一匹を、打ち終わった金属筒で叩き落とす。
爆発に耐えられる丈夫な金属は打撃武器としても十分な威力を持っていて、そのダストバットが起き上がることはなかった。
隙を見てエストックに武器を持ち変えれば、後はもうこっちの物。
そう思ったのだが……。
「同時!?そんなのありか!」
なんと残された二体は同時に攻撃を仕掛けてきた。
片方は何とか貫くも、もう一匹が突き出した右手の甲を切り裂いていく。
その痛みに思わずエストックを取り落とすも、すぐさま次の攻撃に入ろうとしているダストバットを前に拾うことはできない。
戦いの中で成長するのは主人公だけだろうが。まさかこの世界の主人公はあのコウモリか?
その苛立ちを、俺は再び握った拳へと乗せる。
どうせ怪我してるんだ。ちょっと傷が増えようが構わない。
殴りつけたダストバットは思っていたよりも重い。そして当然手は傷つく。
「……でも、勝ったぞ」
最後に残った一匹は、ふらりとよろめいて地に落ちる。
静かに風化したダストバットは、海色に透き通る魔石を残していった。
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